図書1933ネン オ キク000062988

1933年を聴く

サブタイトル1~10
戦前日本の音風景
編著者名
齋藤 桂 著
出版者
NTT出版
出版年月
2017年(平成29年)12月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
220p, 挿図
ISBN
9784757143531
NDC(分類)
762
請求記号
762/Sa25
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
年表1932年以前の出来事・年表1934年以後の出来事:見返し 年表1933年の出来事:p[12]-[14]
和書
目次

はじめに
【年表】1933年の出来事
 
第1章 尺八奏者・野村景久による殺人 音楽の合理化と精神論
尺八の近代化
気鋭の音楽家としての景久
尺八のイメージ向上を図って
一家惨殺事件と「エロ・グロ」ブーム
精神的なるものの回帰
 
第2章 「良い」田舎と「悪い」田舎 音楽における都市と地方
混乱の予兆としての音楽
ねつ造される「美しい田舎」
絶望する農村と謳い上げられる農民精神
繰り返される田舎と都市の対立
 
第3章 三原山に見る近代 自殺ブームと音楽
異世界としての伊豆大島
モダンビルヂングと飛び降り自殺
三原山自殺ブーム
観光化する自殺の聖地
反動としての科学
自殺ブームという名の階級闘争
 
第4章 音楽家たちの階級闘争 政治と脱政治のあいだで
労働者としての音楽家
音楽は、芸術か?経済か?
ジェンダーと伝統と階級闘争
プロレタリア音楽のジレンマ
監視下のソヴィエト訪問
脱政治化に向う音楽
 
第5章 国際連盟脱退という「まつりごと」 デモ行進の音楽
右派による労働運動
国粋主義と国家社会主義
同音異曲が意味すること
デモ行進を盛り上げる音楽隊
愛国歌に誘われたその先に・・・・・・
 
第6章 サイレンのある街 時報、防空警報、皇太子の誕生
共同性を生みだす音風景
大砲からサイレンへ
都市に埋め込まれるサイレン
来たるべき空襲に備えて
モダンな響きから悲壮な響きへ
サイレン音が祝う皇太子誕生
 
おわりに
あとがき