「松本清張」で読む昭和史
- サブタイトル
- NHK出版新書 586
- 編著者名
- 原 武史 著
- 出版者
- NHK出版
- 出版年月
- 2019年(令和1年)10月
- 大きさ(縦×横)cm
- 18×
- ページ
- 220p
- ISBN
- 9784140885864
- NDC(分類)
- 910
- 請求記号
- 910/Ma81
- 保管場所
- 開架一般
- 内容注記
- 「松本清張スペシャル2018年3月(100分 de 名著)」(2018年2月刊)に加筆し再構成したもの
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに─昭和史の闇を照らす
第一章 格差社会の正体─『点と線』
香椎とはどんな土地か
近現代的な視点と古代史的視点の共存
アリバイ崩しに挑む『点と線』
寝台特急「あさかぜ」の登場
急行の旅から香る「時代の空気」
難行苦行としての鉄道の旅
特急と急行から〝格差〟が見える
四分間のトリック
現実の人間を描く
物語を動かす女性の心理
『点と線』はなぜ古びないのか
コラム 「あさかぜ」の思い出
第二章 高度経済成長の陰に─『砂の器』
『砂の器』とその時代
中年刑事が見た新進芸術家集団
ヌーボー・グループの中の格差
住宅事情に見る暮らしの現実
太平洋側と日本海側の〝落差〟
経済成長から取り残されたもの
事実に基づくトリック
東京中心史観の相対化
想像を絶する落差
時代の矛盾に目を向ける
コラム 昭和の車内とお伊勢参り
第三章 占領期の謎に挑む─『日本の黒い霧』
『小説帝銀事件』から『日本の黒い霧』へ
「GHQの謀略」という史観
今に続く米軍基地の問題
大岡昇平の清張批判
清張が目指したこと
第四章 青年将校はなぜ暴走したか─『昭和史発掘』
「オーラルヒストリー」の先駆け
軍事クーデターとしての二・二六事件
明治の再来としての昭和
直訴の頻発と政党政治の終焉
皇道派と統制派の対立
幻の宮城占拠計画
清張が三島の認識を変えた?
中橋基明の挫折
夜明けに中橋は何を思ったか
秩父宮と安藤輝三
理想の天皇像は秩父宮?
天皇の弟、秩父宮
処刑された当事者たち
貞明皇后と昭和天皇の確執
コラム 秩父宮はなぜ東北本線で上京しなかったのか
第五章 見えざる宮中の闇─『神々の乱心』
全精力を傾けた未完の遺作
裏で権力を持つ女性
「次男」という存在
アマテラスの弟・ツクヨミ
「神々の乱心」の意味
見えないものを書く
史料公開で明らかになった清張の先見性
結末のシナリオを予想する
終章 「平成史」は発掘されるか
歴史家・思想家としての松本清張
『平成史発掘』のテーマ
「おことば」と祈り
平成から令和へ
おわりに
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