図書ウルマ ノ アカリ000063409

うるまの灯

サブタイトル1~10
沖縄の電力事業史
編著者名
古堅 哲 著者
出版者
日本電気協会
出版年月
1980年(昭和55年)3月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
340p
ISBN
NDC(分類)
540
請求記号
540/F92
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

はじめに

序章 沖縄、その歴史の流れ
沖縄の位置とその歴史
 実力者・按司の出現
 三山王と中国(明)貿易
 尚王による三山統一
 薩摩藩の沖縄攻略
 琉球から沖縄県誕生へ

第一章 戦前の電気事業 人脈からむ事業体系
第一節 沖縄電気(株)の部
 南の島に初の“電灯”
 才賀氏の事業意欲
 那覇・首里間に電車走る
 実験握る鹿児島系
 喜入式役員会と出張
 辻遊郭でモテた電工
 “黒十字軍”の結成
 関東人脈への体制移行
 流星きわめる飛嶋組
 飛島文吉と沖縄電気(株)の関係
 日東電力(株)創立の本音
 川村支配人に運営任す
 小田兄弟の勢力拡大
 坂内義雄に株式譲渡
 “配電統制令”布かれる
 九配沖縄支店となる
 第二次大戦下の電気事業
 猛烈な10・10空襲
 運命の分岐路
第二部 宮古電灯(株)の部
 県人による初の会社設立
 寄留人との信頼芽生える
 戦火に消えた“宮古の明かり”
第三部 名護電灯(株)の部
 点灯遅らす郡長の感情
 砂糖景気は長く続かず
 倒産会社を電灯会社に転用
 暗い明かりに“廃灯運動”
 着々実る北部電化の夢
 艦砲射撃に機能壊滅
第四節 八重山電気(株)の部
 詩情豊かな南の島々
 “浦添為宗”会社創立に奔走
 新井との出会いと会社設立
 発電機導入に不正
 待望の点灯と会社不信
 廃灯運動へと発展
 小田兄弟、八重山に現わる
 “電灯を消せ”と暴動
 資金繰りに悪戦九郎
 配電統合でメリット
 敗戦!会社も電灯も消える

第二章 戦後の電気事業 “無”からの再出発
第一節 米国統治はじまる
 米軍政府の支配下へ
 変転する行政機構
 乱立する電気供給業者
第二節 牧港発電所の建設
 電気委員会がスタート
 配電会社創立へ始動
第三節 沖縄配電(株)設立さる
第四節 沖配・松岡建設の配電争い
第五節 松岡配電(株)の設立
第六節 中央配電(株)の設立
 中部一帯で配電事業を
 運開早々に内紛起こる
 安田不信任を発表
第七節 与那原にも配電会社
 割り高の電気料金
第八節 比謝川配電(株)の設立
第九節 名護町営から民営へ
第十節 新生・名護配電(株)の始動
第十一節 親ぼくの配電協会誕生
 将来に備え広域運営委
 復帰前の合併お流れ

第三章 離島の電気事業 へき地新興にも新しい光
第一節 久米島電力(株)の部
 久米島にも“明かり”
第二節 八重山電力(株)の部
 “灯”の復旧に立ち上がる
 哀れな感電事故
 整理統合の機運高まる
 進展しない新会社構想
 市は電気課を再発足
 行政指導で新構想
 見切り発車に聴問会
 電気委員会で決着つける
 波乱の創立総会ひらく
 弁務官の確約発言
 ついに大衆運動へ進展
 売り渡す考えはない
 琉球政府の介入
 山城社長、辞任を決意
 公社営業所で新出発
 八重山の住民性と政治性
第三節 与那国、竹富町の部
 離島苦からの脱出
第四節 宮古電力(株)の部
 焼け跡に安堵の明かり
 終戦直後の市制の動き
 民政府下で市長公選
 民政府に奪われた経営権
 市長不信任で紛糾
 軍政官の裁断下る
 後任市長に石原雅太郎
 再び電気課を新設
 宮古電力(株)スタート
 公社への移管を決議
 割り高料金も解消

第四章 統治者と被統治者の関係
第一節 統治権力潜む電気事業
 ▲フィクス少年事件▲
第二節 キャラウェイ旋風
第三節 系統運用の始まり
第四節 琉球電力公社の設立
第五節 十八年間の公社人脈
第六節 離島供給への悩み
第七節 ついに公社へ移管

第五章 電力統合へフル回転
第一節 活躍する関係会社
第二節 南山の沖縄電気工業
 検定の始まり
 福岡へ計器送る
 修復会社設立を提案
 移転予算の復活実現
 現地会社ついに誕生
第三節 沖電企業(株)の創立
 中傷されながら始動
第四節 次々と調査団来沖
 第一次調査団の来島
 第二次調査団
 第三次調査団
 第四次調査団
第五節 通産省内に対策室設置
第六節 特殊法人組織に決定
第七節 沖縄電力(株)のスタート
第八節 配電合併へ再始動
第九節 株価評価委も設置へ
第十節 新生・沖縄電力(株)の誕生
 迫り来る危機感
第十一節 再考迫られる性格
 刻々近づく決断のとき

あとがき
年表