図書目録ノウガク ト センソウ資料番号:000064416

農学と戦争

サブタイトル
知られざる満洲報国農場
編著者名
足達 太郎 著/小塩 海平 著/藤原 辰史 著
出版者
岩波書店
出版年月
2019年(平成31年)4月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
ix,256p
ISBN
9784000018265
NDC(分類)
611
請求記号
611/A16
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
主な参考文献: p247-248
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

日中戦争和平工作史の軌跡を辿って
あとがき
序 満洲の「忘れ草」―農業、学問、戦争のあいだ(藤原辰史)
問題意識の在り処/体験者の俳句から
 
第一章 東京農大満洲農場の記憶―国家は学生を盾にし、大学はかれらを見すてた(足達太郎)
満洲への夢とあこがれ/満洲の実習農場でおこったこと/戦時下の学制と東京農大/教育の大陸移駐化/農場の建設/太田正充の経歴/湖北農場での実習生活/八期生の満洲渡航/ソ連の参戦/農場からの脱出/逃避行/しのびよる冬と死の影/三次隊の運命と太田の死/
生還学生と東京農大の戦後/慰霊と贖罪/新学科の設立/「農学と戦争」の歴史をどうつたえるのか
 
第二章 国策と学問が手を結ぶとき―大学はなぜ「報国農場」を推進したのか(小塩海平)
「寂」の慰霊碑/東京農大の「生みの親」と「育ての親」/榎本武揚の殖民論/明治農学の祖、横井時敬/第二代学長吉川祐輝の満洲農業科構想と第三代学長佐藤寛次/東京農大満洲報国農場の設置/報国農場の発案者、杉野忠夫/杉野忠夫の満洲開拓理論/学生の帰還と大学の対応/
佐藤寛次の失脚と第四代学長千葉三郎/農業拓殖学科の設置と初代学科長杉野忠夫
 
第三章 満洲移民はいかにして農学の課題となったのか―橋本傳左衛門の理論と思想から考える(藤原辰史)
橋本傳左衛門とその時代/杉野忠夫の師、橋本傳左衛門/チャヤーノフと「怠惰」/エーレボーと「欲望」/クルチモウスキー―『農学原論』/結節点としての『農業経営学』/家族と勤勉と共棲の農学
 
第四章 「食糧戦争」の虚像(フィクション)と実像(リアル)―満洲報国農場の系譜と戦後処理(小塩海平)
と農業報国連盟/農業増産報国推進隊の過酷な中央訓練/農業増産報国推進隊嚮導隊の結成/少年農兵たちが担った痛ましい食糧増産隊/最初期の満洲報国農場隊の実像/国内における報国農場化運動/本格化した満洲報国農場/
石黒忠篤の敗戦認識と戦後に引き継がれた「食糧戦争」
 
補章 満洲報国農場とは何だったのか―限られた資料から空白をたどる(小塩海平)
焼棄された書類/東寧報国農場―農業報国連盟直轄にして満洲報国農場の大本山/中央食糧営団による成吉思汗報国農場および秋田、山形、岐阜県による報国農場/興安東省にあった報国農場/北安省にあった報国農場/龍江省にあった報国農場/三江省にあった報国農場/
東安省にあった報国農場/牡丹江省にあった報国農場/濱江省にあった報国農場/吉林省にあった報国農場/四平省にあった報国農場/奉天省にあった報国農場/間島省にあった報国農場/錦州省にあった報国農場/新京にあった報国農場/満洲報国農場隊員の善後処理
 

資料 平田弘氏提供による満洲報国農場関連書類
手記 東京農大満洲湖北農場の追憶(黒川泰三)

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