追いかけた77の記憶
プロローグ
はじまり
第1章 遠い青春 軍隊でみたもの
空から機銃掃射、仲間を失う(朝日村・清水修二)
戦後も苦しめられた戦陣訓(阿智村・松木英雄)
土浦爆撃、敗戦、涙とめどなく(山形村・上條利昭)
故郷の夜、乱舞する蛍に涙(築北村・若松雄一郎)
中国で見た残忍な度胸試し(立科町・竹花初雄)
戦車突撃訓練に明け暮れた(上田市・清水立義)
爆撃で吹き飛ばされた戦友運ぶ(中川村・北澤正美)
731部隊で見た人体の標本(宮田村・清水英男)
自由主義貫いた先輩の思い継ぐ(池田町・師岡昭二)
24時間態勢で敵機識別(木曽町・春原金蔵)
14歳志願兵、殴られ叩かれ続け(池田町・丸山善史)
第2章 空襲 燃え上がる街の中で
爆風に飛ばされた人間の体(喬木村・吉川照子)
火の海の下町、間一髪助かる(中野町・春原博)
焼夷弾の猛威、機銃掃射の恐怖(松本市・細田敏)
焼け跡に見た人間の生きる力(山ノ内町・原田洋子)
寄宿舎を必死に守った仲間(大桑村・田中昭三)
大空襲と伊那の戦後つぶさに(伊那町・溝口幸男/溝口和男/溝口尚武)
TOKYO 0310
第3章 異国の戦場 生と死の間で
艦沈没、泳げない海で九死に一生(飯田市・関島久吉)
特攻隊出撃、墜落から生き残る(安曇町・小野正)
飲まず食わずで死線を超えた8日間(南相木村・依田武勝)
戦争7日で終戦、捕虜4年(須坂市・勝村義三)
「民主主義」学び直しの戦後(野沢温泉村・河野重治郎)
腕に残った炸裂弾の傷跡(生坂村出身・井口武雄)
一か八かで生き延びた中国戦線(大阪市出身・羽田野数豊)
満州の北から沖縄、台湾へ(阿南町・金田千代)
銃弾くぐり、マラリアとも闘い(長和町・上原勝義)
慰問袋の思い出、今もつなぐ(坂城町・古畑真一)
最後の零戦乗り「戦争を憎む」(長野市・原田要)
回想(清水まなぶ)
第4章 出征・帰還 あの日、家族と
シベリアから父が帰った日(北相木村・石曽根光子)
「万歳」と送りだしてくれた母(青木村・堀内家幸)
手紙拾い、下関まで会いに来た父(根羽村・菅沼眞佐人)
夫の出征と帰宅の場面朝鮮に(箕輪町・渕井春子)
兄の幻影に泣いた父、苦労した母(麻績村・藤澤智子/峯村契子)
帰国の新戚たちであふれた家(泰阜村・島崎なつゑ)
やせ衰えて帰った妻の姿に泣く(川上村・日向守雄)
故郷、親の顔見て涙があふれた(白馬村・内川賀介)
沈まぬ夕陽
第5章 大陸 厳寒の地の果てから
額に残る集団自決の傷跡(豊丘村・久保田謙)
生き抜くため中国人の家庭に(佐久穂町出身・神津よし)
中国で学ぶ「争いは差別から」(南木曽町・大浦昭)
指導者の決断に命を救われた(木祖村・田上望)
樺太引き揚げ「どん底」の日々(佐久市・佐藤愛子)
白いエプロン、白米のおにぎり(松川村・楜澤頭)
ソ連兵から必死で隠れた夜(小谷村・山岸昭枝)
貨車に書かれた言葉、胸に響く(飯網町・戸田利房)
中国の人々の気持ちが嬉しかった(御代田町・中澤清治)
開拓村の歴史、真実伝えたい(軽井沢町・坂本幸平/レエ子)
八路軍の助けで危機逃れる(富士見町・樋口誠)
「いつか日本へ」教え子らとともに(塩尻市・小野節)
第6章 灯の下 それぞれの終戦
特攻死した兄との最後の会話(安曇野市出身・家原清子)
毎晩の空襲警報「逃げるのも嫌に」(上松町・伊藤燈子/伊藤政恵/長野モモエ)
皆で心の洗濯ができれば(岡谷市・濱文恵)
夫婦、無我夢中で働いた戦後(東御市・小林保雄)
初年兵を無事帰せると安堵(南牧村・高見澤千尋)
昼食時、水を飲んでいた子に涙(飯島町・荻原長男)
耐乏と工夫の生活が今を支える(諏訪市・藤森ふさ子)
恐る恐る米兵に近寄った(下諏訪町・新村領子)
障害のある子らを守った温泉の泉(千曲市・若林和子)
兵隊検査で落とされた訳(下條村・山崎光司)
残った人形、村人の優しさ(大鹿村・今井積)
エピソード(1945)
第7章 勤労学徒 国を信じ、ひたすらに
北の大地で農産の重労働(小諸市・山口昭助)
中学5年、動員先の名古屋に空襲(振野町・矢島良幸)
荒地の開墾、父への赤紙(栄村・高橋彦芳/広瀬進)
多くの犠牲の上に今がある(小海町・小山弥八)
学校に来た先輩から「お前たちも」(南相木村・小池清美)
強烈だった敗戦の衝撃と虚無感(松川町・中繁彦)
戦後わかった戦争の実体(小布施町・桜井佐七)
ダムの秘話、爆撃の火のこと(清水まなぶ)
第8章 幼い日の影 今思う戦中戦後
中国から帰還「母のおかげ」(木島平村・岡田秀子)
村長の父が取った「責任」(豊丘村・胡桃沢健)
なくした緑色のワンピース(原村・平出昭恵)
氷点下30度に耐えた真冬の満州(南箕輪村・仲野洋男)
温泉街を焼き尽くした大火(高山村・関谷忠好/小林公子)
雑草が子どものおやつだった(小川村・鎌倉晨弥/森久)
帰途に見た爆撃被害の広島(飯山市・西尾文子)
木材用の台車に乗せられた労働者(王滝村・大家幸雄)
何でも食べ、貧しくも支え合う(平谷村・西川菊子)
両親の愛情を信じても、思想は(売木村・桧山美佐子)
山のお寺 石の鐘はおろさない(信濃町・佐々木五七子)
助け合いの心を失わないで(高森町・林兵一)
エピローグ