図書スマイ ト カゾク オ メグル モノガタリ000063193

住まいと家族をめぐる物語

サブタイトル1~10
集英社新書;0263B 男の家、女の家、性別のない部屋
編著者名
西川 祐子 著
出版者
集英社
出版年月
2004年(平成16年)10月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
222p:挿図
ISBN
9784087202632
NDC(分類)
365.3
請求記号
365.3/N83
保管場所
閉架一般
内容注記
主な引用・参考文献と映像資料:p210-222 戦後住宅史年表:p170-174
和書
目次

第一章 家族と住まいの移り変わり
誰による、誰のための、誰にとっての住まい空間か?
家と部屋の性別
変遷を動態でとらえる
日本型近代家族の特徴
 
第二章 複数のアドレス、そしてメールアドレス
アンケート「本籍、住所、居住の一致と不一致について」
身分関係の登録、居住の登録
誰とどこに住むか―アドレス共有のある、なし
メールアドレスもアドレス?
 
第三章 「いろり端のある家」は「男の家」
映画『荷車の歌』の鑑賞
「家」制度とは?
ご先祖さまたちの少数の「大きな家」と無数の「小さな家」
お雇い外国人教師たちの異文化観察、民俗学者たちの自文化観察
 
第四章 長屋には長屋の歴史がある
都市の小さな家
近世長屋、木賃宿、共同長屋、普通長屋、二戸一
貧富のの二極分解―樋口一葉原作「大つごもり」
木造近代都市・大阪のハイカラ長屋
 
第五章 旧二重構造の成立―「いろり端のある家」と「茶の間のある家」の二重構造
明治の新語「家庭」
新聞・雑誌が「家庭」モデルをひろめた
「茶の間のある家」モデルの創出
住宅設計集ブーム
「茶の間のある家」植民地進出
「茶の間のある家」も「男の家」であった
 
第六章 戦争と住宅
「家庭」と隣組と遺族の「家」
「国民住宅」あるいは「国民住居」とは何か?
西山夘三の国民住居論
「戦時住宅」
野坂昭如原作、高畑勲監督『火垂るの墓』を見る
 
第七章 敗戦と住宅
焼け跡の記録
ビデオ「都民たちの戦争」の感想文から
間借りと転用住宅
戦後住宅理論①―西山夘三
戦後住宅理論②―浜口ミホ
 
第八章 占領期マンガの女主人たちのお家―ベビサン、ブロンディ、そしてサザエさん
「メイド・イン・オキュパイト・ジャパン」
占領軍住宅
『ベビサン』のタタミの家
『ブロンディ』の丘の上の白い家
『サザエさん』と『ブロンディ』の交代劇
マスオさんの妻方同居
 
第九章 公団住宅は「女の家」のはじまり
映画『私は二歳』
公団住宅の謎
住宅の五五年体制
ピカピカの公団住宅
 
第一○章 2DK・団地からニュータウンへ
いつのまにか『2DKの呪い』
家庭ということばの規範力
「2DK・団地からニュータウンへ」という標語
緑と太陽の街の住宅双六
オイルショックと住宅建設の関係
全日制市民である女性と夜間市民である男性と
 
第一一章 新二重構造の成立―「リビングのある家」と「ワンルーム」の二重構造
「ジッカ」と「実家」
ワンルームマンション第一号「メゾン・ド・早稲田」
「リビングのある家」と個人化家族
戦後住宅史年表と一九七五年の転換―「一世帯一住宅」から
「一人一室」へ
戦後住宅史年表
 
第一二章 ここからは「性別のない部屋」?
小屋→納屋→納戸→部屋→ルーム
一室住宅へ復帰か、個室群住宅の推進か
透明ドア―「閉じる」「間仕切る」から「開く」「つながる」へ
分別ではなく、混ぜるには
 
第一三章 まとめのマトリックス
最終回の授業
「どんつき」現象、ターニングポイント
地方都市の住まいの変遷
 
第一四章 住むことは生きること
「設計者の意図に反した面白い住み方例」の収集
他人の記録の継承、地球の裏側の親戚
住むことは生きること
 
おわりに―教室を開く
 
主な引用・参考文献と映像資料