図書目録ニホン エイガ ノ レキシ資料番号:000063313

日本映画の歴史

サブタイトル
その企業・技術・芸術
編著者名
岡田 晋 著
出版者
ダヴィッド社
出版年月
1967年(昭和42年)9月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
435p, 図
ISBN
NDC(分類)
778
請求記号
778/O38
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
日本映画史年表:p411-419
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

映画史の見方と映像のとらえ方
 
映画の誕生
一九世紀の特質―<ベル・エポック>
科学から空想へ―印象派と実験小説
パリの万国博―横田永之助のパリ登場―稲畑勝太郎とリュミエール
明治三〇年代の日本―新井三郎と<ヴァイタスコープ>―錦輝館の<ヴァイタスコープ>公開―横田と新井の衝突
駒田好洋と「すこぶる非常」―ドレフュス事件―ゾラとメリエス
北清事変―日露戦争と横田永之助―島崎藤村の手紙
 
日本映画事始の時代
キューバ戦争―『スペインの旗を引き裂こう』―スプーアのトリック映画
「バイオグラフ社」―特許権戦の開始・エジスン対ディクスン―ポーターの『大列車強盗』―移民の群れと映画企業―<ニッケル・オデオン>
アメリカの河浦謙一―河浦謙一の事業―シピオーネ・ブラッチャリーニ―河浦の映画興行―ロンドンの「吉沢商店」―「スプーア社」のトリック映画が日本で公開される―「吉沢商店」の映画撮影―浅野四郎の苦心―秋田柳吉の提案
アメリカの日露戦争映画興行―土屋常治という男―メリエス最初の撮影所―河浦が目黒に撮影所を建る―「吉沢商店」の映画製作
 
映画企業の独占化
『月世界旅行』とメリエスの手記
シャルル・パテの事業―フェルジナン・ゼッカー「パテ社」のバランス・シート―大映画会社
梅屋庄吉の生い立ち―梅屋と中国革命―シンガポールの梅屋―梅屋帰国する―「M・パテー社」―その事業
「福宝堂」創立―小林喜三郎登場―『ジゴマ』の人気
石川啄木と「大逆事件」―「M・パテー」の経営難―エジスンが「特許会社」を結成する―アメリカにおける独占―アメリカの特許戦―ジョージ・イーストマン
エジスンの成功―エレミア・ケネディ―ケネディ対エジスン
梅屋の夢―「吉沢商店」の場合―小林喜三郎の場合―「日本フィルム株式会社」
 
トラストの崩壊
ホリウッド―アメリカの配給独占―アドルフ・ズーカー―ウィリアム・フォックスその他―「特許会社」の終焉
パリの永井荷風―スミスの色彩映画―「福宝堂」と<キネマカラー>―小林喜三郎の陰謀
「日活」創立の不幸―小林の反逆―「東洋商会」と「天活」―横田永之助の「日活」建て直し―第一次大戦
戦後景気―アメリカの繁栄―アメリカ映画世界を征服する
 
「活動」から「映画」へ
マックス・ランデー大戦とパテーチャップリン―デリュックの主張
ホリウッドの早川雪州―インスと日本人―『チート』の人気―アメリカ映画と帰山教正
帰山の生い立ち―「日本キネトフォン」―帰山の主張―当時の映画界
田中栄三の青年時代―小山内薫の「自由劇場」―松井須磨子―映画の『復活』―田中が向島撮影所を訪れる―帰山、デリュック、映画界に入る―フランス映画の復興
第一次大戦前のドイツ映画界とその特質―ポーラ・ネグリがベルリンに来る―「ウーファ」の成立―『パッション』
<米騒動>―助監督時代の田中栄三―『生ける屍』―<米騒動>以後
『カリガリ博士』―<活動写真>から<映画>へ―帰山、映画製作のチャンスをつかむ―帰山と「踏路社」―『生の輝き』撮影経過―須磨子の自殺―「日活」の栄三
小山内薫のスランプ―小山内の生い立ち―「松竹合名社」―白井、大谷の野心―「松竹キネマ」創立
「松竹」創立までの経過―かがやけるホリウッド―ヘンリー小谷の契約―小山内と田中栄三―蒲田の撮影所
トーマス栗原と「大活」―『アマチュア倶楽部』と『島の娘』―小山内と「松竹キネマ研究所」―『路上の霊魂』のドラマ構成―その軽井沢ロケ
大正一〇年上半期―「松竹キネマ研究所」の解散―トーマス栗原の不幸
 
牧野省三の芸術と事業
グリフィスの青年時代―『国民の創生』―『イントレランス』―『ユナイテッド・アーチスツ』
牧野省三の生い立ち―省三、最初の映画製作―尾上松之助登場―省三と松之助
「帝キネ」創立―ストライキと「枯すすき」―「マキノ教育映画製作所」―寿々喜多呂九平―<時代劇>が生れる―関東大震災と島崎藤村―京都派の興隆―「東亜キネマ」の成立―溝口建二が、京都に来る
立石駒吉の暗躍―「マキノ」「東亜」の合併―<一ヌケ、二スジ、三動作>―立石の「帝キネ」入り―『篭の鳥』―立石の俳優引抜き
沢田正二郎と「新国劇」―「帝キネ」の分裂―直木三十三
 
直木三十五と独立プロ
一九二〇年代のアメリカ映画界―谷崎潤一郎の『痴人の愛』―ドイツ映画の人気―<パルファメト協定>
直木三十五と牧野省三―直木の映画界批判―市川右太衛門―阪東妻三郎の独立
直木の独立プロ理論―「聯合映画芸術家協会」と当時の文壇―衣笠貞之助の『日輪』―とけた『天一坊』のフィルム
「マキノ」の自由配給―四社共同声明―「松竹」の阪妻―新感覚派映画『狂った一頁』
 
経済恐慌と傾向映画
一九二九年一〇月二四日―トーキーとワーナー兄弟―エイゼンシュテインの『全線』―モンタージュ論―日本のソヴェト映画―城戸四郎のモスクワ訪問―モスクワの『何が彼女をさうさせたか』
恐慌と『何が彼女をさうさせたか』―村田実と森岩雄―「金曜会」と阿部豊―伊藤大輔と『国定忠治』―『忠臣蔵』と「マキノ」の火事―山上伊太郎の登場―『一殺多生剣』『斬人斬馬剣』と<三・一五>以後
内田吐夢の経歴―溝口健二―『生ける人形』と『都会交響楽』―牧野省三の死―衣笠と林長二郎―『十字路』とドイツにおける衣笠―ヒットラーの出現―エイゼンシュテインの挫折
 
ナップ・プロキノ・その前後
芥川竜之介の自殺―「マキノ」のトーキー『戻り橋』―小山内の死―トランク劇場―「左翼劇場」―「野田醤油」のストライキ―佐々元十の活動
十月革命と映画―「ナップ」映画部―山本宣治の暗殺―プロキノの誕生―トーキーの初公開―中野重治の批判
プロキノのスローガン―その活動―上村修吉の批判
昭和六年の組織状況―第三回年次大会のスローガン―<満州事変>―小林多喜二の死
 
トーキー時代の序章
ウィリアム・フォックスの悲劇―「日活」の危機―中谷貞頼の「日活」建直し―<非常時>
「日活」多摩川撮影所―「PCL」と植村泰治―トーキーと日本映画界―「PCL」の資本的背景
「PCL」の危機―小林一三と有楽町―日劇の落成
 
昭和の映画史
一九三〇年代―ホリウッドの変貌―ヒットラー、独裁者となる―日本と昭和八年―<坂田山心中>―五所平之助のこと
『一人息子』―小津安二郎と<小市民映画>―「松竹」の大船撮影所―山中貞雄の時代劇
<二・二六>の年―フランスの人民戦線―「第一映画」の溝口―『浪華悲歌』と『祇園の姉妹』―「千恵プロ」と伊丹万作―東京の内田吐夢―<小市民映画>の終局
成瀬巳喜界、「PCL」に移る―「PCL」と小林一三―森岩雄の考え―「日活」の日劇進出作戦―永田雅一の離反―松方乙彦と堀久作―千葉銀行事件
「東宝」の日劇占拠―城戸の主張―堀の「東宝」接近―「日活」、「松竹」に降る―「東宝」のスター引抜き―「東宝」作品ボイコット―林長二郎、切られる
堀久作が出所する―「日活」株の争奪―「日活」多摩川撮影所の雰囲気―内田吐夢の『土』―田坂具隆の『五人の斥候兵』―熊谷久虎のこと―当時の溝口と衣笠―豊田四郎の活躍
人民戦線派の後退―『愛染かつら』のヒット―「映画統制委員会」―ヒットラーの映画政策―ヒットラーの内面とナチス映画―「大日本映画協会」成立
「バスに乗りおくれるな」―内務省の要請―「映画法」成立―文化映画界の活況―ヨーロッパの戦争
 
戦争下の映画
情報局―昭和一六年夏―島耕二のデビュー―小津の『お茶漬の味』と『戸田家の兄妹』―情報局の<映画新体制>案
劇映画二社―永田雅一の上京―劇映画三社となる
堀久作が情報局に現われる―一二月八日―永田の逮捕―「大映」創立
『ハワイ・マレー沖海戦』―『東洋の歌』と沢村勉―戦争下の溝口、内田、田坂―「撃ちてし止まん」―木下恵介と黒沢明のデビュー―映画界の八月一五日
 
戦後映画の夢と現実
敗戦体験―岩崎昶と北川冬彦の論争
<占領軍>と<進駐軍>―IDSの指示をうける―デーヴィット・コンデ―「日本映画社」の改組―『日本の悲劇』の悲劇―CIEとCCDの抗争
最初の「東宝」争議―「日映演」の結成―伊藤武郎と渡辺邦男―「十人の旗の会」―「東宝」の分裂
「新東宝」が生れる―接吻映画―『大曽根家の朝』と『わが青春に悔なし』―新藤兼人の復員―植草圭之助の活躍―『素晴しき日曜日』と<ネオ・リアリズム>―大作『戦争と平和』が生れる―吉村公三郎とパン・フォーカス―宮島義勇と『市民ケーン』―吉村と新藤の出会い
渡辺銕蔵「東宝」社長―非米活動委員会―労使決戦体制成る―撮影所解放区―『酔いどれ天使』―「東宝」大争議の百日―「来ないのは軍艦だけ」
『女の一生』と『青い山脈』―「新東宝」と「東宝」の微妙な関係―レット・パージ―<戦後>
 
朝鮮戦争と安保の谷間
橋本忍、菊島隆三、水木洋子の無名時代―『野良犬』執筆の動機―橋本の上京―反戦映画の系譜―『また逢う日まで』と今井正―『きけわだつみの声』と朝鮮戦争―『羅生門』における黒沢の思想
山本薩夫が『暴力の街』を演出する―「新星映画社」の成立―吉村と新藤のコンビ―「近代映画協会」の結成―『偽れる盛装』の実現まで―新藤の監督第一作『愛妻物語』―『どっこい生きてる』の完成―対日講和とメーデー事件―新藤兼人と最初の原爆映画―
『真空地帯』と日本の軍隊―『ひめゆりの塔』が「東映」を救う
城戸四郎の復帰―木下恵介の才能―最初のカラー映画―フランスの木下―『カルメン純情す』―『日本の悲劇』と「母もの」―『君の名は』がブームをつくる―『女の園』と『二十四の瞳』―黒沢明が「東宝」へ帰る―今井の『にごりえ』
戦前派の巨匠―小津安二郎の格調―成瀬巳喜男の復活―溝口健二の世界的評価―豊田四郎、田坂具隆、そして内田吐夢―戦中派の低迷
シネマスコープと「東映」二本建―戦後世代―日本の復興―<太陽映画>―『真昼の暗黒』と独立プロの崩壊―「日活」のイメージ―市川崑と井沢淳の論争―市川崑の経歴と作風―『明治天皇と日露大戦争』が「新東宝」でつくられる―大蔵貢の経営論
テレビ時代―映画の勢力が下降する―新しい世代―小林正樹、堀川弘通、増村保造の大衆社会論―安保反対闘争
 
<私>の内なる映画史
日本映画史 年表
人名索引
作品索引
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