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1937年の日本人

サブタイトル1~10
なぜ日本は戦争への坂道を歩んでいったのか
編著者名
山崎 雅弘 著
出版者
朝日新聞出版
出版年月
2018年(平成30年)4月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
278p,挿図
ISBN
9784022514851
NDC(分類)
210.7
請求記号
210.7/Y48
保管場所
閉架一般
内容注記
参考文献一覧:p276-278
和書
目次

はじめに
 
序章―一九三六年十二月 白亜の議事堂開院式
帝国議事堂(現国会議事堂)の完成と第七十議会の召集
一九三六年末における日本の政治状況
 
第一章―一九三七年一月~三月 国力に不釣り合いな軍備増強の予算成立
新年早々から危機に直面した広田内閣
広田内閣総辞職と後任宇垣内閣の「流産」
陸軍の林銑十郎大将を首相とする新内閣の誕生
議論の的となった「厖大予算」の修正
 
第二章―一九三七年四月~六月 国民の政治不信と近衛内閣の誕生
完全な裏目に出た林首相の解散総選挙
状況改善の兆しを見せ始めた日中関係
なかなか進まない東京オリンピックの準備
(第一次)近衛文麿内閣の誕生
 
第三章―一九三七年七月 運命の「北支事変」はじまる
日中戦争勃発直前の内外の状況
盧溝橋事件の発生―日中戦争のはじまり
一進一退の様相を呈した現地部隊の交渉
近衛内閣の「挙国一致」戦時体制づくり
日中全面衝突へのカウントダウン
本格的な地域紛争へと発展した日中両軍の戦闘
紛争の長期化を見越した日中双方の態勢づくり
 
第四章―一九三七年八月 増え続ける死傷者と戦費
盧溝橋事件の翌月に始まった「戦時体制」への転換
増え続ける戦死者とそれを讃える「殉国美談」
上海へと波及・拡大した日中戦争
 
第五章―一九三七年九月 東京五輪開催返上論の登場
ついに全面戦争へと拡大した日中の武力衝突
雑誌記事から読みとれる当時の日本国内での議論
正規戦で決着をつけたい日本と不正規戦に持ち込みたい中国
 
第六章―一九三七年十月~十一月 戦略不在で激化する対中戦争
先行きが不透明なまま拡大を続ける日中戦争
国民に戦争の当事者意識を植え付ける「国民精神総動員」運動
日中の全面戦争化に対する諸外国の反応
自覚なき戦争拡大と戦略なき日本政府
 
第七章―一九三七年十二月 南京の陥落後も終わらぬ戦争
「南京陥落景気」に期待した百貨店と小売店
プロ野球、大相撲、そして南京の陥落
日本軍の南京入城式とそれに向けた「清掃」
国内の「抗日分子」を弾圧する警察の一斉検挙
一九三七年の年の瀬を迎えた日本人の暮らし
 
終章―一九三八年 敗戦まで続く日本の「戦時体制」の完成
近衛首相の重大声明「蒋介石を相手とせず」
主婦や子どもは日中戦争をどう受け止めたか
一般市民も戦争関連業務に徴用される国家総動員法の審議
日本人の生活を大きく変えた国家総動員法の成立
 
あとがき
参考文献一覧