図書目録ヤマモト イソロク ノ センソウ資料番号:000063936

山本五十六の戦争

サブタイトル
編著者名
保阪 正康 著
出版者
毎日新聞出版
出版年月
2018年(平成30年)12月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
237p
ISBN
9784620325569
NDC(分類)
289
請求記号
289/Y31
保管場所
閉架一般
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

序章 国際派軍人への道
五十六はなぜ軍人の道を選んだのか/官軍系の軍人が始めた戦争/軍事は平和を守るために存在する/「今日より明日」「物より心」/新時代の海軍軍人への期待/戦争という選択はどの国にも幸せでない/徳川家康を例に和合一致を説く/山本は「紳士的な交渉相手」/
対米強硬論の重用を憂える/国際的に孤立を深める日本/軍事主導体制下で次官に就任/軍部が首相を傀儡にすることへの危機感
 
第一章 三国同盟と暴力の時代
腹切り問答と陸軍の横暴/三国同盟の軍事同盟化に抵抗/米内は板垣に強い口調で反論した/右翼を使って山本を脅した陸軍/近代日本の思想が投入された人物/巻紙の抗議文を読み上げる右翼/「山本の言葉」を次代の者に伝えたい/昭和天皇が側近に洩らした「至言」/
英国・米国を敵にしてはならない/テロでの死を覚悟し、遺言を書く/「理」では通じない「別世界」がある/「海軍は憲兵を持っていない」
 
第二章 真珠湾作戦を指揮した胸中
「私を安心させていただきたい」/面子で三国同盟に傾斜した海軍/「山本さんを評論家と思っていないか?」/「二つの心」で真珠湾奇襲を構想/「アメリカとの戦争にならないように」/持久戦になれば勝ち目がない/額に青筋を立てて怒った山本/
主戦派のほうが「バクチ打ち」だった/山本の政治的軍人の側面/山本が心の奥を打ち明けた人物/外交交渉がまとまれば「作戦中止」/山本の「宝の言」を隠蔽した上層部/真珠湾作戦の「戦果」を喜ばなかった/天皇、そして家族との最後の別れ/苦衷を誰かに知ってもらいたい/
「外務省に手ぬかりはないか」/「日本海軍の名がすたる」/駐在武官が見た「外務省の怠慢」/外相も知らなかった「三十分後の攻撃」/「何から何まで山本さんの不安が的中」
 
第三章 ミッドウェー海戦と太平洋戦争の転回
「勝利病」なる傲慢な空気/戦争を早く終わらせるための大胆な作戦/ミッドウェー作戦の「隠し玉」/山本が懸念した「帝都爆撃」/国民世論は常に極端な動きをする/艦隊決戦を挑むのが真の目的/短期決戦の姿勢を崩さなかった山本/「自らの死に場所」を探し始めた
 
第四章 山本五十六、最後の戦い
この戦争自体、敗戦に終わるだろう/自らの人生は「あと百日」と決めた/「餓島」となったガダルカナル地上戦/和平を企図しない軍中央の姿勢/航空決戦から和平の道へというプログラム/自らの死を想定した前線視察/「山本の日程」は筒抜けの状態/
山本が着用した陸戦隊用の軍装
 
第五章 隠蔽された死の真実
「壮烈なる戦死を遂げたり」/墜落時には生存していた山本/自らの死と引きかえに「和平」を願う/墜落機の発見者は憲兵の監視下に/皇室に対する強い責任感/「生ける者のごとく座しておられた」/山本の死について知ることはタブー/山本らは励まし合っていた/
「山本さんの最期を調べているのか」/最大の国家機密となった山本の死/山本の意思に反した「海相の挨拶」/自らの作戦によって戦死した軍人たち/なぜ「撃墜死」として伝承されたか/有能なリーダー「正方形の理論」/「山本五十六」をどう問い直すべきか/
チャーチルは山本をどう評したか/責任取り死ぬ決意をした「山本の涙」/極めてご都合主義の「参謀たち」/「山本批判」に潜む狡猾な計算
 
終章 山本五十六と「幻の講和内閣」
「ありえたかもしれない別の歴史」/「吉田反戦グループ」ヨハンセン/「講和内閣」を作る軸になり得た山本/講和内閣を誰よりも深く望んでいた/「短期決戦、早期講和」という聖慮/講和内閣の主要閣僚/抑えられた「クーデター騒ぎ」/工作が失敗したら徹底抗戦しかない/
アメリカは反攻段階に入っただろう/天皇に真実の戦況を上奏する山本/外交で解決したいアメリカの意向/「短期決戦・早期講和」とつぶやく
 
二十一世紀の山本五十六論のために―あとがきにかえて

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