図書キンジラレタ キョウシュウ000064486

禁じられた郷愁

サブタイトル1~10
小林勝の戦後文学と朝鮮
編著者名
原 佑介 著
出版者
新幹社
出版年月
2019年(平成31年)3月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
401p
ISBN
9784884001308
NDC(分類)
910
請求記号
910/Ko12
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
立命館大学大学院先端総合学術研究科に提出した博士論文(2012年)を大幅に改稿したもの 小林勝略年譜: p379-385 主要参考文献: p386-390
和書
目次

序章 歴史のなかに消えた故郷
洛東江に抱かれて
戦後という旅のはじまり
最後の士官候補生
 
第一章 原点としての朝鮮戦争
「烈しい転換期」
火焰壜の闘い
「君たちはどこへいったか」
獄中のデビュー作―「ある朝鮮人の話」
 
第二章 語り出される植民地の記憶
新人作家時代
秘められた叙情―「鮎」
よそ者意識の芽生え―「フォード・一九二七年」
みる者とみられる者―「赤いはげ山」
 
第三章 下獄、離党、肺結核
第二の獄中生活
不本意な植民地主義者―「無名の旗手たち」
近代日本史のなかの植民者
落日のはじまり
 
第四章 死者たちの残影
朝鮮人の「変形譚」
革命の青春の終焉―「目なし頭」
もち帰ってきた恥―「蹄の割れたもの」
「奴隷」の報復と「主人」の恐怖
 
第五章 「明治百年」の光と闇
「明治百年」と「明治五十二年」
植民地支配と「壬申倭乱」―「夜の次の風の夜」
百年の精神史と植民地主義
小林勝の先行者たち
 
第六章 植民地追放の果て
『異邦人』と引揚者
「薄気味悪い外国人」たちの声―「万歳・明治五十二年」
異邦人たちの競演
故郷喪失後のピエ・ノワール
行先のない逃避行
 
第七章 「懐しい」と言ってはならぬ
最後の自戒
植民者の息子たちの闇―「日本人中学校」
三〇年後の衝撃
歴史のきびしさと重さ
 
終章 郷愁の彼方へ
「ひらかれた場所へ、ほんとうの自由へ」
洛東江は遠く
 
小林勝略年譜
主要参考文献
「帝国の喪失」と向き合う―あとがきに代えて