文化の衰頽と再建

序言
英譯版への序文
　
一　文化の衰頽に對する哲學の罪過
文化の眞の條件に就ての我々の自己僞瞞―我々の理想の基底たる世界觀の崩壞―近代哲學の性格の皮相さ
　
二　我々の經濟的及び精神的生活に於ける文化阻害的諸事情
現代人の不自由な經濟的位置―現代人の不完全な條件―現代人に於ける人間性の不足―今日の人間に於ける精神的獨立性の缺乏
　
三　文化の倫理的根本性格
文化とは何か?―文化の非倫理的槪念の起源―我々の實在感―我々の歷史的感覺―ナショナリズム―國民文化―事實と組織に對する誤れる信賴―眞の實在感
　
四　文化回復の道
文化理想は無力となつた―文化の歷史における進化と衰頽―制度の改革と信念の改革―文化回復の總代理者としての個人―文化回復をめぐる諸困難
　
五　文化と世界觀
我々の世界觀の更新と文化の回復―反省的世界觀、合理主義及び神祕主義―文化の理論としての樂觀的・倫理的世界觀―生の意味の反省による我々の思想の更新
　
譯者のあとがき
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