図書オロカナモノ ノ アユミ000064988

愚かな者の歩み

サブタイトル1~10
編著者名
小泉 吉雄 著
出版者
[小泉吉雄]
出版年月
1978年(昭和53年)3月
大きさ(縦×横)cm
17×
ページ
171p
ISBN
NDC(分類)
289
請求記号
289/Ko38
保管場所
閉架一般
内容注記
ジャケットに「ある満鉄社員の手記」の表記あり
和書
目次

はしがき
 
第一章 企画院に出向する迄の歩み
丹後地震で母と長兄夫婦を失う
日露協会学校でストライキをやり退校となる
満鉄に入社し調査部門で働く
関東軍に出向し、農業及労働政策を担当す
内地留学、東京調査室新設に協力
 
第二章 企画院時代
基本国策要綱をつくる
昭和研究会と昭和塾に参加する
東亜クラブを設立、大平洋問題調査会の依頼執筆
大政翼賛会東亜部嘱託を委嘱さる
東京時代の私生活
 
第三章 新京支社時代
満鉄に復帰、新京支社に配属
四囲の環境
鶴岡炭鉱の満鉄による経営
吉林人造石油の経営を日本窒素から満鉄に移す
 
第四章 憲兵隊に二ヶ年拘留さる
吉林憲兵隊に留置さる
新京憲兵隊本部に移送され、尾崎秀美との関係追及さる
本部に於ける最後の取調
奉天の未決監房の生活
新京の未決はひどかった
岸谷先輩の見舞に感泣する
親と子はこんなものか
検察官の親切と起訴猶余の決定
拘留中及び釈放後に寄せらられた人々の親切
拘留中に何を学んだか
 
第五章 安東で終戦、撫順炭鉱に協力に赴く
安東在住一年、終戦を迎う
撫順炭鉱は生産を続けている
旧日本軍の暴発を未然に防ぐ
家族一同安東より奉天に向うも途中で置去りとなる
ソ連兵の配車指令を酔わせて一ヶ列車を発車させる
賑かな中国の留置場
芸術的な賄路の収受
中国人の偉さと友情
 
第六章 内地に引揚げて国民経済研究協会を経て、熊谷ベークライト工業の社長となる
チゲを背負って内地に帰る
九州で炭鉱探しをする
国民経済研究協会に入る
熊谷ベークライト工業の社長になる
自宅を売却して会社の危機に向う
 
第七章 日本飛行機㈱を経て北海道東北開発公庫関係の会社へ
日本飛行機に入社し、特需離れに努力する
Y・S11のモデル製作受注と厚木基地に修理工場建設
日本飛行機を辞職し浪人となる
札幌の第一運輸の専務となり、経営立直しに努力す
増資を実行し日通と提携す
着任早々に労働組合と衝突する
営業綱の拡充と施設の整備、屑紙集めも始める
日本ファイバーアングル工業の管財人代理となる
更生計画実施困難となり清算に入る
 
第八章 晃信光器㈱より栃木精器へ
晃信光器㈱社長となる
三真ミシン倒産し、当社窮地に陥る
中小公庫の融資決定する
関東精器(日産系)の系列会社となり栃木精器と改称す
会社を離れ横浜に引揚げる
労使関係最悪の状態となる
栃木の思出
 
第九章 私を導いてくれた三人の先輩
トルストイの偉大さを語る秋永月三中将
敗戦直後に古式のとおり切腹した岸谷隆一郎熱河省次長
撫順炭鉱を救った板倉真五次長
 
あとがき