なぜ必敗の戦争を始めたのか
- サブタイトル
- 文春新書 1204 陸軍エリート将校反省会議
- 編著者名
- 半藤 一利 編・解説
- 出版者
- 文藝春秋
- 出版年月
- 2019年(平成31年)2月
- 大きさ(縦×横)cm
- 18×
- ページ
- 317p
- ISBN
- 9784166612048
- NDC(分類)
- 396.21
- 請求記号
- 396.21/H29
- 保管場所
- 開架半藤文庫
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
資料
あとがき
まえがき
第一章 三国同盟 積極的ではなかった陸軍
世間は三国同盟を誤解している/松岡外相が推進した/陸軍は外務省を脅していない/陸軍内にいた推進論者は誰か/対イギリスが目的だった/山下奉文視察団、ドイツへ行く/参謀本部はドイツを信じ込んだ/松岡案に抵抗を感じなかったのか/三国同盟の真の目的とは/
本音は中国との戦争を止めるため/アメリカとの戦争回避も目的だった/同盟は締結と同時に死んだ/四国の提携は可能だったのか/日独の勢力圏分割計画/昭和天皇も同盟の効果を認めた/アメリカの軍備が本格化する/「アメリカは文句を言わないだろう」/
アメリカのナチスぎらいを見誤った
第二章 北部仏印進駐 海軍とのかけひき
海軍の戦争準備/西原機関の派遣/南方進攻の準備ではない/海軍にこそ南進の意図があった/国力は昭和十三年がピーク/繰り上げ輸入を盛んに行う/鉄の生産量の数字を水増し
第三章 南部仏印進駐 アメリカの反応を見誤る
英米可分論と不可分論/「陸軍に薬がきき過ぎる」/海軍の思想統一/国策は海軍の態度で決まった/南部仏印進駐が採択される/山本五十六の役割とは/南部仏印進駐の好機はいつだった?/アメリカの厳しい対抗措置/解読されていた日本の電報/
経済断交は予見できなかったのか
第四章 独ソ開戦 「北進」か「南進」か
独ソ開戦の衝撃/「ドイツがウラジオに出てくる」/関特演の実施
第五章 御前会議 まだ開戦に慎重だった陸軍
「対英米戦を辞せず」/全面禁輸=戦争が海軍の定論/物が入らなくなった/「鉄がない」と言えない/アメリカによる資産凍結/参謀本部内の空気は?/全面禁輸になるとは思わなかった/日本の戦力を高く見る/三人の主戦論者/陸軍に深刻さがない
第六章 東条内閣の成立 開戦への決意
日米交渉について/九月六日の御前会議/近衛・ルーズベルト首脳会談計画/迫る交渉期限/海軍大臣の無責任さ/東条を総理に推挙した理由/準備と決意どちらが先か/「海軍なしにできない」/日米戦争は短期決戦か長期持久か/なぜ海軍は長期持久に賛成したのか/
「長期戦なんかやっていられない」/不敗の態勢を作れなかった
第七章 対米開戦 いかにして戦争を終わらせようとしたのか
「決戦を求めて出ていってはいかん」/海軍の逸脱した戦略/ミッドウェー作戦失敗のショック/米海兵隊は海軍の陸戦隊とは違った/航空の視点から分析しなおす/アメリカは日本上陸計画をすでに作っていた/陸大の教育が悪かった
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