映画探偵
Reel0 失われた戦前日本映画
日本映画は戦後から始まるのか
戦前日本映画はつまらない?
日本映画が消えていく
日本映画が蘇る
Reel1 一九四五年の断裂 敗戦と日本映画、フィルムセンターⅠ
八・一五に引かれた線
押し寄せるフィルム
フィルムセンターの調査スタイル
海外での情報収集
フィルムセンターの収蔵上京
映画の「指紋」
アメリカ返還映画の存在感
八・一五 三つの可能性
ちぐはぐな禁止映画
米議会図書館の謎
あるはずなのにない映画・ないはずなのにある映画
キネ旬ベスト・テンでの検証
一九四五年の日本映画
Reel2 はじまりの一歩 「忠次旅日記」、フィルムセンターⅡ
失われた名作中の名作
「忠次旅日記」の衝撃
広島に眠っていたフィルム
フィルム復元への道
物語「忠次旅日記」の再現
「広島」側から見た視点
一八年五のデジタル修復
「喪失」の発見
残された宿題
Reel3 海のむこうへ ゴスフィルモフォンド探索記、フィルムセンターⅢ
追い求める男
「何が彼女をさうさせたか」(三〇)
寒い国へ渡った男
沈黙と発覚
復元への長い道
フレーム問題
二度にわたる徹底調査
ゴス二つの成果
「海を渡る祭礼」からその先へ
長春の「海のような」フィルム
Reel4 情熱の星 プラネットと安井喜雄
奇妙な上映会
イメージのサーキュレーションとアーカイブ
倉庫を探して
デジタルの波は関西にも
「影法師捕物帳」(二六~二七)
おそるべき実績
プラネットの「秘密」
Reel5 地域のアーカイブとして 京都部下博物館
なぜ京都なのか
知事の一声と大映倒産
コレクションの傾向
「瀧の白糸」最長版
京都にアーカイブを置く意味
映画文化のインターフェイス
「たまこまーけっと」
Reel6 復元すれど収集せず 映画保存協会
ユニークな立ち位置
映画保存の哲学
「映画の里親」
「モダン怪談壱〇〇,〇〇〇,〇〇〇円」
「海浜の女王」(二七)
「学生三代記」(三〇)「霧隠才蔵」「黒手組助六」(二九)「ターチャンの海底旅行」(三五)
「里親」もうひとつの成果
決断と妥協のフィルムアーキビスト
Reel7 大学が映画を集めるとき 早稲田大学・立命館大学
知られざるコレクション
埋もれていたコレクション
「頗る非常」
演劇から映画へ
「櫻田血染ノ雪」(〇九)
「朝顔日記」(〇九)
「心中天網島 紙治内の場」(不明)
「松王下屋敷」(一〇)
「雷門大火 血染の纏」(一六)
「生さぬ仲」(一六)
「うき世」(一六)
マキノの聖地で
「三朝小唄」(二九)
「学生三代記」(三〇)
エトナ映画からその先へ
Reel8 てのひらの映画 おもちゃ映画と太田米男
京町家で玩具映画を
「無法松の一生」から「僕らの弟」へ
長編から玩具へ
玩具映画とは何か
思いがけない発見
「一殺多生剣」(二九)
町家からの発信
Reel9 語って集めて 活動弁士とフィルム保存
コレクターとしてのかつ小津弁士
光と影
若き弁士たちの兆戦
いかにして映画を集めるか
演じる素材を自ら作る
弁士たちと映画保存
Reel10 コレクターたちの伝説 安部善重・杉本五郎
コレクターの奇妙な世界
コレクターAの肖像
「大きな話は」
コレクターの目線
積み上げられたフィルム缶
「パンドラの箱」の中身
輝ける「伝説」
「伝説」にならなかったコレクション
杉本コレクションを消した「闇」
Reel11 映画を見つけたい 古道具市の海の中で
個人コレクターのこれから
個人コレクターの情熱
アマチュアカメラマンの誇り
古林の集め方
東寺弘法市へ
映画骨董のスペシャリスト
Reel12 復活 映画の保存とデジタル修復
相模原にて
IMAGICAウェストの匠たち
映画の明日
Reel ex. 謎解き「曼珠沙華」 一九四五年九月
正体不明のフィルム
柿本久夫を探して
和彦の証言
謎解き「曼珠沙華」
あとがき
参考文献
視聴可能な映画一覧