図書イワテ ノ メイジ ヒャクネン000062861

岩手の明治百年

サブタイトル1~10
編著者名
毎日新聞社盛岡支局 編
出版者
毎日新聞社盛岡支局
出版年月
1968年(昭和43年)10月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
470p,図版2枚
ISBN
NDC(分類)
212.2
請求記号
212.2/Ma31
保管場所
閉架一般
内容注記
『毎日新聞岩手地方版』に昭和41年1月から「明治百年・岩手県の歩み」と題して192回にわたって連載されたもの 明治百年年表:p463-470
和書
目次

労作「岩手の明治百年」(千田正)
序に代えて(西村統吾)
 
第1章 混迷の盛岡藩
佐幕、そして朝敵へ
戦争へ悲劇の決断
 
第2章 秋田戦争前後
三日三晩の攻防
ついに「逆賊」の汚名
旅費づくりに苦労
 
第3章 廃藩置県
思い切った領土分断
ローマ法王も注目す
教育熱心な一関藩
「逆賊」八戸藩無罪に
 
第4章 文明開化の灯
相つぐ御一新通達
「断髪」は歌にのって
貧農の間に「子返し」
ハイカラさん横行
士族出の「卑しい身分の商人」
物売りのふれ声に季節感
お坊さんも神主になる
ヤソは胆ッコ取り
 
第5章 自由民権の芽ばえ
不平と怒り「外征」へ
政府転覆へ南部藩士も決起
みやげは「民権思想」
「盛岡新誌」激しく県政批判
国家は人民のもの
ベテラン官憲、主張の正しさ認む
恐怖政治へ憎しみ
 
第6章 教育事はじめ
逆賊の恥、学問でそそぐ
「県民皆教育」できぬ
軍人になり出世を
那珂、学識買われ放免
勤皇運動に奔走
会輔社、産業振興にも力
県独自の教科書を発行
盛岡に初の白亜の中学校
まず「馬ッコ医者」を
藩主の母堂が教師に
 
第7章 開かれる輸送路
全盛誇った川蒸気
難航の道づくり
「黒い怪物」に賛否
腰弁で陸蒸気見物
東北線、路線誘致のドロ沼合戦
「鉄道は悪病呼ぶ」
富豪ら本宮駅案つぶす
イキなカネで造った開運橋
九年ぶりに全通
上客には湯タンポ
陰に「小岩井」の力
「停車場のカラス」
差別待遇から争議
鉄道国有化進む
 
第8章 企業の興亡
官軍に敗れ賠償金支払う
政府の策にはまる
あばかれた不正
政府、豪商へ「特権」
バカみた小野組
常に国政の犠牲に
大島高任、釜石に洋式高炉を
田中、横山、釜鉄の復興に尽す
瀬川、東北開発の先達になる
「お侍銀行」が登場
銀行が乱立しドロ仕合
銀行パニック支払い制限も手遅れ
政府、地元銀行とりつぶす
 
第9章 大陸にかけた夢
農民を主体に軍隊
西南戦争に参加す
胸に飾りの兵隊さん
悲劇の雪中行軍
横川省三、軍事探偵に
ラマ僧姿で、敵陣へ
軍事並み、銃殺刑
勇敢な行動たたえる記念碑
郷土師団、ロシア軍にいどむ
のんびり、明治調戦争
軍都化を大歓迎
無意味だったシベリア出兵
大陸侵攻の火ぶた
満州へ青少年の開拓団
ナゾの銃声一発
 
第10章 原敬と岩手
薩長と戦う一生
官軍進駐に無念の涙のむ
報知新聞の記者に
役に立ったフランス語
大阪毎日新聞の社長に
大差で清岡破って代議士に
郷里を愛し母に孝養
「ナベヅル線」や「山猿列車」
忘れぬ報恩の志
愛人が七回忌に恋歌寄せる
初めて「平民宰相」
みぞれ降る朝悲しい帰郷
 
第11章 災害
悲劇にいろどられた津波史
いまに伝わる「柴琢」の義侠
国有林を盗伐?
明治四十三年の盛岡大水害
世界に誇る「Z項」
震源地、沢内で33戸全壊
 
第12章 民俗「遠野物語」以後
「価値」を発見した柳田国男
既婚者のしるし、お歯黒
山の作法守りマタギが集団生活
貴重な資料の岩手方言
茶道趣味の藩主
見直される染物の伝統
「中世」伝える早池峯神楽
「三ッ石」岩手の由来伝える
神への信仰も次第に薄れる
 
第13章 釜鉄揺るがす一ヵ月
低賃金、重労働に泣く
労働者、怒りを中大路所長へ
「地位向上」へ連日の集会
「人格を尊重せよ」と18ヵ条の要求
同盟会に痛い脱落者
暴徒化した三千の労働者
 
第14章 普選の前後
「問答演説」で関心高める
壮士の「選挙箱」奪取はばむ
田子、原敬の墓に電報打つ
高橋是清、49票差で勝つ
公然と選挙干渉
演説会は警官立会い
 
第15章 抵抗する県民
「名子制」打破にたちあがる
土地の所有をきらって名子に
埋もれた偉大な農民運動家
「社会不安」温床に
三陸の「綾里村快挙録」
「危険人物」を一掃
主導権争いついに分裂
盛銀、旧岩銀両行へデモ
横田兄弟相次いで死没す
 
第16章 凶作のもとに
宿命の寒冷地帯
悲し、一家心中や身売り
知事ワラジばきで、災害地激励
欠食児が続出す
無償で施米を施行す
飯米獲得へ水ましの申請書類
「弁当一つ50万円」
陸羽一三二号、耐冷品種の改良へ
 
第17章 県人記
速記の草分け、田鎖綱紀
巾広く活躍した田中舘博士
太平洋の橋、新渡戸博士
人間評価さまざまの詩人啄木
後継者不足を嘆いた賢治
後藤新平、福祉行政にも貢献
斎藤実「軍横暴」押え反感買う
平和主義を貫いた米内さん
ズラリと著名人
 
第18章 ファシズムの波
県立六原道場つくる
「神ながら」に終始
きびしい指導、ただ黙々と行動
「青年教育の先駆」
供米完遂にやっき
壮年団、活動予算もたっぷり
「考える国民を育てるな」
 
第19章 善戦した郷土部隊
県民二十万人が参戦す
強かった郷土部隊の将士
敢闘むなしく「ほこ」収める
アッツ島「玉砕」郷土兵が第一号
貧しい東北は兵隊の供給源
「あの人は帰ってこなかった」
釜石市に艦砲の洗礼
 
第20章 民主化への始動
農地解放の断行
耕作農民が団結を強化
地主の天下に終止符
民選の国分知事が誕生す
労組結成のアラシ
米軍が行政を監視
岩教組がスタート
日教組の「ご三家」に
働く者の統一なる
 
第21章 伸びゆく岩手
北上川、台風ごとに狂乱
「東洋のT・V・A」北上川の開発
岩手放送の誕生
全国屈指の漁業県
電信機器メーカー「新興」誘致
東北の観光県に
誘かい殺人角田屋事件
向上した農民の生活
教育振興、戦前の水準へ
スズラン給食、辺地の子に希望
開発進める「大県構想」
 
明治百年・年表