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戦争が走り抜けた越谷の近代史

サブタイトル1~10
編著者名
カントリーヒストリー研究会 著
出版者
本の泉社
出版年月
2018年(平成30年)12月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
300p
ISBN
9784780719116
NDC(分類)
213.4
請求記号
213.4/Ka59
保管場所
開架一般
内容注記
和書
目次

「序」 モノが語る〝我が住むまち〟の近代(阿部実)
① 平田篤胤と門人・山崎篤利、妻・りせ―『古史徴』出版に経済的援助―
② 平方林西寺「白龍山日記録(鑑)」が写した水戸天狗党の動静
③ 慶応元年、2町13ヶ村の「兵賦(へいふ)」―クジ引きで4人の「農兵」〟差し出し―
④ 徴兵告諭・徴兵令―徴兵検査と〝忌避〟の兆候―
⑤ 病死した四等巡査厚見富吉(桜井村平方)―最後の内戦・西南戦争とコレラ―
⑥ 「かのように」(鷗外)(1)―「自分が信ぜないことを、信じているらしく」―
⑦ 「文明戦争」と名付けた日清戦争―朝鮮半島・遼東半島・台湾が視界に―
⑧ 〔明治中期〕糸を織るのも国の為―桜井村役場に保護された「行き倒れ」女工―
⑨ 田中正造の「亡国演説」と〝憲法〟―越谷桜井村の人々(明治31年9月27日)―
⑩ 吾人はあくまで戦争を廃す―聴衆ゼロの大沢演説会―「平民社」の伝道行商―
⑪ 日露戦争 (1)川崎神社の分哺品―旅順院忠誉大貫居士霊墓(清浄院)―
⑫ 日露戦争 (2)軍人遺族・出征家族調査―〝糊口を凌ぎ居るも貧困を免れず〟―
⑬ 明治43(1910)年という年―関東大洪水、大逆事件、そして韓国併合―
⑭ 徴兵忌避―失踪・逃亡―桜井村兵役失踪者と鉄道自殺の逃亡者―
⑮ 聖徳寺(北川崎)の尼港院仁譽晴道居士―ロシア革命干渉のシベリア出兵100年―
⑯ 農場を開放した地主・関根宗輔(増林村)―「新旧思想の衝突」と人道主義―
⑰ 在郷軍人会〈桜井村在郷軍人の構成〉―全土兵営化の中心組織―
⑱ 愛国婦人会と国防婦人会―〝銃後〟の大衆動員
インタビュー 箱の中には遺骨はなかった・・・・・・戦没した叔父さんの記憶―船渡・篠田さん
⑲ 仕事の合間をぬって4年間―徴兵前の準備機関 青年訓練所―
⑳ 二宮金次郎像と〝昭和農村恐慌〟―「農会」・「信用組合」と報徳会―
㉑ 「かのように」(2)―「興亜奉公日と紀元二千六百年祭(昭和15年)―
㉒ 国民精神総動員運動とサクラ―元荒川橋たもと、埋もれた「興亜桜」碑―
㉓ 馬に来た「青紙」〈出羽村〉―密かに帰還した㊙過剰軍馬―
㉔ 千人針―絶望の中で「待つ」女―
インタビュー 「無事」を願った千人針・・・・・・戦争末期は「死んでくる」のが当たり前に
㉕ 「兄(あん)さは 満州へ」―東満・間島省の歩兵上等兵(22)の死―
インタビュー 満州からの引き上げ・・・・・・敗戦ですべてが変わってしまった
㉖ 昭和12(1937)年の「大動員」―総兵力60万人を中国に派兵(日中戦争)―
㉗ 「兵隊送り」―南方戦線への展開で様変わり―
㉘ 市内各寺に残る〝軍人戒名〟―国家神道の述語で顕彰・慰撫
㉙ 院号に刻された戦没地―南方作戦で落とした命
インタビュー 「入魏院」という位牌―戦没地の記録
㉚ 戦死者宅の門標、顕彰の可視化―「靖国の妻」「靖国の母」「靖国の子」―
㉛ 東京からの学童疎開―林泉寺・勝林寺・林西寺に264人の児童
インタビュー 《増林・林泉寺》硝子戸の払い下げで寒さをしのぐ・・・・・・集団疎開の受け入れ―現在の老師・惠俊和尚は勤労動員で東松山へ―
㉜ 疾病帰郷軍人と軍事扶助法―そして35万人の〝傷痍軍人〟―
㉝ 敗戦前後の人々―それぞれの8月15日
インタビュー 《大松・清浄院》「万国英霊」を祀り、「怨親平等」を謳う
あとがき(山田大助)