女性労働の日本史
はじめに(辻浩和・長島淳子・石月静恵)
第一部 時代的変遷
◉古代
古代の女性労働―「刀自」の農業経営と男女の田植えを中心に―(義江明子)
◉中世
中世の女性労働と「家」(後藤みち子)
◉近世
近世女性労働の特質と歴史的位置―農村・漁村(「海付き村」)を例に―(長島淳子)
◉近現代
女性たちはどこで、どのように働いてきているだろうか―近代・現代―(早川紀代)
第二部 実像と表象
◉古代
考古資料からさぐる働く女性の姿(菱田淳子)
古代女官の特質(伊集院葉子)
❖コラム 古代の女医(野田有紀子)
◉中世
女房として出仕すること―中世前期の貴族社会における女房―(伴瀬明美)
絵画史料から女性労働を読む(斉藤研一)
❖コラム 中世遊女の仕事風景(辻浩和)
◉近世
名主家の日記にみる農村女性の労働と休日―近世後期の年季奉公人を中心に―(青木美智子)
商家女性の労働―主婦と奉公人(牧田りえ子)
近世女性の「はたらき」とその周辺(菅野則子)
❖コラム 陶工村の女性たちの労働(井上和枝)
❖コラム 女性の武家奉公(大口勇次郎)
❖コラム 近世商家男性奉公人の世界(桜井由幾)
❖コラム 女の髪を結う―変容するまなざし(横山百合子)
◉近現代
女性労働者の産前産後休業と給付保障の形成(石崎昇子)
「主婦」という労働(木村涼子)
《大東亜戦皇国婦女皆働之図》にみる戦時下の働く女性(吉良智子)
丸岡秀子と農村女性―『日本農村婦人問題』から「母親運動」の始まりまで―(金子幸子)
女性労働者差別撤廃裁判闘争と支援活動―住友裁判を中心に―(石月静恵)
❖コラム 一九二〇~三〇年代、農村女子の主張と思い(江刺昭子)
第三部 衣料生産・技術と女性
◉古代
古代織物生産の権力構造と女性(東村純子)
◉近現代
近代織物業における女子労働の実態―八王子を例に―(山辺恵巳子)
製糸工女と衣料生産(榎一江)
❖コラム 富岡製糸場と工女(今井幹夫)
あとがき(長島淳子)
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