近代日本の衣服産業
本書の主題と藤本仕立店の概要
本書の主題
藤本仕立店の概要
藤本家文書の概要
小括
補論1 近代日本の衣服産業史
前近代と近代における衣服産業の概観
素材からみた近代日本の衣服産業
小括 近代日本の衣服産業史における藤本仕立店の位置づけ
第Ⅰ部 藤本仕立店の商品・生産・流通
生産体制と流通体制
通勤工と受託工の仕事状況
ミシンの導入
生産体制
流通体制
小括
取扱商品の主な形態―和服の商品化―
印袢纏
柔道着
夏襦袢
小括
補論
取扱商品の構成―多様性の要因と意義―
商品の多種性とその要素
商品の多種性とその要因
一九三〇年頃の取扱品目
小括
補論2 近現代日本で商品化された衣服
戦前『工業統計表』の出荷品目
戦時「繊維製品配給消費統制規則」の指定品目
戦後『工業統計表』の出荷品目
小括
第Ⅱ部 戦時体制と衣服産業の再編
一九三〇年代までの販売圏の展開とその背景
仕事着の卸売販売圏
柔道着の小売販売圏
小括
戦時経済統制下の衣服産業
繊維産業と衣服産業にみる経営体転換
戦時経済統制下における組合と有限会社の区別の必要性
衣服産業からみた統制史の概要
組合中心政策―日中戦争勃発から太平洋戦争勃発まで―
企業中心政策―太平洋戦争勃発前後の経済統制―
小括
戦時経済統制下の藤本仕立店
四府県の衣服産業の全国的位置づけ―学生服を中心に―
統制への対応(一九三八~三九年)―工業組合設立と合資会社化―
統制への対応(一九四〇~四一年)―商業組合への加入―
統制への対応(一九四二~四四年)―有限会社化と市内裁縫工場の変容―
小括
補論3 第二海軍衣糧廠姫路本廠と生産組織
海軍衣糧廠と浅田芳朗『姫路・第二海軍衣糧廠』
開庁までの経緯と人事組織
廠内の生産組織
廠外の生産組織
小括
戦時経済統制下の業態と取引状況
統制関連調査の概要
主要品目にみる業態
小括
資産の動向
「棚卸」の構造と費目
費目の動向
戦時経済統制を乗り越えた財源―裁縫業と貸家経営の比重―
小括 長期操業の要因
近代日本の衣服産業と藤本仕立店研究の意義
課題の再検討
先行研究の二項対立と日本一元化に対する批判
おわりに
参考文献
初出一覧
あとがきと謝辞
索引