図書目録マッサツ サレタ ニホングン ジュッペイブ ノ ショウタ資料番号:000064645

抹殺された日本軍恤兵部の正体

サブタイトル
扶桑社新書;304 この組織は何をし、なぜ忘れ去られたのか?
編著者名
押田 信子 著
出版者
扶桑社
出版年月
2019年(令和1年)7月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
329p
ISBN
9784594082369
NDC(分類)
392.1
請求記号
392.1/O76
保管場所
閉架一般
内容注記
本文に記載以外の参考資料:p328-329
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

はじめに
 
第一章 恤兵部の誕生(日清戦争~日露戦争)
軍歌「雪の進軍」と恤兵/大山巌が発令した恤兵/徴兵制度と恤兵/恤兵と新聞/恤兵部に押し寄せる新橋、吉原の献金部隊/貧者の一燈/立ち上がる言論、実業家たち/腰の低い恤兵監、詐欺を働く恤兵部員/美挙国民像/恤兵を盛り上げる人々/日本赤十字社と恤兵/
陸軍と海軍では求める慰問袋の中身が違う/受納停止から閉鎖/日露戦争で恤兵部再開/熊野神社にあった恤兵趣意書/またもや燃えさかる恤兵フィーバー/新聞社主催の大提灯行列/外人の美挙/下からの動員/不平等条約に怒れる国民/恤兵部、ひっそりと閉鎖/日露戦争恤兵総括
 
第二章 そびえ立つ恤兵金、慰問袋の山(満州事変~日中戦争)
恤兵部の快進撃/膨れ上がる恤兵金/日中戦争勃発。永続的な組織となる/恤兵に熱狂する民衆とメディア/恤兵金と国防献金/恤兵美談の乱発/いまも残る恤兵ポスター/商戦炸裂。デパートの慰問品売り場/慰問袋作成、女学生の手で/色街の女が妄想を掻き立てる/
銃後の赤誠にかけて減らすな慰問袋/漢口陥落で盛り返す恤兵/傷痍軍人の慰恤
 
第三章 恤兵部が仕掛けたアイドル動員の戦地慰問
命を国に捧げた慰問団の活躍/兵士熱望! アイドルのブロマイドが欲しい/皇軍慰問芸術団/月形龍之介と美人女優の慰問行/人気作家・林芙美子の慰問/一般人でも行けた戦地慰問/慰問雑誌から浮かび上がってくる実態/子役スターが戦場で人気に!/
紀元二六〇〇年記念慰問団派遣/恤兵部員の慰問団派遣の思い出
 
第四章 恤兵の火を消すな!! 恤兵部の文化政策、事変記念イベント
宝塚の花を巻き込んだ海軍イベント/デパートが会場。恤兵イベントに殺到する若い女性たち/愛国献納大相撲/恤兵歌「示せ銃後の真心を」/事変四周年記念イベントで献金一億円突破/事変五周年記念日/興亜奉公日/皇室と恤兵
 
第五章 恤兵部が自前で起こしたメディア
慰問雑誌の嚆矢、『恤兵』創刊/軍部と文学者の集まり キーマン「五日会」/回を追うごとに増頁になる「恤兵美談佳話集」/海軍将兵へ。慰問雑誌『戰線文庫』の船出/遊び心満載『戰線文庫』と『モダン日本』の類似点/『戰線文庫』と『銃後読物』/
講談社が『陣中倶樂部』の制作を引き受けたわけ/「出版報国」「雑誌報国」「栄養報国」/慰問雑誌のなかから叫ぶメディア規制/女性作家結集の慰問文集/映像で恤兵を追い、戦意高揚
 
第六章 太平洋戦争と恤兵(昭和一六年~二〇年)
漫画家・中村篤九の恤兵部漫画ルポ/太平洋戦争間際の恤兵部の組織/銃後の決意も悲痛なトーンに/終戦間際の慰問団
 
第七章 終戦と恤兵部
防衛研究所の資料から読み解く恤兵部/国会で取り上げられた恤兵金品
 
第八章 証言 恤兵で戦地に行った私
内海桂子さんと恤兵(慰問)/漫才の世界に飛び込むまで/あの子はお嬢さんだからと、特別扱いだった慰問/中村メイコさんと恤兵(慰問)/「お嬢さんを貸してください」。恤兵監は言った/みかん箱のステージでパパの歌を歌う/終戦、そしてGHQの慰問へ
 
おわりに
参考資料

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