図書目録ダイニホン テイコク シッパイ ノ ケンキュウ 1868-1945資料番号:000063764

「大日本帝国」失敗の研究 1868-1945

サブタイトル
PHP文庫 政治力の衰えが敗戦を招いた
編著者名
瀧澤 中 著
出版者
PHP研究所
出版年月
2018年(平成30年)8月
大きさ(縦×横)cm
16×
ページ
298p
ISBN
9784569768489
NDC(分類)
210.6
請求記号
210.6/Ta73
保管場所
閉架一般
内容注記
主な参考文献:p292-298
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

はじめに
 
第1章 「玉砕の伝統」~誤れる西郷精神
西郷の生き様を真に活かすには
理解しがたい失策
帝国陸海軍と西郷軍の奇妙な一致点
倍の兵力以上に深刻だった問題
ストックだけで戦争しようとした西郷軍
成功体験を活かす難しさ
成功体験を活かせない「自己効力」とは
敵の失敗体験に学ばなければ、勝利し続けることはできない
死への六五〇歩
四〇〇人が命を預ける力
偉人の足跡がその国の人間を成長させる
藩内はもとより、敵国にまで慕われた西郷の影響力
空間のみならず時間も超えて影響を与える西郷
「降らんとする者は降り、死せんとする者は死し」
現場指揮官が、玉砕を最初から選んだのではない
「死を前提に戦え」と命ずることと西郷精神の違い
三島由紀夫の西郷観
強いフォロアーをつくるには
 
第2章 統帥権干犯と憲法改正反対~文書に支配される政治
伝記や回想録の危うい一面
鳩山の回想録に書かれていない事実
互いに行うから軍縮は意味がある
大日本帝国憲法には存在しない「統帥権の独立」という文言
理解に苦しむ野党・政友会の動き
「統帥権」を持ち出す鳩山
濱口は憲法論議を避けた
「濱口総理は自ら暴力政治をなす」
立憲主義の濫用
昭和初期の光景が再び平成に
「天皇の大権が犯された」という主張は影響大
内容が良ければ、手続きなどどうでもいいのか
憲法解釈を一切拒否した濱口内閣と同じ?
「憲法の問題点を無視しても大丈夫」と言えるか
政友会にとっても、ロンドン軍縮條約はありがたい
憲法は「仲間内での崇高な大義」
法律以前の規範に従って生きる道を選びやすい
頑迷固陋な加藤大将の意外な一面
 
第3章 政党はいかにして自壊していくのか~汚職と二枚舌
政友会を愛した男
大東亜戦争は、本当に軍部だけの責任なのか
どうして政党は「統合」の役割を果たせなかったのか
「ワイワイ連中」で懲罰
戦前の政党の失敗と日本社会党
経済政策も政争の具に
政党は国民からの支持を失った
国民にとって、政党政治家よりはるかにマシな近衛文麿
近衛新体制と新党ブーム
近衛の新党運動は、政党の降伏運動
政党を「安楽死」させた大政翼賛会
常識では推し量れない異次元の発言
民主党が政権を握った理由を知る
あの人物すら称賛した活動に反対する
戦前と同じ過ちを繰り返す政党
歴史は教えてくれている
澁澤榮一の「常識」
 
第4章 汪兆銘と台湾断交~信義を裏切る「現実」外交
他人のために生きる
汪兆銘の家族であることを隠す
国民の苦難よりも、自分の権力奪取を第一に考える者たち
歴史を知る限界は、私たち自身が歴史に関心を寄せるかどうか
日本の良心を信じ、日中の和解を促進する
内閣総理大臣が最終的な責任を負わない
たとえ「地獄で仏」ほどの信頼感はなくとも
最初の汪兆銘和平構想
そこに「撒兵」の文字はなかった
毛布をかけて寝そべっていた近衛
「国際信義も何もあったもんじゃない」
劣悪なリーダーが責任ある地位につくと何が起きるのか
「蔣介石にしっぽを振っていろ」
中国の「大谷吉継」
目先の利益を追い求める外交の末路
台湾は日本に何か悪いことをしたのか
台湾の蔣介石と平和條約を結んだ日本
八億本の手拭い
「松岡洋右の二の舞を踏むのじゃないか」
「行けばなんとかなるさ」
友だちじゃないけど、金のやりとりはしよう
「我々はあれを国旗とは見なさない」
国交のない日本に寄せられた善意
幣原喜重郎が書いたシェークスピアの一節
 
第5章 日露戦争に見る大東亜戦争の敗因~成功から「失敗の種」を見つける難しさ
大日本帝国は生糸と綿で支えられた国家
児玉源太郎が敷設した海底ケーブル
「一発必中」の名人芸に依存する
めまいでフラフラした
精神論が受け入れられた背景
日露戦争の勝因は「火力」と「ソフト」
明治軍歌は、なぜいまも歌い継がれているのか
次の戦いの「失敗の種」
地中海で決死の活躍をする帝国海軍
第一次世界大戦のありさまを活かさない日本
物量の不足はとうにわかっていた
牛車で運ばれた零戦
独裁者なき独裁はあり得るのか
軍内部でも牽制し合う
「偉大な国家」を背負っている以上、弱音を吐けない
下位に甘んじた競技を目にしない国民心理
量は質に転化する
「国のかたち」は国民の総和でしかない
 
主な参考文献

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