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学校では教えられない歴史講義満洲事変

サブタイトル1~10
世界と日本の歴史を変えた二日間
編著者名
倉山 満 著
出版者
KKベストセラーズ
出版年月
2018年(平成30年)4月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
286p
ISBN
9784584138663
NDC(分類)
210.7
請求記号
210.7/Ku57
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

はじめに
 
序章 満洲事変を正しく知って賢くなろう
満洲事変に「軍部」の「独走」など無い。石原莞爾とて、お役所仕事を全うしたにすぎない。
満洲事変に国際法違反は無い。むしろ生真面目に遵守しすぎ。
満洲事変にコミンテルンの陰謀は成立しない。それどころか、当時のソ連は終始一貫して日本におびえきっている。
満洲には夢もロマンも無い。王道楽土?しょせんは人口増加問題の解消策である。
国際連盟脱退に外的要因は無い。徹頭徹尾、日本の内政問題である。
満洲事変は人類が不幸になっていく始まりの大事件である。軽く考えてはならない。
 
第一章 満洲事変・前史1~「平和ボケ」日本の幕開け~1905~1917
まず満洲とは何か
満洲に居座るロシアと三十九度線、そして日露戦争
満洲における五族の中身は日・満・蒙・漢・朝
「お人よし日本」は今に始まったことではない、そもそも・・・・・・
桂・ハリマン協定にまつわる誤謬
満鉄と関東軍は何の為にあったのか
当時の国際情勢を理解すればわかる、超安全地帯だった日本
大国には遠く及ばない新興国だったアメリカ
無敵状態の日本
何も考えなくていい大国・大日本帝国
辛亥革命とアーバンチャンピオン!?
条約遵守能力のない中華民国
引っ掻き回し屋のアメリカ
地中海・ヨーロッパ戦線に派遣された帝国海軍
実態は逆、控えめ過ぎる二十一箇条要求
日本外交史の金字塔! 石井菊次郎とロンドン宣言加入の価値
 
第二章 満洲事変・前史2~ババをひく日本~1917~1930
世界を恐怖に陥れたロシア革命
共産主義というツッコミが上手いだけのデタラメ!ロシア革命干渉戦争とシベリア出兵
親「英米」ではない親「米英」派の登場
発言権を失った親英派
軍縮条約に見る最強の日本
中華民国に肩入れするアメリカ
「憲政の常道」の始まり
民政党と政友会の外交の差は中国政策のみ
中華ナショナリズム・ババ抜きの開始
元老・西園寺が賞賛した幣原「強硬」外交
金融恐慌を機に若槻内閣総辞職
強硬外交(?)の田中義一内閣に政権交代
「張作霖爆殺事件コミンテルン真犯人説」の無理筋
爆殺事件が生んだ一年間の国内大騒動
満洲事変前夜、政治・外交・経済が三点セットでどん底へ
いつの時代の話!排日案件五百件と外務省
フランス、イタリアを切ってでも日本に譲歩した英米
浜口雄幸から若槻礼次郎へ
最後にババをひいてしまった日本
 
第三章 満洲事変~「憲政の常道」の終焉~1931
「軍部」という虚構、強すぎる二大政党
予算という政党内閣の基盤
皇道派対統制派は上層部対中堅の対立
芸術的な自作自演の柳条湖事件
派閥仲間が内々に立てた謀略
朝鮮軍越境、朝鮮軍司令官林銑十郎のぼやき日記
総理大臣の統治行為論!?事の重大性を理解していた、石井菊次郎と昭和天皇
情勢の激変、昭和六年十月八日錦州爆撃
「外国に嫌われたくない病」?十三対一の意味
十月事件は志士もどきのクーデターもどき
内部でも路線が割れていた関東軍
国際世論と関東軍の板挟み、ドタバタ若槻内閣
「協力内閣」声明の背景
政治家自らが破壊する「憲政の常道」
リットン調査団結成、通説は惨敗、実は大勝利
政治家自身が終わらせた、「憲政の常道」
続発する慣例変更
 
第四章 満洲事変その後~不幸になっていく日本と世界~1931~1933
西園寺と犬養の会談は「憲政の常道」を支える儀式の意味があった
井上財政の地獄絵図
犬養内閣閣僚
マイナススタートの犬養内閣
連戦連勝の日本軍
当時の民間右翼あれこれ
衆議院解散と政友会の大勝
租界の仕組みと上海事変
日本初の航空戦とボーイング撃墜
海軍と陸軍の協力
上海事変と兵器と婦人雑誌
西洋の利権が交錯する上海
殴ってきたから返り討ち
ハワイ米軍演習と愚将・山本五十六
ダメダメな満洲国も中国が原因
五・一五事件と憲政の常道
小早川隆景のような斎藤実
悪夢のような焦土演説
幻の「ブルガリア方式」とは何だったのか
リットン・レポートは実は日本の勝利
松岡洋右、ジュネーブへ
松岡洋右にはわかっていた解決策
熱河作戦で外交と軍事が分裂
「四十二対一」の採択の意味を知る!
満洲事変その後
 
あとがき
付録