スマラン慰安所事件の真実
まえがき(田中秀雄)
第一章 大東亜解放の聖戦へ 「青壮日記10」 仏印、マレー、ビルマ
出征/サイゴンで待機する/フランス人の女/カムラン湾に行く/占領地シンガポールへ/第五十六聯隊第一大隊長に就任/新大隊長の実戦的教育/弟との再会/ビルマ戦線へ/ジャングルの行軍/中国軍を追及して/中国軍との遭遇戦/中国軍を撃滅する/シャン高原の平定作戦/
頼りにされる小方大隊/渡河作戦/旅団長を無視する大隊長/救援軍として国境を越える/小方大隊の独立作戦/中国陣地を殲滅する/渡河点の殲滅作戦/中国軍をおちょくる大隊長/モンナイの駐屯地/モンナイの慰安所/モンナイの小方軍政/モンナイの民俗/困りものの旅団長/
評判を高める小方大隊/小方に転属命令が下る
第二章 運命のジャワへ 「青壮日記11」 ジャワ、スマトラ
幹部候補生教育隊/スマランへ移動する幹候隊本部/久しぶりの内地/広島の家族団欒/妻子を連れて上京/広島の春/ジャワに帰任/教育訓練に励む小方/オランダ女性慰安所開設計画/慰安所の条件/カナリーランに来た慰安婦たち/将校倶楽部の慰安婦たち/開業の前夜/
将校倶楽部の繁盛/慰安所の閉鎖/パレンバン施設隊への転任/防空施設隊の改革/脱兎のごとき改革者/改革を邪魔する者/大量の帆布を手に入れる/大量の物資を集積する/タイヤ八百本を奪取する/バンカ島の帆船調達/成功した施設隊/ボルネオへの転任
第三章 ボルネオの苦闘 「青壮日記12」 ボルネオの巻
仕事なき混成旅団の大隊長/敵の制空権下のボルネオ/小方部隊の編制/小方警備部隊、ケレンゴーへ/小方部隊、山の中へ/現地民との交流/暗雲たなびく戦況/現地民を掌握する/小方、転進を決意/小方部隊、爆撃を受く/マラリヤで死にかける/敗戦を知る/小方部隊の降伏/
キャンプに収容される/小方、キャンプの長となる/小方を高く評価するスパーク少佐
第四章 バタビア報復裁判に戦う 「青壮日記13」 復員、再起、戦犯行
復員/家族のもとへ/大村の大空襲/衰弱した身を休める/故郷の福山に帰る/苦労する妻・久子/仕事を探す小方/再起の決意/軌道に乗る事業/軍人の商法、当たる/小方の商法は戦術である/戦犯の容疑者となる/東京の巣鴨へ/容疑は慰安所問題/巣鴨拘置所の風景/
ジャワ送りとなる/チピナンの刑務所/取調べの開始/覚悟を決めた小方/公判が開始される/死刑の判決が下る
解説 フェミニスト岡田慶治(田中秀雄)
未だ終わらないスマラン事件
岡田慶治は強姦したのか?
スケープゴートにされた岡田慶治
強制性の問題
岡田慶治の立派さ
参考文献
岡田慶治の遺書