図書目録ザイニチ オ イキル資料番号:000063623

「在日」を生きる

サブタイトル
集英社新書 0910 ある詩人の闘争史
編著者名
金 時鐘 著/佐高 信 著
出版者
集英社
出版年月
2018年(平成30年)1月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
186p
ISBN
9784087210101
NDC(分類)
911
請求記号
911/Ki38
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

はじめに(金時鐘)
 
第一章 戦前回帰の起点
「戦争に負けて良かった」
骨の髄まで沁みた皇国史観の日本語
反動の激流の起点は?
「サムライジャパン」の精神風土
教育勅語を水平社宣言で読み破る
ヘイトスピーチを前にした無力感
日本人選手として金メダルを獲得した孫基禎
近代日本語は朝鮮人を識別する言語
差別ではなくて「蔑み」
純血言語の排他性
 
第二章 歌との闘い
復古調は歌なくしては始まらない
梁石日の許南麒批判
抒情を問う姿勢
演歌的抒情から離れるのも「詩」
「自民党に天罰を、公明党に仏罰を」
短歌的抒情は日本的自然賛美
『きけわだつみのこえ』は反戦か?
詩とは、現実認識における革命
福岡刑務所で獄死した詩人、尹東柱
金芝河の死刑宣告と川端康成
吉本隆明にはまったく親近感がない
谷川雁は最高のアジテーターだった
石牟礼道子と日本的情緒
抒情と闘った中野重治
 
第三章 社会主義と祈り
「いいえ」は日本人の生活の知恵
立て前のクッション
筋を立てることに峻厳な韓国人
「生理言語」で受け継がれる在日の感性
在日の日本語はまず日本人にさらされる
長篇詩集『新潟』と帰国運動
なぜ北朝鮮に疑念を抱き始めたか?
「在日を生きる」という命題
体を張った反戦運動、吹田事件
なぜ「イムジン河」が歌えないか
社会主義は心情の機微まで統括しようとした
残虐な禍を鎮魂する
社会主義を新しい目で見る
 
第四章 差別を越える
統治され得ない微細な情動
心に響く感動と、強制されて蓄積される情感
「切れて繫がる」
普通の意味での学校じゃなかった
「なんで朝鮮語せにゃならんのや」
水平社宣言に綺麗な涙が湧き上がる
言葉の勉強とは、思いを交わし合うこと
差別は両側で越えなければならない
一生ものの忘れがたい経験
 
第五章 文学の戦争責任
私小説の文学風土が戦争を礼讃する
芥川賞の戦争責任
魯迅は民衆を簡単には信用しなかった
規範をひっくり返す文学
夏目漱石とアジア史観
朝鮮戦争で行方不明になった金史良
金達寿「日本のなかの朝鮮文化」再考
北朝鮮の金一族支配への先駆的な批判
「滲み」がなければ文化交流を証明できない
 
第六章 国を超える国へ
一つの国に帰一されるべきだという思い
核の問題だけは北朝鮮に理がある
北朝鮮を壊滅させるなら、日本も破壊される
国交正常化が進んだら、必ず風穴が開く
拉致と強制連行、話し合いのきっかけを
休戦協定を平和協定に
国家支配を打ち破る共同体
分断はどのようにつくられたか
在日朝鮮人の生活実存体の先験性
民族的統一は実現可能
 
おわりに(佐高信)
資料 水平社宣言

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