図書クノウ スル ショウワ テンノウ000065452

苦悩する昭和天皇

サブタイトル1~10
太平洋戦争の実相と『昭和天皇実録』
編著者名
工藤 美知尋 著
出版者
芙蓉書房出版
出版年月
2020年(令和2年)3月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
305p
ISBN
9784829507865
NDC(分類)
210.7
請求記号
210.7/Ku17
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

はじめに
 
第1章 明治憲法下の政軍関係
政軍関係の要としての元老
政戦略の調整に悩んだ裕仁天皇
軍部独裁を許した統帥権
画餅に帰した「戦争計画」
孤独な裕仁天皇
わが国の政策決定過程の欠陥
 
第2章 裕仁の誕生と成長
生まれつき虚弱だった大正天皇
「日嗣の御子」の誕生
川村純義海軍中将が養育を任される
学習院初等科で乃木希典院長の質実剛健の教育を受ける
明治天皇薨去と乃木の殉死
次代の天皇嘉仁皇太子に対する教育
裕仁皇太子の帝王教育のための東宮御学問所
妃候補を巡る「宮中某重大事件」
裕仁皇太子の欧州外遊
大正天皇の病状悪化と裕仁皇太子の摂政就任
関東大震災と「虎の門事件」
裕仁皇太子と良子、ご成婚
女官制度を廃止
威厳を示せない皇太子裕仁
 
第3章 激動の時代に生きた裕仁天皇
張作霖爆殺事件と裕仁天皇
ロンドン海軍軍縮会議に対する軍令部の猛反発
加藤海軍軍令部長の単独上奏
統帥権干犯問題の惹起
ロンドン海軍軍縮条約を強く支持する裕仁天皇
満州事変と裕仁天皇
「三月事件」と「十月事件」の発覚―相次ぐクーデター計画
裕仁天皇は軍令部の権限拡大に反対
「国防方針の改定」を憂慮する裕仁天皇
二・二六事件―「速やかに暴徒を鎮圧せよ」
「関東軍の行動は統帥権の干犯である」
日独伊防共協定強化問題―大島・白鳥両大使の越権行為を憂慮する裕仁天皇
米内内閣を強く支持する裕仁天皇
裕仁天皇の憂慮
図上演習では日本に勝機は全くなし―深慮する天皇
裕仁天皇自ら避戦を表明した異例の御前会議
東条内閣の出現と裕仁天皇
 
第4章 太平洋戦争と裕仁天皇
真珠湾奇襲作戦―「開戦は自らの意思にあらず」
マレー・シンガポール攻略戦
蘭印攻略戦
ミッドウェー海戦の敗北は天皇に正しく報告されなかった
ガダルカナル争奪戦を機に裕仁天皇は戦局の前途を悲観
インパール作戦、レイテ沖海戦、特攻作戦と裕仁天皇
 
第5章 太平洋戦争の敗北と裕仁天皇
米軍による本格的な反攻開始と「絶対国防圏」の策定
敗戦と裕仁天皇退位問題
終戦の軍師・高木惣吉
ポツダム宣言の受諾
 
第6章 『昭和天皇独白録』の評価
 
おわりに
主要参考文献