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気象と戦術

サブタイトル1~10
サイエンス・アイ新書 SIS-435 天候は勝敗を左右し、歴史を変える
編著者名
木元 寛明 著
出版者
SBクリエイティブ
出版年月
2019年(令和1年)7月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
191p
ISBN
9784815601102
NDC(分類)
391.2
請求記号
391.2/Ki35
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

はじめに
 
第1章 「雨」が勝敗を決した戦い
ワーテルロー会戦 決戦前夜の大雨で砲兵の展開が4時間遅延
ディエン・ビエン・フー 熱帯モンスーンがフランス軍を敗北させた
keywords 接地圧 軽い装甲車は通行できても、重い戦車は通過できないことも
keywords 1時間降雨量 戦場では時間雨量2.5mm以上で影響が出始める
keywords 人工降雨 水資源の安定供給のため世界各国が研究中
 
第2章 「積雪と寒冷」が勝敗を決した戦い
ロシアの冬将軍① モスクワ侵攻はナポレオン凋落のプレリュード
スオムサルミの戦闘 モッティ戦術による「誘致」「包囲」「打撃」「殲滅」
ロシアの冬将軍② バルバロッサはナポレオン軍の二の舞
keywords 氷霧(ice fog)
keywords 日本最寒記録「-41℃」
keywords 白い死神(The White Death)
 
第3章 「視程」が勝敗を決した戦い
夜暗(やあん)の克服 人間の目(可視光線)とレーダー(電波)の戦い
視程の克服 湾岸戦争(1991年)に見る視察装置の戦い
keywords 戦車の視察装置
keywords 薄明
keywords 戦場を覆う埃(ほこり)と煙
 
第4章 「海象」が勝敗を決した戦い
第4艦隊事件 巨大三角波が駆逐艦の艦首を切断
マレー作戦 まずマレー半島東岸に奇襲上陸
キスカ撤退作戦 海霧の発生が作戦成功の鍵だった
keywords 三角波 設計条件を超える波の高さに遭遇して船体が切断
keywords アリューシャンの海霧 南高北低の気圧配置が不可欠
keywords 占守島の海霧 視界は20mほどで格闘戦が発生した
 
第5章 気象という名の「兵器」
逆転の発想 マッカーサー元帥は「5,000分の1」に賭けた
目的達成のための気象・自然の軍事利用 気象・自然を「兵器」として使用する
keywords 気象情報に対する真剣度の差が勝敗を分けた ノルマンディー上陸作戦
keywords 気象、地震、火山をコントロールする? あながち荒唐無稽ともいえない
keywords 砂漠に適応したイスラエル軍戦車部隊 兵士に不必要な無理をさせなかった
 
第6章 気象と戦場アラカルト
雲 雲は航空活動やセンサーなどの機能に影響する
そのほかの気象要素 人知を超えた自然現象もある
奇襲と気象 気象に奇襲されることもある
兵士への影響 兵士は等しく気象の影響を直接受ける
装備への影響 気象は敵にも味方にもなる
電子光学システムへの影響 電子光学システムは水関連が鬼門
NBCへの影響 NBCの効果は気象に大きく左右される
keywords 風 航空機や空挺作戦の大敵
keywords サーマル・クロスオーバー サーマル・サイトが使えなくなる一瞬がある
keywords 暑さ指数 (WBGT) 米海兵隊が採用し、熱中症が激減
 
参考文献
索引