日本美術館
- サブタイトル
- 編著者名
- 出版者
- 小学館
- 出版年月
- 1997年(平成9年)11月
- 大きさ(縦×横)cm
- 29×
- ページ
- 1247p:挿図,肖像
- ISBN
- 9784096997017
- NDC(分類)
- 702
- 請求記号
- 702/N71
- 保管場所
- 地下書庫和図書
- 内容注記
- 目次・歴史年表:p8-31 索引:p1216-1247
- 昭和館デジタルアーカイブ
ごあいさつ
『日本美術館』の構成
『日本美術館』の使い方
目次・年表
執筆者一覧
第1章 旧石器~古墳時代 古代の人々は、何に「美」を感じたのだろうか。古代の人々にとって「造形」にはどんな意味があったのだろうか。旧石器時代から古墳時代まで、石器に始まり、土器、土偶、埴輪などの「土の美術」と、銅鐸や武器など「金属の美術」を紹介する。
([編集委員]東京大学・青柳正規)
第2章 飛鳥時代・奈良時代 6世紀半ばに仏教伝来とともに飛鳥の地に生まれた美術が、白鳳時代を経て、平城京に天平文化として結実した8世紀まで。世界遺産にも登録された飛鳥白鳳美術の宝庫法隆寺をはじめ、高松塚古墳壁画、天平仏、正倉院の工芸品などに肉迫する。
([編集委員]大阪大学・東野治之)
第3章 平安時代 9世紀に燈からもたらされた密教と、10世紀以降隆盛した法華教・浄土教が豊かな造形を生み出す。その一方で、貴族の身の回りを彩る華麗な工芸や四季をめでる絵画が発展した。聖俗ともに洗練された和様の完成をみる平安美術の枠を紹介する。
([編集委員]成城大学・佐野みどり)
第4章 鎌倉時代 武士が政治に進出して東国に覇権を築いたこの時代、運慶らを中心に力強い彫刻がつくられた。また、貴族や武士の肖像画が描かれ、庶民も登場するようになる。一方、飢饉や戦乱が起こり、地獄や極楽など死後の世界も描かれるようになる。
([編集委員]東京大学・五味文彦)
第5章 室町時代 動乱の南北時代から、足利将軍らが美術をリードした室町前期、応仁の乱をきっかけに受要層の拡大した16世紀前半まで。従来、金閣・銀閣と水墨画でしかイメージされなかったこの時代の美術に、新旧と和漢の入り混じる多彩な様相を探る。
([編集委員]東京国立文化財研究所・島尾新)
第6章 桃山時代 この時代は天下人によって次々と巨大な建造物が建てられ、その内部は絢爛豪華な障壁画で飾られた。それはまさに桃山という言葉がもつ華やかなイメージそのものである。それらの遺品と都市や異国への憧れを示す風俗画を中心に紹介する。
([編集委員]大阪大学・奥平俊六)
第7章 江戸時代 江戸時代の多様な美術を、ジャンルと画派に分けて紹介。絵画では浮世絵や狩野派、琳派、文人画に力点を置いた。また染織や陶磁器など工芸や建築の充実、さらに関連する中国や西洋美術、地方で興隆した美術にも触れ、作品も多数収録した。
([編集委員]東京大学・河野元昭)
第8章 近代 近代国家を目指した明治時代の美術を幅広く紹介。西洋をモデルにした社会で、美術はどのような役割を期待され、どのように展開していったのだろうか。写真、教育、国家、民衆、市場という新たなキーワードによって振り返る。([編集委員]東京大学・木下直之)
第9章 現代 20世紀初頭から現在まで、大正、昭和、平成に至る激動の時代をとらえた、モダン・アートの先駆的な動向をとりあげる。日本画、洋画、彫刻から写真、ポスター、CGなど視覚芸術の分野を広くとり、新しい表現のスタイルをみてゆく。
([編集委員]筑波大学・五十殿利治)
日本美術用語事典
日本美術人物事典
図版リスト
索引
第1章 旧石器・古墳時代 [概説]日本美術の始まり(編集委員・青柳正規)
石の美術
縄文の土器
土偶
弥生の美術
古墳時代の美術
埴輪の造形
【世界の美術】➊ 古代の顔
【日本美術の基礎知識】➊ 金属と神
第2章 飛鳥奈良時代 [概説]新旧の融合が育む美(編集委員・東野治之)
寺と仏の始まり
白鳳の仏たち
白鳳の寺院建築
白鳳の絵画
天平の幕開け
天平の仏たち
聖と俗の絵画
天平の工芸と調度
【世界の美術】➋ 神の像、人の像
【日本美術の基礎知識】➋ 法隆寺の建築
第3章 平安時代 [概説]古典文化の完成(編集委員・佐野みどり)
密教の造形
神仏の形と力
法華経信仰と欣求浄土
山水と歳時
祖師と釈迦
祈りと飾りと造形
王朝の生活と風流
物語を描く
【世界の美術】❸ キリスト教と美術
【日本美術の基礎知識】❸ 仏の祈りの形
第4章 鎌倉時代 [概説]個の主張とリアリズム(編集委員・五味文彦)
院政期の美術
似絵と肖像
地方の美術
大仏再建と重源
信仰と美術
新都鎌倉の美術
武士のいでたち
鎌倉時代の建築
鎌倉末期の美術
絵巻物の新展開
【世界の美術】❹ 石の館
【日本美術の基礎知識】❹ 戦いを装う美
第5章 室町時代 [概説]室町美術の「和」と「漢」(編集委員・島尾新)
南北朝時代の美術
将軍邸の美術
禅宗の美術
東アジアの中の日本美術
室町美術のつくり手たち
多様化の時代
小京都と地方絵師
観衆の広がり
神仏と人々
【世界の美術】❺ 巨匠の時代
【日本美術の基礎知識】❺ 和紙と日本の心
第6章 桃山時代 [概説]天下人と美術(編集委員・奥平俊六)
天下人の造形
障壁画の荘厳
都市の形
数寄の展開
西洋文化の反響
古典の流布
都市の遊楽空間
遊里と美人画
【世界の美術】❻ バロックと古典主義
【日本美術の基礎知識】❻ 世阿弥と花
第7章 江戸時代 [概説]百花繚乱の江戸の美(編集委員・河野元昭)
東照宮の美
数寄屋建築と民家
桃山から江戸へ
近世陶芸の成立
着る喜び
光琳と乾山
浮世絵の流行
文人画と写生画
奇想の美
西洋へのまなざし
幕末の美術
【世界の美術】❼ 近代の黎明
【日本美術の基礎知識】❼ 今に生きる江戸
第8章 近代 [概説]展覧会の時代(編集委員・木下直之)
開国と美術
写真伝来
文明開化の美術
美術教育の展開
明治の洋画
明治の日本画
工芸と彫刻
国家と美術
民衆と美術
美術市場の拡大
【世界の美術】❽ 印象派と日本
【日本美術の基礎知識】❽ 色彩とイメージ
第9章 現代 [概説]現代美術の始まりと流れ(解説委員・五十殿利治)
モダニズムと日本
機械美と都市
日本画とモダニズム
グラフィズムと大衆
洋画の成熟と多様化
戦争と美術
復興から成長の中で
情報化時代の美術
【世界の美術】❾ 造形主義
【日本美術の基礎知識】❾ 現代美術との対話
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