「毎日」の3世紀 上巻
- サブタイトル
- 新聞が見つめた激流130年 Mainichi Shimbun 1872-2002
- 編著者名
- 毎日新聞社 [編]
- 出版者
- 毎日新聞社
- 出版年月
- 2002年(平成14年)2月
- 大きさ(縦×横)cm
- 23×
- ページ
- 図版4枚, xii, 930, 19p, 挿図, 肖像
- ISBN
- NDC(分類)
- 070
- 請求記号
- 070/Ma31/1
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
口絵
刊行のことば(毎日新聞社社長・斎藤明)
第1章 毎日新聞の源流
夜明け前―幕末の新聞興亡
年表・東京日日新聞誕生までの「ひと」「事件」「新聞」
東京日日新聞の創刊
社会事件と海外情報を重視
初代の主筆、岸田吟香
C 吟香の名文 雨の箱根越え
新聞錦絵「東京日日新聞」の人々
C 新聞史の宝庫―「新屋文庫」
「自由の理」論争と投書欄
第2章 「新聞は天下の耳目」
民撰議院設立建白の嵐
初の従軍記者、吟香の台湾行
福地桜痴入社、社説で漸進論を展開
讒謗律、新聞記者の投獄相次ぐ
C 江華島事件で初の別配号外
西の明星「大阪日報」
西南戦争と迫真の戦報採録
C 「戦報採録」田原坂の戦い
「奥州辺り亀の名文」
〝紙の弾丸〟立志社建白
小室父子と「愛国社」の再興
C 英雄の心を見るは世論に如くはなし
第3章 自由民権と言論の興亡
燎原の火、国会開設運動
C 「人民参加の制憲求める」沢辺建白
C 東洋自由新聞事件、禁断の檄文報道
C 西園寺社長かく退社
〝明治14年の憲法政変〟
民権の砦、立憲政党新聞
C 舌禍1号、女権論 華麗なるヒロイン
C 比喩を罪するの法
「板垣死すとも・・・」秘話
C まるで戦場、党員壮士、岐阜へ殺到
C 琵琶湖を渡る日本初の「万歳」
連載小説1号「革命勇婦伝」
シェイクスピア讃歌
C ブルータスの名句 桜痴が節訳、名論説
C 口語体で喜劇を初訳 沙翁通の渡辺台水
秋霜烈日、言論撲滅の嵐
大阪事件〝涙の書〟
福地時代の終幕
第4章 憲法発布と大津事件
不偏中立「大毎」の出発
C 大阪日報~毎日新聞本社地の変遷
〝水戸一刀流〟青年社長
C 大変災に画家同伴 主筆自ら足で書く
東日の不羈独立宣言と憲法報道
C 渋柿「サイコロジカル・ロマンス」訳載・・・
「大津事件」報道実記
東日に帝国憲法のお目付役
初の欧州常駐特派員 木内伊之介
斃れて後、已むべからず
C 印刷術と新聞印刷の歩み
第5章 日清戦争と日本の進出
日清戦争 初の国際報道戦
裸体画はわいせつか
C 子規と大毎 病を押して選句と批判
原敬の大毎改革
C 朝寝坊だった原社長
C ゲーテ大先生の華やかな女性遍歴
C 新聞小説も連載した大毎の女性記者1号
義和団事件と原敬の論説
漢字制限に貢献―原と本山
家庭小説と探偵小説の青春
河口慧海のチベット旅行記
本山彦一、五代社長に
C 病身の薄田泣菫をいたわる本山社長
第6章 日露戦争と明治の終焉
開戦論と非戦論の相克
C 大毎「非戦論にはあらねども・・・」
旅順の肉弾と此一戦
日露講和と逆説の言論戦
C 「兵役拒否」説くトルストイの一文
日露戦争中に社長交代
大毎・東日が合併 全国紙へ第一歩
明治天皇崩御と大喪報道
C ビュイックに乗った女性記者神近市子
第7章 社会貢献とスポーツ
芽生える多様な社会事業
花咲くフィランスロフィー
大毎慈善団・一隅に光を
C 「一本の指のうずき」
観衆10万、大毎健脚競走
野球報道の幕開け
C 「角聖」は水戸の武士気質
スター見参、海上10マイル競泳
西洋武士道マラソン
C 金メダルへの至言 リンカーンの一言
C 悲劇の人ドランド、むむ!またも伏兵
本邦マラソン大会事始め
C 挿絵で躍動する大毎紙面
第8章 憲政擁護と第一次大戦
憲政擁護運動の先頭に
海軍疑獄を徹底追求
第一次世界大戦ぼっ発
C 大毎が御大典を記念して夕刊を発行
ロシア革命2都物語
初代労農記者「ドンちゃん」
C 鷗外と村島帰之
「米騒動」と言論擁護運動
第一次大戦講和で特ダネ連発
戦後ドイツへ一番乗り
世紀のレーニン会見
C 「赤大根」を手なずけて―「赤露横断日誌」から
新聞商品論と記者座右銘
第9章 「デモクラシー」と大震災
ワシントン軍縮会議を支持
大毎が堂島へ、点字毎日など発刊
関東大震災の衝撃
C 関東大震災―大毎慈善団の医療活動
全国紙へ―門司、名古屋でも印刷
普選実現へ先導役果たす
隠された凶器 治安維持法
反暴力、反公害・・・地域面でも
「光文事件」はなぜ起きたか
第10章 大正ヌーベルバーグ
森鷗外と史伝小説の位相
薄田泣菫の「茶話」
C 「茶話」選
C 人及び芸術家としての薄田泣菫氏
芥川龍之介と毎日新聞
「真珠夫人」と新しい女
大衆文学の記念碑―「鳴門秘帖」
考古学の揺りかご・本山発掘隊
C 本山彦一の大森貝塚碑と東日
C 大阪毎日と南方熊楠
槇有恒とアイガー登攀
「センバツ」誕生
中学ラグビー登場
C 試合中のベンチでベーブ・ルースと会見
スーパー・ウーマン人見絹枝
第11章 日中戦争と軍ファッショの嵐
済南事件で幻の邦人虐殺
金解禁と世界大恐慌
ロンドン軍縮条約で統帥権干犯問題
「十五年戦争」への墓標
リットン報告書で世界的スクープ
城戸事件起きる
ファシズムの足音
学問の自由が崩壊 滝川事件と天皇機関説
「大本教大検挙」事件スクープ
C 元京都支局員の記憶から
日本の転換点二・二六事件
「粛軍」のゆくえ
東日、時事新報を合同
軍ファッショに最後の抵抗
日中戦争、軍国日本の破局
スクープに弾圧の恐怖
第12章 軍靴の陰のエピソード
「大菩薩峠」と「赤穂浪士」
反骨のペン貫いた阿部真之助
川端康成の名作『名人』は毎日観戦記から生まれた
「ロボットの父」西村真琴
C 魯迅と西村 戦火の中、ハトが結ぶ友情
「日本八景」で全国大フィーバー
C 「文芸記者30年」有名作家らとの深い交友
都市対抗野球と橋戸頑鉄
C 本山彦一と明治文庫 宮武外骨に資金援助
強いぞ日本、ふたつの五輪
C 特派員、横光利一『旅愁』の旅
日本初のヒマラヤ登頂
第13章 太平洋戦争、そして敗戦
第二次大戦「秩序再編」に同調
飛べ!ニッポン 世界一周飛行
C 愛称や歌詞に応募殺到
新聞一元会社案を葬る
日米開戦、緒戦の勝利報道
題号を「毎日新聞」に統一
戦況報道と戦時下言論統制
竹槍事件とその結末
C 禁断の短波傍受で戦況探る
悲劇のエピローグ
原爆投下―占領軍も報道禁圧
C 幻の原爆第1報
C 消えた広島支局
C ヒロシマの緑の芽
暑く長い一日―敗戦と報道
索引
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