開戦と終戦をアメリカに発した男
はじめに
第一章 生い立ちと留学
銀のスプーン
最年少外交官
人に対するには、貴人に接するようにせよ
幣原喜重郎という男
アメリカ留学へ
東郷平八郎元帥の寡黙
東郷茂徳の部下になる
レジナとの恋
異例の転任
日本を襲うテロの嵐
満州事変勃発
ヒトラーの瞳
第二章 外交の中枢へ
広田弘毅外相の通訳に抜擢
華燭の典
第二次ロンドン海軍軍縮会議
広田内閣の蹉跌
長男誕生
期待の星、近衛文麿
日中開戦
石井菊次郎とともにロンドンへ
石井の中国観
「吉田茂」は加瀬俊一のペンネーム?
ムッソリーニと会見
第三章 動乱のヨーロッパへ
愛国的自由主義という絆
ライオンと猿
ヒトラーの野望
平和主義者が戦争を引き起こす
ジョン・F・ケネディに金を貸す
妖気漂う重光葵
チャーチルとの会見
迫る開戦
ポーランド侵攻
米英の不条理
まやかし戦争
チャーチルから情報を入手
ドイツが英本土上陸作戦を発動
妻子を日本へ
イギリス人の底力
松岡洋右からの電報
スパイが加瀬に接触?
第四章 日米開戦へ
松岡外相の片腕に
訪欧の旅
松岡対モロトフ
「スターリン? ほっとけ」
スターリンの頬ずり
奇術師・松岡洋右
怪文書、日米諒解案
独ソ開戦
松岡の置き土産
日米交渉の最前線へ
対米宣戦布告の最後通告文を打電
「だまし討ち」はミスか否か
第五章 終戦工作に向けて
山本五十六の誤算
インド洋戦争
日本一の外交官
大東亜共同宣言
東条英機退陣
近衛、重光、加瀬の極秘三者会談
「三年会」を結成
東郷外相もまた加瀬を求める
英霊の名誉のために
第六章 託された天皇の親書
広田・マリク会談
天皇への叫び
加瀬の終戦構想
天皇の親書
特使・近衛文麿
佐藤尚武大使の正論
ポツダム宣言黙殺
日本皇帝のメッセージ?
焼却された親書
近衛が派遣されていたら・・・・・・
鶴の一声
ポツダム宣言受諾文を作成
聖断下る
第七章 ミズーリ号の残照
さらなる使命
日本再起の出発点
加瀬を震わせたマッカーサーの演説
加瀬の名演説、重光の強談判
突然の失脚
真に信頼できたのは・・・・・・
文筆家・加瀬俊一
再び檜舞台へ
外交官・加瀬俊一