図書目録ヒロシマ ユウセイ ゲンバクシ資料番号:000065488

廣島郵政原爆誌

サブタイトル
日本の郵便文化選書
編著者名
桜井 俊二 著
出版者
示人社
出版年月
1983年(昭和58年)9月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
454p
ISBN
NDC(分類)
693
請求記号
693/Sa47
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

刊行によせて(長田裕二)
 
広島に原爆投下される
軍の本土決戦態勢 中国地方総監府の設置 国民義勇隊の編成 防空態勢と訓練 建物間引き疎開 学童疎開 決戦下の広島市民の決意 被爆前の空襲 被爆直前の様相 ついに原子爆弾投下される 原子爆弾の性質と威力 原子爆弾爆撃試験成功す 原爆投下はどこにするか
原爆投下をなぜやったか 原爆機出動す 原爆の成果
 
原子爆弾による被害
人的被害 建築物等の被害
 
広島逓信病院被爆す
被爆直前 急転直下の原爆落下 何もかも目茶目茶に壊された 火に包まれる 逓信病院前の悲惨な情景 救いの神めがけて殺到す 医職員の被爆状況 医職員の死傷者
 
原爆症発見のプロセス
患者は火傷と外傷 下痢、嘔吐などが出だした 赤痢の蔓延だ 更に種々の症状と不可解な症状続出 原子爆弾だった、白血球が減るんだ、七十五年間生物は住めないんだ 皮下溢血斑の患者増える ついに顕微鏡入手、早速に血球調べ
斑点の出るものがますます増え、頭の毛も抜けだした 逓信局を尾道に移転してはという話 不可解だ、解剖をやろう デマ粉砕の掲示
 
惨禍の十六キロを踏破して
地獄の街を一路郵便局へ 腕章を見て憲兵少佐も随伴 川面は死体で埋まる 六メートル吹き上げられた局舎 奇跡!一人の生存者 緊急業務再開の協議 苦心の局員集め 少ない人員、乏しい物で業務再開
 
逓信局長の焼死体
 
錦水寮の人々
 
貯蓄部の犠牲者
貯蓄部の部屋 いつもと変わりなく仕事をしていた 悪魔の弾丸だった 阿鼻叫喚、地獄絵巻展開 鮮血りんりの階段の手すり 重傷者の担架運び 泉邸へ逃げた人たち 助けようとして溺死した稲垣氏 死線を三度越えた田中氏
 
死線を越えて
一度目の死線突破 二度目の死線突破 家に帰ってから転地療養に赴く 火に包まれ危うく逃げた浜井さん 背に四十九個所の傷の一郷氏 ほとんど怪我のなかった畠氏 二時間ばかり川につかっていた高下さん 戸坂村で二泊 頭に包帯して出勤した石原さん
溺死寸前を救われた江ノ川さん 肋骨を折っても働いた三浦氏 本田嘉蔵夫妻や怪我人の救い出し
 
各局へ災害を知らせる
消火にも当たる ついに逃避 今度は水攻めに遭う 壁に埋没した曽谷氏 逃避するのが一番よいだろうという結論 射的場をねぐらとする 菅章治氏らの死んだという日と場所について 松岡健二氏貯蓄部の総指揮に当たる 神鳥氏バス停車場で被爆 逓信局への道なし
逓信局へはいってから 管内主要局に広島の災害を知らせる 逓信局のあと整理から郵便局への応援まで 家はだめになったが家族は無事
 
業務再開への苦闘はじまる
終戦を告げる玉音放送にがっかり 階段で小松茂史氏を見た吉広率夫氏 ついに火事になった どこへ待避するか 逓信局庁舎南側はほとんど焼けていた 罹災局の事務再開と貯金・保険の非常払いの開始協議 市内西部区域の各局巡り 中の島一帯の悲惨さ 船入町から草津へかけて
 
片手で伝票を繰る
疲れて帰る 特定局へ感謝する ついに原爆症となる 自宅で被爆した松岡善市氏 宇品まで逃げる 逓信局入り強行 逓信局住人となる ああ原爆症だ ついに転地療養 被爆後の混乱期 現金出納計算書類滞積す 無味乾燥の日々
 
極楽へはどうして行くの
十人の重傷者を運んだ渡瀬氏 どこへ逃げたらよいのか 矢野に生きる所を見出す 生死のことは運命が定める 休暇だったが家で負傷した辻村澄子さん 中山村へ逃げる 姉を捜して 姉を東照宮前へ もうこれは駄目ですよ 姉を火葬に 病気で休んでいて助かった原俊郎氏
出勤途上だった橋本琢磨氏 五日市から歩いて広島入り 逓信病院のお手伝い 死体処理の手続きの問題
 
子を思う母心
悪臭の満ちた瓦礫の街 池田卓氏路上で被爆す 卓さんは生きていたが ヤエミさん捜し 卓氏あせる 奥さんのヤエミさん見つかる お母さんら大いに喜ぶ 卓氏回復に向かう 小六氏はガスタンクの爆発と思った 酸鼻の極 我が家に帰る
 
救援物資で雑炊をつくる
仕事といえば 雑炊屋のおじさんになった中垣氏 救援物資が山と送らる 不安に包まれて出張から帰る山岡氏 惨禍の広島入り 我が家は倒れて家族もいなかった 岩国の大空襲に遭う 新鋭の千葉緑氏軍服姿で帰る 苦労の数々
 
電話局の被害
貯蓄部企画係長から電話局庶務課長へ 電話局に爆弾が落ちたのか コンクリートの床の上に倒れていた 恐るべき爆風の威力 広島電話局の構造 死亡者 電話局首脳部 危急に対処職員を避難さす 電話局に引き返す 災禍の爪跡
 
電話局へ祈る人あり
局内に止まることは危険と判断 比治山に向かう 比治山に逃げた他の組 比治山に上がった広畠課長 広畠辰雄氏我が家に帰る 翌七日広畠課長も出局して局内を一巡 庶務課長は大忙し 電話局に祈る人あり 電話局事務復旧措置 軍隊の置き土産
またまた電話局移転の問題起こる 広畠課長原爆症となる
 
車庫にいた三人
車庫で被爆した山村一郎氏 逓信局長運転手を生かす 車庫の被害 逓信局内では阿鼻叫喚 逓信病院の消防に駆けつける 蜂屋院長の避難を手伝う 狩留家へ帰る 狩留家で休養 出勤者はわずか三十人 井口氏原爆の暗夜に電灯をともす 車庫にいたため助かった武井数実氏
一瞬で何もかも大変化 屋上で降りるぞと叫ぶ兵隊 敗れた姿 逓信局庁舎火を吹く 防衛隊から帰って
 
しっかり離さなかった郵便鞄
ただ一人の生き残り集配員 吹き飛ばされて人事不省 任務完遂してバッタリ倒る 天使の看護でついに助かる
 
兄を捜して災禍の街を歩く
田中重美氏自宅で被爆 高い天にきのこ雲 火事だ 道には負傷者延々と続く 負傷者であふれる頼島病院 広島に出ていた兄はどうしただろうか 七日も広島に入る 天神町方面を捜す 帰り道を捜す 総務課新郷幸枝さんは鷹匠町の川で死んでいた 江波その他へ
 
軍刀で助かった広島郵便局長
三男資治君出征 軍刀を持ってゆくべきか 急ぎ広島駅に出向く 原爆落下 手当てを受けに逓信病院へ あとに引き返す 自宅療養 呉海軍病院入り 終戦で無理矢理に退院 包帯姿で出勤 強奪組来る なぜ郵便検閲をやったかの調査 殉職職員合同慰霊祭 軍刀身を助ける
 
号令一下御真影河を渡る
 
二次的放射能の効果
 
原爆の災害と家屋の放射能遮蔽効果
広島の虚脱
火傷とケロイド
爆風に耐えたコンクリート建築
家屋の放射線遮蔽力
原爆災害とコンクリート建築物の放射線遮蔽力
おわりに
 
『広島日記』世界を行く
 
広島郵政原爆誌(資料編)<付録一>
<付録二>広島郵政原爆史(構成案)
あとがき

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