童謡の百年
- サブタイトル
- 筑摩選書 0157 なぜ「心のふるさと」になったのか
- 編著者名
- 井手口 彰典 著
- 出版者
- 筑摩書房
- 出版年月
- 2018年(平成30年)2月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 309p
- ISBN
- 9784480016645
- NDC(分類)
- 767
- 請求記号
- 767/I19
- 保管場所
- 開架一般
- 内容注記
- 参考文献:p305-309
- 昭和館デジタルアーカイブ
序章 深くて不思議な童謡の世界
正体不明の童謡/「日本のうた ふるさとのうた/湧き出てくる不思議な過去/本書の目的・意義・スタンス/全体構成について
第一章 童謡の〝誕生〟
「童謡」という言葉の来歴/明治政府と唱歌/アンチ唱歌としての童謡の登場/過去との連続性/童謡を受容した人々/付曲される童謡/金子みすゞの再評価が伝えていること/童謡の歌い手/第一章のまとめ
第二章 サウンドとしての童謡と児童歌手
レコードとラジオの普及/童謡・唱歌の混同/クローズアップされる「声の主」/戦前・戦後の連続性と戦時下の童謡/児童と童謡の結び付き/児童童謡歌手の支持層/大衆化の進行とレコード童謡/「レコード童謡批判」批判/童謡舞踊/第二章のまとめ
第三章 童謡の同時代性
『うたのおばさん』の登場/おばさんと少女たちの関係/転身―童謡をうたわない子供たち/潜在化―番組主題歌の隆盛/アニソン・コマソンと童謡/同時代性の追求/唱歌の戦後/第三章のまとめ
第四章 「古い歌」の成立
消えゆく童謡?/過去への眼差し/歌謡曲を取り巻く環境変化/錯綜する童謡イメージ/童謡ブームと「古さ」の内実/「心のふるさと」言説の浸透と帰結/童謡から追い出される歌/第四章のまとめ
第五章 『ちびっこのどじまん』は何を変えたか
かつて「ちびっこソング」があった/大人が子供に与える歌/子供たちの(ささやかな?)抵抗/一九六〇年代の子供文化と「現代っ子」/『ちびっこのどじまん』放送開始/ちびっこソングの性質/ちびっこソングの限界/第五章のまとめ
第六章 三つの『二十四の瞳』が伝えるもの
原作小説と二つの映画/原作小説に見る「童謡―対―唱歌」の構造/原作小説と木下版の共通点・相違点/木下版が唱歌を採用した理由/朝間版の音楽の特徴/三枝による《烏の手紙》の働き/理想化される過去/第六章のまとめ
第七章 具象化される「日本人の心のふるさと」
歌・土地・人/特定される歌詞世界/具象化の欲望と歌の抽象性/具象化の難しさ/ふるさとのインデックス/インデックスの帯びる性質/第七章のまとめ
終章 童謡と社会
議論の整理/「心のふるさと」言説とどう向き合っていくか/童謡の未来
あとがき
参考文献
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