図書オイカケタ 77 ノ キオク000063164

追いかけた77の記憶

サブタイトル1~10
信州全市町村 戦争体験聞き取りの旅
編著者名
清水 まなぶ 著
出版者
信濃毎日新聞社
出版年月
2017年(平成29年)10月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
287p, 挿図
ISBN
9784784073153
NDC(分類)
215.2
請求記号
215.2/Sh49
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

プロローグ
はじまり
 
第1章 遠い青春 軍隊でみたもの
空から機銃掃射、仲間を失う(朝日村・清水修二)
戦後も苦しめられた戦陣訓(阿智村・松木英雄)
土浦爆撃、敗戦、涙とめどなく(山形村・上條利昭)
故郷の夜、乱舞する蛍に涙(築北村・若松雄一郎)
中国で見た残忍な度胸試し(立科町・竹花初雄)
戦車突撃訓練に明け暮れた(上田市・清水立義)
爆撃で吹き飛ばされた戦友運ぶ(中川村・北澤正美)
731部隊で見た人体の標本(宮田村・清水英男)
自由主義貫いた先輩の思い継ぐ(池田町・師岡昭二)
24時間態勢で敵機識別(木曽町・春原金蔵)
14歳志願兵、殴られ叩かれ続け(池田町・丸山善史)
 
第2章 空襲 燃え上がる街の中で
爆風に飛ばされた人間の体(喬木村・吉川照子)
火の海の下町、間一髪助かる(中野町・春原博)
焼夷弾の猛威、機銃掃射の恐怖(松本市・細田敏)
焼け跡に見た人間の生きる力(山ノ内町・原田洋子)
寄宿舎を必死に守った仲間(大桑村・田中昭三)
大空襲と伊那の戦後つぶさに(伊那町・溝口幸男/溝口和男/溝口尚武)
TOKYO 0310
 
第3章 異国の戦場 生と死の間で
艦沈没、泳げない海で九死に一生(飯田市・関島久吉)
特攻隊出撃、墜落から生き残る(安曇町・小野正)
飲まず食わずで死線を超えた8日間(南相木村・依田武勝)
戦争7日で終戦、捕虜4年(須坂市・勝村義三)
「民主主義」学び直しの戦後(野沢温泉村・河野重治郎)
腕に残った炸裂弾の傷跡(生坂村出身・井口武雄)
一か八かで生き延びた中国戦線(大阪市出身・羽田野数豊)
満州の北から沖縄、台湾へ(阿南町・金田千代)
銃弾くぐり、マラリアとも闘い(長和町・上原勝義)
慰問袋の思い出、今もつなぐ(坂城町・古畑真一)
最後の零戦乗り「戦争を憎む」(長野市・原田要)
回想(清水まなぶ)
 
第4章 出征・帰還 あの日、家族と
シベリアから父が帰った日(北相木村・石曽根光子)
「万歳」と送りだしてくれた母(青木村・堀内家幸)
手紙拾い、下関まで会いに来た父(根羽村・菅沼眞佐人)
夫の出征と帰宅の場面朝鮮に(箕輪町・渕井春子)
兄の幻影に泣いた父、苦労した母(麻績村・藤澤智子/峯村契子)
帰国の新戚たちであふれた家(泰阜村・島崎なつゑ)
やせ衰えて帰った妻の姿に泣く(川上村・日向守雄)
故郷、親の顔見て涙があふれた(白馬村・内川賀介)
沈まぬ夕陽
 
第5章 大陸 厳寒の地の果てから
額に残る集団自決の傷跡(豊丘村・久保田謙)
生き抜くため中国人の家庭に(佐久穂町出身・神津よし)
中国で学ぶ「争いは差別から」(南木曽町・大浦昭)
指導者の決断に命を救われた(木祖村・田上望)
樺太引き揚げ「どん底」の日々(佐久市・佐藤愛子)
白いエプロン、白米のおにぎり(松川村・楜澤頭)
ソ連兵から必死で隠れた夜(小谷村・山岸昭枝)
貨車に書かれた言葉、胸に響く(飯網町・戸田利房)
中国の人々の気持ちが嬉しかった(御代田町・中澤清治)
開拓村の歴史、真実伝えたい(軽井沢町・坂本幸平/レエ子)
八路軍の助けで危機逃れる(富士見町・樋口誠)
「いつか日本へ」教え子らとともに(塩尻市・小野節)
 
第6章 灯の下 それぞれの終戦
特攻死した兄との最後の会話(安曇野市出身・家原清子)
毎晩の空襲警報「逃げるのも嫌に」(上松町・伊藤燈子/伊藤政恵/長野モモエ)
皆で心の洗濯ができれば(岡谷市・濱文恵)
夫婦、無我夢中で働いた戦後(東御市・小林保雄)
初年兵を無事帰せると安堵(南牧村・高見澤千尋)
昼食時、水を飲んでいた子に涙(飯島町・荻原長男)
耐乏と工夫の生活が今を支える(諏訪市・藤森ふさ子)
恐る恐る米兵に近寄った(下諏訪町・新村領子)
障害のある子らを守った温泉の泉(千曲市・若林和子)
兵隊検査で落とされた訳(下條村・山崎光司)
残った人形、村人の優しさ(大鹿村・今井積)
エピソード(1945)
 
第7章 勤労学徒 国を信じ、ひたすらに
北の大地で農産の重労働(小諸市・山口昭助)
中学5年、動員先の名古屋に空襲(振野町・矢島良幸)
荒地の開墾、父への赤紙(栄村・高橋彦芳/広瀬進)
多くの犠牲の上に今がある(小海町・小山弥八)
学校に来た先輩から「お前たちも」(南相木村・小池清美)
強烈だった敗戦の衝撃と虚無感(松川町・中繁彦)
戦後わかった戦争の実体(小布施町・桜井佐七)
ダムの秘話、爆撃の火のこと(清水まなぶ)
 
第8章 幼い日の影 今思う戦中戦後
中国から帰還「母のおかげ」(木島平村・岡田秀子)
村長の父が取った「責任」(豊丘村・胡桃沢健)
なくした緑色のワンピース(原村・平出昭恵)
氷点下30度に耐えた真冬の満州(南箕輪村・仲野洋男)
温泉街を焼き尽くした大火(高山村・関谷忠好/小林公子)
雑草が子どものおやつだった(小川村・鎌倉晨弥/森久)
帰途に見た爆撃被害の広島(飯山市・西尾文子)
木材用の台車に乗せられた労働者(王滝村・大家幸雄)
何でも食べ、貧しくも支え合う(平谷村・西川菊子)
両親の愛情を信じても、思想は(売木村・桧山美佐子)
山のお寺 石の鐘はおろさない(信濃町・佐々木五七子)
助け合いの心を失わないで(高森町・林兵一)
 
エピローグ