僕は八路軍の少年兵だった
- サブタイトル
- 編著者名
- 山口 盈文 著
- 出版者
- 草思社
- 出版年月
- 1994年(平成6年)4月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 267p
- ISBN
- 4794205449
- NDC(分類)
- 916
- 請求記号
- 916/Y24
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
まえがき
少年時代
一九二九年、巳年生まれ/相場師の祖父と料亭「福泉」のこと/落ちこぼれ小学生/「真珠湾奇襲」の号外を配る/
第一章 満蒙開拓青少年義勇軍
予科練か開拓義勇軍か/渡満後の後悔/ある拓友の悲劇/興凱湖で伝令使役兵となる/関東軍の理不尽なしごき/ソ連軍戦車が攻めてきた/鬼兵長の「名誉の戦死」/
第二章 満洲逃避行
「牡丹江を死守せよ」/勃利からの逃避行軍/決死の渡河/日本の敗戦を知る/東京城捕虜収容所/チビで命拾い/
第三章 延吉収容所
朝鮮族のお婆さんの親切/隔離病棟の将校たち/弱肉強食の収容所生活/脱走を決意する/五臓六腑にしみた豆腐汁/自治警察に捕まる/八路が来るぞ/
第四章 朝陽川放浪
旧満鉄寮での拉致事件/日本人居留民委員会/林さん一家の不運/牧童の仕事と横着者の陳さん/ソ連軍に羊を献上する/馬車宿で逮捕される/死刑宣告を受けて/八路軍、朝陽川を解放/公安局での仕事/「公光哲」誕生/「東来順」の親方は「富農」か/国共内戦/
東北民主聯軍へ食糧を届ける/
第五章 八路軍と土地革命
八路軍兵士となる/「三大規律八項注意」を教えらえる/恐怖の人民裁判/清算闘争大会の警備任務/東北民主聯軍に参加する/にわか衛生兵、救急箱を捨てる/
第六章 遊撃線、運動戦
煙筒山の爆竹作戦/部隊の衣食住/酷寒の中のゲリラ戦/擲弾筒手となる/毛沢東思想を学習する/砲兵団に転属する/苦心惨憺の砲撃訓練/
第七章 東北解放戦
四平街への攻撃開始/黄泉を覗く/野戦病院で四平戦の結果を知る/中国人の宗教観/原隊に復帰する/匪賊上がりの「猛虎連」/最後の四平戦/四平街のトーチカで敵と遭遇/司令部で査問を受ける/軍規違反とやけっぱちの自己批判/呆れた虚像の英雄/林彪司令員の演説を聞く/
全東北解放をめざして錦州へ/長春包囲作戦のこと/帰郷の夢が消える/
第八章 南下戦と朝鮮戦争
平津(天津・北平)戦役に出動する/南下作戦開始/長江の渡河作戦で砲は川の中/「中華人民共和国成立」のニュースに湧く/広州の売春婦を一掃せよ/海を渡って海南島攻撃/入党申請を出す/朝鮮戦争勃発/建国一周年祝賀パレード/中国人民志願軍、朝鮮の戦場へ向かう/
初めての近代戦に驚く/吉林軍区で正式党員となる/
第九章 軍事革命委員会天津弁事処
大都市、天津へ/情報連絡員を断り、警護科に/広州への米ドル運搬/帰国華僑をキャッチする/宮腰喜助ら要人の警護/情報整理科で日本の出版物を読みあさる/退屈しごくの政治理論学習/整風運動で槍玉にあがる/「日本警察予備隊」のレポートを翻訳/
天津師範学院に裏口入学/「天皇の戦争責任」に対する学生たちの意見/トイレで井戸端会議/内蒙古自治区へ転勤する/
第十章 内蒙古「工会」書記
内蒙古自治区食品輸出管理局/遊牧民から羊を買い付ける/百家争鳴、百花斉放運動/束の間の結婚生活/外事科と赤十字会に帰国申請を出す/退職金千六百元を使い果たす/引揚船「興安丸」で舞鶴へ/十二年ぶりの祖国/
対中貿易時代
中国貿易専業商社に就職/長崎国旗事件のこと/研修生帰国事件/日中貿易の裏側(アンフェアな日中友好貿易、「売ってやる」式の対日輸出、北京駐在員の苦労)/天安門に立つ毛沢東主席を見る/紅衛兵が闖入してくる/文革下の交易会/宴会攻勢にうんざりする/
ある老八路兵の嘆き/深刻化する中国の農業問題/
異色の人、山口盈文君の半生談(色部義明)
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