二・二六帝都兵乱
- サブタイトル
- 軍事的視点から全面的に見直す
- 編著者名
- 藤井 非三四 著者
- 出版者
- 草思社
- 出版年月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 317p
- ISBN
- NDC(分類)
- 210.7
- 請求記号
- 210.7/F57
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 索引あり
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
第一章 最大の軍都、東京
歩兵連隊六コが都心に集中/まま子扱いされた帝都の憲兵/いがみあう軍と警視庁/東京中枢部を戦場として見る
第二章 決起した将校たちの実像
低下する軍人の社会的な地位/地味な将校の人生行路/天保銭と無天の甚だしい格差/革新将校をめぐる人事/大都市の魔力、東京勤務の功罪/徹底した理数系教育、抜群の語学力
第三章 郡内革新勢力の分裂
政治不関与を乗り越えるパワー/事の起こりは橋本欣五郎の「桜会」/三月事件、未発に終わったプロヌンシアミエント(宣言)/クーデターに発展した十月事件計画/革新勢力側に生まれた深い溝/大川周明と北一輝の確執
第四章 テロの季節
血盟団事件(昭和七年二月~三月)/五・一五事件(昭和七年五月十五日、日曜日)/神兵隊事件(昭和八年七月)/救国埼玉青年挺身隊事件(昭和八年十一月)/士官学校事件(昭和九年十一月二十日検束)/軍務局長惨殺事件(昭和十年八月十日)
第五章 決起への道程
反発を生んだ「永田鉄山誹謗」戦術/ジリ貧に陥りつつあった革新勢力/新陸相による人事の要点/引き金となった第一師団の満州移駐計画/部隊を動かす決心
第六章 昭和十一年二月二十六日
淡々と記した決起の目的と手段/D日H時をどうやって決定したか/その前夜、二月二十五日、火曜日/払暁の作戦発起/二十六日朝の陸相官邸
第七章 決起成功に傾いた情勢
無血解決という基本路線/戒厳令宣布と武力鎮圧強行論/不毛に終わった軍事参議官の調停/帝国ホテルでの奇怪な話し合い/つかのまの楽観論
第八章 状況一転、武力鎮圧へ
「大命」以下の鎮圧命令の流れ/兵力が帝都に集中する/未発の大詔と奉勅命令/「海外為替が停止になったら困る」/戒厳司令部、さじを投げる/それでも続く説得工作/秘策は化学戦/結末は「今からでも遅くない」/事件に向けられた冷たいまなざし/十九名が銃殺刑に処される
第九章 なぜ決起は敗退したのか
見失われた目的/広がらなかった決起の輪/テロで口火を切らねばならなかった/指揮組織なき部隊だった/中枢組織を活用できず/通信を押さえる発想なし/謀略を使わぬ挙事
終章 昭和維新の結末
父兄の抗議、揺らぐ徴兵制/粛軍人事と支那事変/軍部による内閣コントロールへの道/「僧兵の強訴」というべきか/第一師団のその後と盧溝橋事件
主要参考文献
人名索引
資料の利用については4階 図書室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 図書係
- 電話番号:
- 03-3222-2573
- FAX:
- 03-3222-2626