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アメリカの原爆神話と情報操作

サブタイトル1~10
朝日選書 972 「広島」を歪めたNYタイムズ記者とハーヴァード学長
編著者名
井上 泰浩 著
出版者
朝日新聞出版
出版年月
2018年(平成30年)6月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
241, 20p, 挿図
ISBN
9784022630728
NDC(分類)
253
請求記号
253/I57
保管場所
閉架一般
内容注記
参考文献:巻末p14-20
和書
目次

はじめに
 
第一章 原爆神話の形成 タイムズ記者と軍の共謀
軍と裏取引 ローレンス記者
原爆神話の始祖
放射能の影響の隠蔽
真っ白な原爆理解を染めた大統領声明
ラジオ演説で偽情報と神性の強調
あふれかえったローレンスの言葉
原爆神話の拡張と信仰化
ローレンスによる原爆の公式記録
タイムズ紙の原爆報道
放射能の否定記事だけを掲載
政府とタイムズ紙の共謀
 
第二章 放射能否定 一転したタイムズ紙報道
世界的スクープ「原子の疫病」の衝撃
タイムズ紙の広島報道
軍の情報統制強化、検閲、そしてフェイクニュース
「放射能否定」タイムズ紙の即応
ローレンスの仕事始め フェイクニュース
一変した五日後のタイムズ記事
軍とタイムズ紙の二人三脚
社説や科学評論も放射能否定
アメリカ国内の放射能死亡事故隠蔽
タイムズ紙の「原爆報道方針」
コラム なぜレスリー・ナカシマの初報に続かなかったのか
 
第三章 ローレンス記者とタイムズ紙の影響力
ローレンス記者による原爆情報のスクープ
記者でありながら軍からも報酬
劇的過ぎる生い立ち
ニューヨークタイムズ エリート層に絶大な影響力
信頼を勝ち取った歴史 編集方針
「タイムズ神話」の解体 権力との癒着
プロパガンダと情報操作
 
第四章 原爆神話の確立 陰の主役ハーヴァード学長
ハーシーの『広島』が伝えた市民の犠牲
対抗広報作戦 信頼と尊敬で原爆神話の確立
原爆神話の決定打 スティムソン論文
論文は原爆の「正典」に
ハーシーの活字報道の限界
コナントを駆り立てたもの
原爆正当化はコナントの自己防衛
原爆攻撃は自己の目標達成のため
 
第五章 ハーヴァード学長と毒ガス、原爆都市攻撃
毒ガス開発の功績者
ハーヴァード学長への道
戦争扇動者
ホワイトハウス戦時内閣への道
世論誘導も行なった開発統括者
攻撃目標は日本の人口密集地
原爆外交の目的、核の国際管理とその消滅
原爆はソヴィエト威嚇、そして冷戦の始まり
 
第六章 原爆神話の解体
「事実に基づく」ドキュメンタリー映画
歴史的捏造「原爆警告ビラの投下」
原爆神話の解体
 
おわりに
参考文献