図書キリ ニ キエユク ショウワ ト センチュウハ000065241

霧に消えゆく昭和と戦中派

サブタイトル1~10
敗戦前後の映画的回想
編著者名
桜井 修 著/小河原 あや 著
出版者
春吉書房
出版年月
2019年(令和1年)10月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
238p
ISBN
9784908314124
NDC(分類)
289
請求記号
289/Sa47
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

はしがき
 
第一章 いま語り残す理由
一市民の記録/昭和の生き証人/みんな戦争を語らなかった/映画少年の記憶
 
第二章 戦前の「小春日和」(昭和八~十五年)
「小春日和」/両親と映画へ/皇太子・皇太子妃の好きな映画/盛んな映画評/本郷の誠之小学校、そのエリート教育/インテリ層の家庭/小樽の小学校、その家庭的な教育/豆腐屋を手伝う/小樽の様々な人々/小樽の映画館/ニシン御殿/ねえやとの縁/大病と文学/
海外の玩具と兄貴/戦前の出生届/寅年と戦時中の「千人針」「千人力」/
 
第三章 開戦前(昭和十五~十六年)
中学校における軍国主義/麻布中学に吹く自由な風/東京中で映画を見る/共産主義と映画/李香蘭と銀座の大群衆/開戦前日に観たアメリカ映画/
 
第四章 戦争(昭和十六~二十年)
戦争の予感と期待/戦時下のフランス映画と日本映画/勤労動員として働く/東京大空襲を青山から見る/一高のクラスメートが招集される/一高で大空襲に遭う/無残に焼けた山の手を歩く/両親の奇跡的な生存/両親を高岡に送り届ける/援農/井の頭線で爆撃に遭う/
立川飛行場で戦闘機に追い回させる/浦和に行き、兄に再開する/終戦の混乱の中、高岡へ/
 
第五章 戦後の半年間(昭和二十年九月~二十一年三月)
敗戦直後の金沢へ行く/一高へ訪れる/英語の先生になる/田舎の芝居小屋/古本屋に通う/
 
第六章 戦後の一高、そして映画(昭和二十一年四月~二十四年三月)
友人から聞いた話―野坂参三と日比谷の大群衆/志賀義雄と芦田総理が並ぶ/『安城家の舞踏会』とニヒリズム/復員兵らと『カサブランカ』を観る/『野良犬』の復員兵と「生きる目的」/『青い山脈』と民主主義/日本中が歌った「リンゴの唄」と「青い山脈」/
米軍キャンプで英会話のアルバイト/家庭教師のアルバイト/
 
第七章 戦後の東大、そして銀行(昭和二十四~二十七年)
法学部と共産主義/映研/萩昌弘/今井正に会う/銀行、喧噪、映画/年末年始のドタバタと人情/
 
第八章 就職と縁(昭和二十七年)
大量の就職希望の年―通年採用から一斉解禁へ/「給料取り」/戦後人気の企業/朝日新聞社を受ける/「オンケル」のところへ/「映画俳優」との出会い/一高の繋がり/もう一つの偶然/
 
あとがき(桜井修/小河原あや)
桜井修氏との出会い(奥山篤信)