図書目録ホウテイ デ サバカレル ナンヨウセン フィリピンセン資料番号:000063720

法廷で裁かれる南洋戦・フィリピン戦

サブタイトル
強いられた民間人玉砕の国家責任を問う 被害編
編著者名
瑞慶山 茂 編著
出版者
高文研
出版年月
2018年(平成30年)7月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
503p, 挿図
ISBN
9784874986554
NDC(分類)
369.37
請求記号
369.37/Z6
保管場所
閉架一般
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

はじめに―玉砕戦による民間人犠牲の責任を誰が負うべきか
不当な請求棄却判決―「亡霊判決」
戦争被害は最大の基本的人権の侵害
南洋戦・フィリピン戦を遂行した国の賠償責任
判決は正義・公正の原則違反―逆転勝訴を目指して控訴手続
本書刊行の目的
本書の執筆・編集・出版について
 
Ⅰ章 南洋戦・フィリピン戦の民間人被害の国家賠償責任(謝罪と償い)を求めて
訴訟の目的―謝罪と償いを求め恒久平和のために
沖縄県人の移民が多かった南洋諸島・フィリピン群島
南洋諸島・フィリピン群島の沿革・兵要・地誌概略
一般民間人が玉砕を強いられた悲惨な南洋戦等の被害
未補償で放置されている17000人から20000人の死没者
請求の内容
法的主張の概略
一般民間人被害の実態と全容―法的責任の基礎的事実関係
国民保護義務違反の不法行為事実の例示
サイパンの悲劇
楽園と言われたテニアンの悲劇
パラオ、ペリリュー島、アンガウル島の戦いと住民被害
フィリピン戦における住民被害
南洋戦と沖縄戦の関係をどうみるか
日本軍の残虐行為と国際法・刑法上の評価
被告国の主張と反論の概要
沖縄戦訴訟原告団と統一原告団を結成
 
Ⅱ章 一審判決、原告らの請求を棄却―被害事実を認定しながら国家無答責論で国の法的責任を免除
廃止された明治憲法下の国家無答責論を根拠とする「亡霊判決」
南洋戦・フィリピン戦に至る戦闘経過・玉砕戦・被害全般についての事実認定
日本軍の行為・米軍との戦闘行為を「誠に残虐非道なものである」「原告らの被害が甚大である」と明確に認定
国主張の戦争被害受忍論を採用せず、その否定的な事実認定
憲法14条―法の下の平等原則違反の主張に理解できると判断
国家無答責論は正義・公正の原則に反するとの主張に対して心情的に理解できると判断
認定した原告らの被害事実のまとめ
一審判決における各人の被害事実認定のまとめ
一審判決への弁護団・原告団「声明」
 
Ⅲ章 《特別寄稿》一審・那覇地裁判決の批判的検討(西埜章)
はじめに
国家無答責の法理
公法上の危険責任
立法の不作為責任
 
Ⅳ章 南洋戦・フィリピン戦とはどのような戦争だったのか
民間人居住地での初めての地上戦と民間人玉砕の島々
戦場の悲惨な実態を隠し、美化する玉砕の思想
玉砕思想の根源
南洋諸島・フィリピン群島の日本軍の戦闘は最終段階の決戦
民間人犠牲は二等国民と差別された沖縄県出身者に集中
「最下層」の現地住民の被害も放置
南洋諸島―日本帝国の海の生命線、絶対国防圏設定、本土防衛の防波堤
フィリピン―日本軍が開戦と同時に軍事占領、神風特攻作戦発祥の地
南洋戦・フィリピン戦の民間人被害の特徴・実態
南洋戦・フィリピン戦と沖縄戦の共通点(軍・民玉砕の戦場)
 
Ⅴ章 南洋戦・フィリピン戦における被害実態
[南洋戦・フィリピン戦]被害・国家賠償訴訟
原告45名の陳述書から
東江和子
阿良光雄
新垣秀子
上地清勇
上原和彦
上原清志
上間涼子
菊池美枝子
喜瀬光子
國吉眞一
佐久本正男
島袋弘
島袋文雄
城間盛正
城間光子
瑞慶山シズ
祖堅秀子
楚南兼正
髙良吉夫
名嘉山兼正
西原良子
真境名文
松島良智
柳田虎一郎
安次富信子
大城栄昌
金城文郎
髙嶺致泉
田仲初枝
比嘉ミサ
又吉康雄
山入端治男
安里俊明
上原豊子
大城スミ子
藏前清德
渡慶次松子
仲本幸代
大石明子
大城ノリ子
金城宏幸
金城美佐子
中村美代子
宮里和子
山川信子
 
原告の被害状況
原告各人の被害内容一覧表
被害類型原告一覧表
外傷性精神障害診断一覧表
南洋戦・フィリピン戦による外傷性精神障害(PTDS)などの症状発症時期一覧表
 
Ⅵ章 南洋戦・フィリピン戦に起因する精神的被害の実態―診断書と鑑定書(蟻塚亮二)
私が原告の診断と鑑定をした理由
はじめに
南洋戦によるPTSDとの出会いと沖縄戦によるPTSDとの出会い
PTSDの持続期間の長さ
PTSDの因子分析とp-PTSD
欧州と日本のトラウマ・ストレス学会と福島の被災者診療
南洋戦被害者のPTSDとの出会い
戦争や震災などのトラウマ・ストレス反応の診断と治療に必要な視点
乳幼児のトラウマ記憶
トラウマ後の過覚醒不眠の特徴
原告の個別診断と鑑定
原告45名のうち28名の診断書・陳述書
東江和子
新垣秀子
上地清勇
上原和彦
上原清志
上間涼子
喜瀬光子
國吉眞一
佐久本正男
島袋弘
島袋文雄
瑞慶山シズ
祖堅秀子
楚南兼正
名嘉山兼正
西原良子
柳田虎一郎
安次富信子
大城栄昌
金城文郎
上原豊子
藏前清德
仲本幸代
大城ノリ子
金城美佐子
中村美代子
宮里和子
山川信子
戦争・戦場体験による心的外傷後ストレス症候群(PTSD)について
晩発性PTSDについて
ベトナム帰還兵における晩発性のPTSD
晩発性だけでなかった沖縄戦PTSD
沖縄戦によるPTSDの発症の時期などについての考察
おわりに
参考文献
 
資料編
提訴経過一覧
口頭弁論期日一覧
提出証拠等一覧
本書関連の用語解説
人物編
軍事・法令関係編

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