新戰艦高千穂

寛少年の首途
行方不明の巡洋艦『畝傍』
祖父大佐の書置
北氷洋は大昔溫帶だつたらしい
北海を狙ふ三國海軍
世界を驚かす新戰艦『高千穂』
怒る明少佐
美しい北海
三人の船長
雨か風か
『高千穂』の試驗
北洋艦隊は出動した
一枝さんの『燕』號
波間にたゞよひて
叱られる一枝
勝利の前兆
腰を抜かすのはまだ早い
ボローキンの謝罪状
『春鳥』號、見事な飛行振
山男の挑戰
日本の武術
『高千穂』の無電
虎口をのがれる方法
北氷洋へ
出あつた『北斗丸』と『高千穂』
寛少年の初陣
氷上のめぐり合ひ
夏の北極
氷の死骸
祖父と父
左馬之助と久太の喧嘩
大佐の殘す秘密書類
名將と豪傑の仲直り
分捕艦
『黒鯨』の出動
寒風吹いて戰近し
北極海戰の幕はひらく
西の水平線に怪しい影
新しい敵
北極の海底へ
寛君が危ない
ねむいねむい
戰はんかな時來る
白夜の夜戰は迫つた
昭和のひよどり越え
『高千穂』と『ライオン』の一騎打
強い防禦力
『ライオン』たふる
さやうなら、『多聞丸』よ！
おゝ『黒鯨』だ！
いよいよ秘密境へ
行方不明の『畝傍』を發見
凱旋
（挿繪　村上松次郎）