図書目録サンバ ト サンイン ノ ニホン キンダイ資料番号:000063992

産婆と産院の日本近代

サブタイトル
編著者名
大出 春江 著
出版者
青弓社
出版年月
2018年(平成30年)9月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
332p, 挿図
ISBN
9784787234407
NDC(分類)
495
請求記号
495/O17
保管場所
開架一般
内容注記
参考文献:p326
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

まえがき
 
序章 産婆・助産婦・助産師の近代
大正期生まれの開業助産婦ツルのライフヒストリー
戦後の有床助産所の経験―一九六三年のI助産院日誌から
有床助産所と地域の助産婦が果たした役割
 
第1章 明治期日本の助産婦に向ける医師の統制と期待―出産の正常と異常の境界をめぐって
問題関心
出産の医療化論の空白と「助産之栞」を読む意味
緒方正清の助産婦教育と基本的姿勢
助産婦に対する産科医の期待―新潟助産婦学校校長・高橋辰五郎の場合
産む身体の区分をめぐる医師と助産婦の分業―医学士・古川栄の助産職観
正常と異常の境界がつくられるとき―助産婦が遭遇する難産と対処法
生命との対峙―自立性(オートノミー)が鍛えられる場
 
第2章 性と出産の近代と社会統制―雑誌メディアからみた衛生観念・家族規範・国民意識の形成とその回路
〈生命監視装置としての新産婆〉という視点の再検討
近代産婆と医師の関係
「助産之栞」からみる性と出産の近代
統制のゆくえと担い手
性と出産の統制と産婆
 
第3章 産婆の近代と出産の医療化―「助産之栞」を口述史料として読む
「生きられた経験」としての出産の医療化
一九一〇年代に歓迎された陣痛促進剤―「ピツイトリン」の衝撃
腹式帝王切開術の定着とピツイトリン
構成される出産の正常と異常の境界―三宅小民の症例報告を中心として
「助産之栞」が示す対話的性格の意義
 
第4章 産師法制定運動の興隆と終焉
「生るべくして生れなかった」法律をめぐって
産師法制定運動の展開と産婆会の全国組織化―一九二五―二七年
大日本産婆会と産師法制定運動
女性が産院出産を選好した要因
産婆は「療属」なのか
 
第5章 出産の戦後史
出産と医療
儀礼の変遷
出産情報の流通と展開
戦前と戦後の連続性
「産む私」が本当に主役になる出産を目指す
 
第6章 戦後の助産婦教育
GHQ公衆衛生福祉局の助産婦「民主化」政策
戦前の産婆教育との不連続性
戦後助産婦教育カリキュラムの変遷
等閑視された助産の専門家養成
 
終章 「助産」という実践を見えなくさせたもの―助産所と助産施設の違いを中心に
助産実践の周辺化
一九五〇年代に進行した出産の二つの施設化
助産所とは何か―医療法と『母子衛生の主なる統計』の記述から
助産施設とは何か―児童福祉法の成立過程と記述から
戦前期の産院との断絶
産む身体への配慮と出産の医療化
 
あとがき

図書目録のお問い合わせ

資料の利用については4階 図書室のご利用にあたってをご覧ください。

担当:
図書情報部 図書係
電話番号:
03-3222-2573
FAX:
03-3222-2626