近代日本立憲主義と制憲思想

序章　本書の視座
問題の所在
近代日本における主権・人権、立憲主義に関する理論的考察
　
第一章　国体論と公権力―思想検察の転向輔導政策を事例にして―
治安法制における思想犯保護観察法
教育刑論と思想犯保護観察法
司法保護事業法と「臣民育成」事業
　
第二章　戦時期の国体論と非常大権発動の凍結
天皇機関説事件と日本主義思想
本土決戦と非常大権発動論
　
第三章　近代日本立憲主義の限界点としての大東亜国際法構想
大東亜共栄圏の構成原理としての「生存権(圏)」
　
第四章　第九条平和主義と世界連邦的国連中心主義
国連中心主義と日本国憲法
国連中心主義と自主防衛
　
第五章　戦後憲法秩序と制憲思想
大日本帝国憲法と戦後改憲論
憲法調査会と「憲法革命」の封印
　
終章　近代日本立憲主義のゆくえ
　
あとがき
事項索引
人名索引