母さんの昭和史
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この本を読まれるみなさんに
第1章 大空襲の猛火をくぐった母たち
夾竹桃の紅は「肉の色」(堀本澄子)
幾多の戦火の中で(福井照子)
空をまっ赤に染めた焼夷弾の雨(山條梅子)
空襲で死んだ友は今も12歳のまま(田中登志子)
空襲の夜、重症患者の搬出(武田キヌ)
髪の毛の逆立つ恐怖をこえて(土田数江)
泣くことを忘れた子どもたち(岡本記代子)
今も消えない壮烈な記憶(南ひろ子)
第2章 父や兄、夫を戦場にとられて
「チチイケヌ ユルセ」(津田フミコ)
輸送船に乗った兵隊たちの「怒り」(村田シズエ)
父はたしかに「戦死」した(田渕礼子)
父の「黄金の日々」(清百合子)
白い御飯をおなかいっぱい・・・・・・(山田幸子)
母子5人の戦後生活の辛苦(松阪久枝)
第3章 広島で、長崎で、沖縄で
四千度の高熱で焼かれて(田中京子)
父をうばった原子爆弾(広江範子)
見渡す限り赤茶けた山・・・・・・(浜口順子)
カタツムリまで食べた逃避行(海江田登美子)
第4章 満州で、朝鮮で、台湾で
赤いトマト(新居静子)
男装で過ごした敗戦の日々(小島菫)
ボロにくるまれた素足(高橋順子)
第5章 母たちが少女だった頃
戦時中の一女学生の日記(中尾英子)
花の盛りを黒のモンペ姿で(増田れい子)
わびしい私の青春の譜(原田貞子)
敗戦の傷あとは深く深く・・・・・・(日野陽子)
大根の葉っぱ(土屋由紀子)
狭い壕の中で耐えた恐怖(国仙谷邦子)
年老いた父母に捧ぐ(坂本允子)
兄は小さな石ころ3つになった(石川末子)
第6章 男たちの戦争の記憶
大阪大空襲の一日(岡田栄一郎)
貯水池で猛火をさける(森山一男)
凄惨な軍隊式教育(山田勉)
頭にささったガラスを竹で掘る(浅野哲人)
身辺には重いタガがはめられ(村田信一)
戦争なんかええことなにもあらへん(茨木瑛雄)
無我夢中の二十日間(坂上正三)
第7章 いま、沖縄で知ったこと
悲しみを封じ込んで・・・・・・(近藤幹枝)
日本で唯一の戦場、沖縄(野島妙子)
おわりに