図書センソウ セダイ ガ ウッタエル ハンセン ヘイワ ノ シュチョウ000064279

戦争世代が訴える、反戦・平和の主張

サブタイトル1~10
右傾化警戒警報
編著者名
一本松 幹雄 著
出版者
明石書店
出版年月
2007年(平成19年)6月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
240p
ISBN
9784750325767
NDC(分類)
319
請求記号
319/I62
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

はじめに
 
第1章 我が鮮明なる記憶―「大空襲」「焼け野原」「復興への誓い」―
日本の破局への経路―真珠湾攻撃に至る道―
「のらくろ」にみる極端な中国蔑視が日本の命取りに
ついに大破局―史上最悪の戦争へ―
遅かったルーズベルト親書―誠意に満ちたその内容―
真珠湾攻撃―そのころ、アメリカでは反戦感情が充満していた―
憲兵、特高警察、隣組が嚴重に国民を監視
死に直面していた日本中の人びと
悲しき母の祈り―千人針を求めて街角に立つ―
日本の美談ではない!―世界を驚かせた特攻隊―
敗戦―ミズーリ号艦上の降伏式典と天皇・マッカーサー会談―
終戦直後の世論を代表する永野護氏の『敗戦真相記』
餓死の続発―衣食住、極端な不足―
脱・軍国主義で必ず日本を再建―旧制天王寺中学の同級生たちが決意!―
ハト派がタカ派を完全に圧倒す―焼け野原の中、一高・駒場寮での大論争―
日本人たちの血と涙の結晶―日本国憲法の成立―
まさに「敗北を抱きしめて!」―日米両国民の相互理解―
 
第2章 好戦国から平和国家へ―著しく好転した対日感情―
硫黄島―アメリカ兵たちに強烈な衝撃を与えた史上最悪の戦闘―
永らく続いたハラキリ、決闘の民族という日本の印象
終戦直後、対日感情は相当に悪かった
世界に好印象を与えた日本国憲法
「モノづくりが上手な平和国家」へ―好転した世界の対日感情―
世界が恐れる天皇絶対主義と神国思想の日本
平和を目指す指導国家としての日本
 
第3章 ぼろぼろと平和国家がくずれてゆく―憂うべき逆コース現象―
ぼろぼろとくずれゆく平和国家―あの戦争は何だったのか―
何故か? 滝川事件の弾圧者、鳩山一郎氏の復活
猪木正道氏を激怒させた岸信介首相の登場
韓国の人びとを激怒させた高杉発言
自爆戦争の象徴―靖国にこだわる人びと―
憂うべき国粋主義的な歴史教科書の登場
ドイツと日本―反省と謝罪の手段の相違―
我が亡父の盟友、鹿内信隆氏が泣く、今日の産経新聞の強烈なタカ派的偏向
 
第4章 いつか来た道へ導く恐るべきタカ派の暴論
かつての天皇絶対主義思想と今日の「天皇中心の神の国」発言
かつての愛国心強制、特高・憲兵による弾圧と今日の日の丸・君が代強制
かつての身分制度、「血すじ家柄」重視と今日蔓延する二世・三世政治家の保守主義思想
かつての軍国主義全盛と今日の防衛・軍備強化論
かつての新体制論・翼賛政治と今日の国家主義志向
かつて、太平洋戦争へのムードをつくった反英運動と今日の反中国キャンペーン
かつてのドイツびいきの三国同盟論と今日の軍事同盟強化論
かつてのABCD包囲論と今日の中国・北朝鮮脅威論
 
第5章 正義に基づく我らハト派の主張
「大東亜共栄圏」構想は日本の身勝手な叫び声
忘れ得ぬ蔣介石の「日本国民を許せ!」の声明
東京裁判―一つの反省の機会―
日本国憲法は「押しつけ」ではない!
成功した平和外交・経済重視路線―戦後日本の基本戦略―
平和と平等―正しかった戦後日本の基本路線―
防衛力の強化は安全保障への道ではない
果たしてどの国が日本を侵略するのか?
日本の侵略的軍事行動を誠意をもって謝罪するのは当然
明らかに「戦前・戦中は地獄、戦後は極楽」の日本社会
 
第6章 天は許さじ、暗黒の時代への回帰をはかるタカ派論客たち
武闘派で、危険極まる核武装論者―西村眞悟議員―
人びとの生命、幸福、自由、尊厳よりも、国の来歴や物語のほうが大事なのか?―故・坂本多加雄氏
大地主階級の名門出身で学習院大学卒、「靖国精神」の権化―中條高徳氏
暗黒の時代について、あまりにも無知で不勉強なタカ派のエース―八木秀次氏
戦後、日本国の品格は明らかに向上した―『国家の品格』の著者 藤原正彦氏への反論―
戦前・戦中を良しとする強烈な懐古趣味―故・前野徹氏
日本の対外イメージを悪くする「新しい歴史教科書をつくる会」の推薦者―西尾幹二氏、藤岡信勝氏
許せぬ祖父の弁護―人びとは忘れぬ東条英機の大罪と憲兵政治―東条由布子氏
日本にプラスにならぬ「国柄」「愛国心」の強調―百地章氏
攻撃的な復古主義者―中村勝範氏
強烈なる皇国史観論者で、敗戦に学ばぬガンコ者―小堀桂一郎氏
タカ派内の内ゲバか?―中川八洋氏が他のタカ派を痛罵罵倒―
 
第7章 人びとの生命、平和、自由、民主主義を守る尊きハト派の闘士たち
暗黒の時代に「反軍演説」で日本の良心を後世に残した斎藤隆夫
日中友好のために不滅の金字塔―苦難の短い生涯を送った長谷川テル
ドイツの良心を永遠に伝えた「白バラ」の闘士たち
自由の勝利を信じつつ、死の出撃をした上原良司氏
平和と憲法を守る「日本の母」―土井たか子元衆議院議長
特攻隊生き残りの強烈な反戦平和論―若者を圧倒する反戦六〇年の経験―田英夫氏
護憲と反戦平和を主張する大物財界人―品川正治氏
反戦平和の貴重な「語り部」―野中広務元自民党幹事長
焼け野原の誓いを大切にして、政界に「にらみ」を利かした重鎮―故・後藤田正晴元副総理
日本の良心と誠意を世界に示した村山富市元首相
日本の非戦の誓いを世界に発信する―國弘正雄氏
 
第8章 日本の平和と民主主義を脅かす極右政権に負けるな!
戦後民主主義の危機―国民に嫌われた元首相の孫による極右政権の登場―
国民生活を脅かす教育基本法の改正と防衛省の実現
タカ派が天下を取ったのか?―うぬぼれるタカ派論客たちの態度―
テレビ時代のパフォーマンス―勇ましいほうが有利なのか?―
要注意! スタンピード現象が国を滅ぼす
行きづまり、重圧感がタカ派的行動を招く
タカ派の隆盛―最大の原因は戦争経験者の激減―
要注意! 戦争も、焼け野原も、復興も知らぬ、若すぎるタカ派論客たちの暴論
愛国心を強制する者は自ら行動で示せ!
今なおハト派こそ正統派なのだ
日本の良識を実証した「新しい歴史教科書をつくる会」教科書の惨敗
国民一人ひとりが過去に学び、反戦平和の声をあげよう!
 
おわりに