図書ジョガクセイ ト ジェンダー000064522

女学生とジェンダー

サブタイトル1~10
女性教養誌『むらさき』を鏡として
編著者名
今井 久代 編/中野 貴文 編/和田 博文 編
出版者
笠間書院
出版年月
2019年(平成31年)3月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
454p
ISBN
9784305708762
NDC(分類)
367.21
請求記号
367.21/I43
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

Ⅰ 座談会「女学生とジェンダー 一九三四―一九四四」(今井久代/中野貴文/和田博文)
はじめに
女性教養誌『むらさき』の「教養」と「母性」
女学生と少女
高等女学校・専門学校と古典教育
家庭婦人と職業婦人
戦争下の女学生と、「母」の規範性
 
Ⅱ 一九三〇年代後半~四〇年代前半の女性―性
一五年戦争下の女学生(和田博文)
女学生文化と教養―紫式部は〈作家〉ではない(小平麻衣子)
高等女学校と女子教育(中村直子)
ファッションと身体―登山・スキーのズボン(武内佳代)
女性の職業と社会進出―『むらさき』と職業婦人(久米依子)
戦争とセクシュアリティ―軍事主義がもたらす境界線を問う(内藤千珠子)
 
Ⅲ モダン都市の女子高等教育機関
東京女子高等師範学校(芳賀祥子)
津田英学塾―戦時下の英語教育(滝上裕子)
日本女子大学校―「総合大学」の設立を目指して(高野晴代)
奈良女子高等師範学校―教室の内外で「婦徳ノ修養」を目指した学校(塚本飛鳥)
神戸女学院―女子高等教育への挑戦(渋谷百合絵)
東京女子医学専門学校―六畳一室・生徒四人ではじめた女医教育(小野光絵)
聖心女子学院高等専門学校―修道女というオルタナティヴ(大塚美保)
東京女子大学―安井てつが理想とした女子高等教育機関(高橋修)
 
Ⅳ ジェンダー・モダニズム・生活
恋愛の夢、結婚の夢―教養主義とロマンチック・ラブ・イデオロギーの狭間で(倉田容子)
家族制度と出産・育児(宮崎真素美)
西洋文学という窓(原田範行)
映画記事のなかの欧米志向と理想の女性像(志村三代子)
 
Ⅴ 教養としての古典
紫式部学会と雑誌『むらさき』(田坂憲二)
戦時下女学生の研究・創作―東京女子大学における諸雑誌を手がかりに(藤野裕子)
男の学問、女の教養(今井久代)
教養としての古典芸能(光延真哉)
戦時下の古典教育―『むらさき』の変質(中野貴文)
 
Ⅵ 表象としての女性
今井邦子―成長への伸ぶる苦しみ(高橋由貴)
円地文子―反体制のアラベスク(藤木直実)
岡田禎子―戯曲を「書かない」劇作家(尾崎名津子)
岡本かの子―恍惚の三昧境で性を越える(小松史生子)
林芙美子―『七つの燈』と家族の臨界点(榊原理智)
真杉静枝―結婚への疑念(竹田志保)
森三千代―「彼女」はなぜ書くのか(藤本恵)
与謝野晶子―『源氏物語』と短歌(中村ともえ)
 
Ⅶ 資料編
関連年表(和田博文)
あとがき(編者)
執筆者プロフィール