身体文化論を繋ぐ
序(掛水通子)
Ⅰ 女子体育論を繋ぐ
リーランドと「女子体操術」(木下秀明)
ジェンダーの視点から見た戦前における女子体育教師の確立過程―女子高等師範学校国語体操専修科卒業生の職歴から―(掛水通子)
藤村トヨの姿勢論 : 「腰伸ばせ 即 腹の力」と仕舞の構え(奥野知加)
戦時期における女性スポーツの意義に関する一考察―「健全な母体」と「普及性」との関係を中心に―(鈴木楓太)
椙山第二高等女学校における水泳奨励の理念と意義(木村華織)
1920-30年代の国際女子スポーツ連盟による女性スポーツの国際化と組織化―規約の整備・加盟国の拡大・統括競技の検討を中心に―(來田享子)
女性たちにとってのボウリングブーム(笹生心太)
戦前の女子体育に関する研究―安井てつの体育観と東京女子大学―(曽我芳枝)
Ⅱ 体育・スポーツ論を繋ぐ
女子教育に体育が貢献できること(阿江美恵子)
キネステーゼ運動現象学からの体育・スポーツの問題性(金子一秀)
体育・スポーツの実技指導における専門能力の発生史をめぐる発生運動学的考察(渡辺博之)
女性と身体の哲学についての一考察(武藤伸司)
明治・大正期の家庭における体育の様相(藤坂由美子)
スポーツ少年団育成計画及び各年度育成報告書から見るスポーツ少年団の現状とこれからの方向性(早瀬健介)
現実を動かす研究と社会へのアプローチ(田原淳子)
トランスジェンダーの人々にとって安全・安心なスポーツ環境を目指して(新井喜代加)
Ⅲ 歴史研究を繋ぐ
ワイマール期におけるドイツ総合大学身体運動機構の誕生と研究体制について(成田十次郎)
「筋肉的キリスト教」:造語のニュアンスと批判"Muscular Christianity" : Nuance of the Neology and the Criticism(阿部生雄)
二つの菖蒲綱引きと地域開発(山田理恵)
明治35年4月26日に長崎舞鶴座で公開された「慈善音樂体操會」に関する追跡調査(柿山哲治)
体操競技における技術発達史研究の意義に関する事例的検討―男子技術と女子技術の架橋性について―(佐藤晋也)
李想白に関する一考察―昭和初期におけるバスケットボールの歴史―(及川佑介)
三浦ヒロ研究事始め(山本徳郎)
あとがき
執筆者一覧
掛水通子履歴と研究業績一覧(掛水通子)