神話と戦争
はじめに
第一章 聖徳太子の仁政
議論を尽くした合意の『和』
万民への慈悲と救世としての仏教
十七条憲法の民主性と明治憲法の上意下達
生まれつきでなく、努力の積み重ね
二宮尊徳と聖徳太子の民への思い
武家政治と十七条憲法
太子信仰の位置づけ
第二章 聖徳太子の仏教文化の源泉
百済と仏図澄
大衆部の利他救世の教え
ガンダーラでの創造
ササン朝ペルシャの文化
古代インドの合議制国家
第三章 天照大神と日の神
天皇の平均在位年数
神武天皇等即位年の推定
八尺烏と赤烏
天照大神の出自
ヒミコの鏡と呉の鏡
大和政権と国際情勢
神功皇后の対外関係
上古の日の神の信仰
箸墓古墳と日の神
天照の神名と八尺の鏡
第四章 天神と地神の戦い
天神と地神の系譜
草香江の戦いと日下の国
天神と戦った地神たち
地神たち
木ノ花咲クヤ姫について
第五章 『やしま』の名の由来
「希望は躍る大八洲」
七種類もの「大八洲」
神武より古い八島の神
島と州の違い
ヤマタイ国の範囲
道祖神と斎王代と豊受姫
第六章 少名彦那(スクナヒコナ)の神の故郷
銅鐸渦文と船漕ぐ人
袈裟襷文様と網代船
少名彦那の神の故郷の粟と医薬
まとめと補足
第七章 教育勅語と軍人勅諭
教育勅語の問題点
英国的共和制から独逸的専制へ
教育勅語と軍人勅諭を作った人
軍人勅諭の人間観
軍人勅諭の国家有機体説
直結と間結、二通りの国家有機体
第八章 護憲体制から軍部独裁へ―昭和維新
テロ計画の免罪
テロの8年間と国体明徴へ
天皇機関説の真実
全天皇が有徳とは限らない
穏健思想と『善の研究』
道義的国家の大東亜戦争
第九章 日本とナチスドイツの同盟
9年間ナチスと協同
ユダヤ人の命と日独連携
杉原千畝と外務省の関係
戦争を反省した人としない人
明治憲法の神と独墺の国法学者たち
国家神道とナチス幹部の共感
引用文献