戦後私立幼稚園史
序にかえて―戦前の保育団体
1章 戦後の教育改革と幼稚園
焼土からの出発
敗戦がいかに幼児を変えたか
2章 全保連の解散と日私幼の創立
関連法案の成立と全日本保育連合会の結成
全国私立幼稚園連盟(日私幼)の創立
私学三法の立法化と私学会館の建設
3章 保育要領から幼稚園教育要領へ
保育要領から幼稚園教育要領へ
団結のバネになった担当官発言批判
保育各社と私幼との関係を調整
映画「ともだち」の製作
4章 日私幼教研大会とその発展
5章 幼児教育思潮の流れと保育学会
保育の科学的基礎の確立をめざす「日本保育学会」
倉橋は情緒主義であったか
科学的論拠を無視した幼児教育改革への反駁
保育学会の問題意識とその流れ
私幼と学会の連携による幼児教育学の確立を
6章 日私幼の教育理念―日私幼教研大会の思潮にみる―
幼児教育の再点検を課題として
「やらせる保育」から「する保育」へ
発達とからみあった「経験や活動」
人間として育つ保育
7章 幼稚園振興計画の推移
幼児教育の重要性と幼稚園教育振興七か年計画
中教審の「先導的試行」と第二次「幼稚園振興計画」
8章 全法幼の結成と歩み
全法幼結成のきっかけ
全法幼結成がもたらしたもの
9章 就園奨励費をめぐる動き
中教審 答申の波紋
委託費をめぐる私幼の対応
委託費変じて就園奨励費補助金となる
委託費の後遺症
10章 国際化の動きと研究体制
海外の眼から日本の幼児教育を見直す
国際幼児教育会議の開催が決定
国際幼児教育会議準備始まる
ICPE東京会議開かる
フィナーレの京都会議
アッピールを採択
国際幼児教育会議の反省と評価
国際児童年の二つの成果
国際交流の進展
11章 私学法改正と学法化の促進―私学振興助成法成立まで―
私学法改正までの道のり
私学法改正と私学振興助成法の成立
12章 全私幼の結成と三団体の分立
三設置者分裂への胎動
個人立幼稚園団体結成への動き
千葉県私立幼稚園団体の分裂
千葉私幼事件
全国私立幼稚園連盟(全私幼)の結成
13章 教員養成機関の発展
ロマンと情熱を傾けた私幼先駆者
戦後の私立教員養成所の復活と創設への努力
「全国幼稚園教員養成機関連合会」の発足
私立短大の急増が果たした役割
過剰になった養成機関は大きな曲がり角に
14章 保育誌の動向と保育業界
国家統制とその影響
新教育とカリキュラムの重視
私幼人参加の保育誌へ
保育に生かす絵本をめざして
15章 日私幼の出版
幼稚園教育を実践の中からとらえる
幼稚園教育の理論の確立を自主的に
広く海外に目を
私幼独自の施設設備を
安易な学齢引き下げに強く反論
中教審答申に真正面から取り組む
文部省の幼稚園政策に対する対応
16章 教育改革と幼稚園
学生改革と幼年教育
五歳児就学について
いま保育界に問われているものは何か
幼保の混乱
17章 三団体合一の動き
大同団結と新しい課題
付 私立幼稚園史年表