NHK報道の50年
序にかえて
第一章 苦難の幕開け
新聞社提供ニュース・検閲で始まる(春日由三)
「体験的放送論」から
社団法人日本放送協会発足
実現したかった自主取材(吉良真)
六角机一つのNHKニュース(山田壮)
自主編集ニュース
せめて編集だけでも(山田壮)
放送とことば(菊谷彰)
新聞とのあつれき
〝気の毒な〟報道部(春日由三)
締め出された組閣本部の取材(田中順之助)
そのころの地方局・小倉(益井三弘)
官報化されたニュースの中で
報道番組の開発と創造
名古屋そして富山で(若菜三雄)
戦前の災害報道
室戸台風の取材(大阪局)
愛宕山(やま)に〝さようなら〟(山田壮)
戦時下のニュース
太平洋戦争始まる(田中順之助)
謀略放送(長笠原栄風)
猛吹雪のカラフト・豊原局(樋口靖男)
〝検証〟戦時下のニュースの周辺(南利明)
広島に原爆投下(古田正信)
長崎にも原爆(高松貞夫)
〝放送記者〟を夢みて(山崎誠)
放送記者制度を模索
柳澤恭雄氏に聞く
旧陸軍報道部では・・・・・・(平井政夫)
検閲の弁(菊井次策)
第二章 占領軍の民主化政策と報道
占領軍の検閲〝実戦的な教科書もない中で〟(座間一郎/三戸久雄)
放送記者誕生
記者養成(田中順之助)
厚かった新聞社の壁(藤根井和夫)
放送ストライキ
自主性確立へ
電波三法の序章
揺らん期の放送記者
極東国際軍事裁判(生田武正/広上健太郎)
帝銀事件(小沼洋二)
終戦直後の台風取材(三戸久雄)
大阪の記者たち(長谷晴男ほか)
徳島の一日(濱田勝弘)
『朝の訪問』御木本幸吉翁のこと(中上平一郎)
第三章 本格的な自主取材への歩み
そのころの内幸町・報道部
女子職員のみた戦前、戦後の報道(高橋千代子/松木千鶴/渡辺トキ子)
揺れ動く内外情勢
NHKのレッド・パージ
放送法制定と民放誕生
報道体制の整備・険しかった取材開拓
〝単線運転〟の記者たち
地方記者の哀感(佐藤昌一郎)
ローカル放送元年~初めに記者ありき~(迫村尚)
親切だった記者クラブ(山手勇)
地域の拠点局(三戸久雄/佐藤保弘/桜井武治/来栖信夫/森川良信/家城啓一郎/岡部芳夫)
部内誌『放送記者』発行
スタートの早かった政治取材
電波の威力を実感(堀四志男)
吉田内閣総辞職の一瞬 その一(飯島博)
吉田内閣総辞職の一瞬 その二(平野宗義)
分裂回避に体を張った浅沼さん(野辺昇)
自主取材の開票速報始まる
多難な国の財政・経済
〝一万田法王〟の取材秘話(高橋勤)
独立直後の労働運動
伝家の宝刀、炭労ストを止める(梅村和定)
『もく星号』遭難~成否を分けたデスク判断~
小牧米空軍基地の動静がキメ手(江口博補)
〝生存情報なし〟(木山一夫)
報道の厳しさ知る(滝川信宏)
空前の舞鶴引き揚げ取材
涙の『洞爺丸』取材
情報混乱の中で(阿部二郎)
竹やり記者の歯ぎしり(松田二郎)
途切れた乗船者名簿放送(佐藤潔)
光った造船疑獄の取材
検察取材一年生記者の回想(常田光叙)
講和会議前後の海外報道
ニュースを変えた録音・中継技術
金閣寺放火犯の収録(小野博)
体力を要した録音取材(田中嘉行)
恐怖の十分(松尾晴男)
第四章 飛躍への胎動
テレビニュースの開幕前後
ムービーカメラもなしにスタート(大峯昇)
映画部から報道局へ移行
しゃく熱のスタジオ(原敬之助)
もぐら村(野辺昇)
地方局のテレビニュース
大阪テレビニュースの始まり(林雅夫)
日ソ交渉の舞台裏と政治取材
国際政治の現実をみる(平野宗義)
緒方竹虎に教わった記者のありよう(山室英男)
保守合同前後(松井英一)
テレビの開票速報
経済記者の実感
にぎやかだった経済白書論争(中村泰治郎)
敬遠された経済ニュース(麻生堯舜)
〝見通し〟と〝決定〟の差(福井淳一郎)
海外取材拠点の強化
駆け出し特派員(背黒忠勝)
日比賠償交渉を取材して(岡部芳夫)
日中記者交換(小林一夫)
取材の明と暗
出足の早かった「紫雲丸」取材(市岡卓美)
完敗だった新潟大火と名誉ばん回の弥彦事件(本橋勝)
その他
裁判報道
報道に新機軸・松川事件(福田照明)
皇太子殿下ご結婚の報道
お妃探し取材協定(大岡護一)
宮内庁嘱託カメラマン誕生(西ノ坊政治)
記者を支えてくれた人々
ひえさんの死(寿恵村元文)
通信部記者を夫にもって(奥島みち子)
庶務のこと(岩崎正胤)
最悪の伊勢湾台風~防災報道への教訓~
第五章 激動の時代とテレビ報道の強化
大荒れの安保紛争
安保紛争前後(秋山頼吉)
石井一本化のスクープ(田辺昌雄)
安保改定と社会党の分裂(家城啓一郎)
浅沼委員長刺殺事件
三井三池争議
チリ地震津波
災害の顔は一様でない(山川健)
新潟地震
聴かれたトランジスターラジオ(稲垣昭弥)
吉展ちゃん事件
事件を追って(岡田登喜男/玉井賢二)
ポリオ撲滅キャンペーン
ポリオKOへあと一歩(田畑彦右衛門)
あいつぐ列車大事故取材の教訓
三河島の二重衝突(平手正敬/野辺昇)
鶴見の列車二重衝突(中尾正章)
ケネディ米大統領暗殺
ジョン・F・ケネディの死(木村鍈一)
『きょうのニュース』の誕生
『きょうのニュース』まで(川竹和夫)
当時の報道番組
長寿番組『国会討論会』(多湖實之)
『報道特集』の登場(佐々木欽三)
オリンピック報道
日の目を見なかったオリンピックプールの模型(遠藤俊七郎)
難航した宇宙中継(藤根井和夫)
札幌オリンピック(若林利男)
ミュンヘン大会(滝川信宏)
技術革新と報道
アメダスが生まれるまで(高橋宏)
ENGの導入(宮坂秀雄)
技術革新と報道放送(大澤博二)
佐野弘吉元報道局長に聞く
第六章 テレビ報道の時代~『NC9』に向けて
あいつぐ航空機事故
全日空機事故の回想(迫村尚)
二十年前の原点(柳田邦男)
大学紛争
安田講堂攻防戦(滝川信宏)
取材フィルムの提出を拒否
問われた報道の自由(木村東馬)
取材活動の多様化
金嬉老事件(吉村秀美)
初の臓器移植~問われた医の倫理と死~(篠宮幸男)
経済ニュースの台頭(玉木存)
広がる海外取材
アフリカ大陸を行く(豊原兼一)
ワシントンそしてサイゴン(吉田和人)
北米大陸取材(清水眞一)
ベルリンの壁(櫛部和夫)
ソウル支局開設(成田弘)
ソ連のチェコ侵入(吉成大志)
ロバート・ケネディ暗殺事件(小林大二)
ベトナムの戦場で(飯田睦美)
沖縄返還―復帰前夜・激動の沖縄(桃原正憲)
「浅間山荘」と「よど号」事件
十時間中継の舞台裏(船久保晟一)
「よど号」ハイジャック(津布良孝夫)
研修の場〝砧村〟
初期の講師・山崎誠氏に聞く
研修講師の願い(梅村耕一)
書けて撮れて話せる放送人(平佐和雄)
新人相手に真剣勝負(木村東馬)
潜水撮影と研修(森江照)
取材と安全~追悼・寺家カメラマン~(受田勲)
『NC9』の登場
『NC9』への道 その一(多湖實之)
『NC9』への道 その二(田辺昌雄)
幻と消えた『スタジオ303』 その一(黒川新也)
幻と消えた『スタジオ303』 その二(荻野吉和)
『NC9』とアナウンサー(杉沢陽太郎/平田悦朗)
『NC9』でねらった変革(磯村尚徳)
新聞人から見たNHK報道
テレビと新聞の「事実と真実」(石川真澄)
愛憎の間柄(真弓良彦)
放送との葛藤(山本思外里)
第七章 〝報道番組の流れ〟を語る(武富明/石黒清朗/田沼修二/青木賢児/(司会)海林澣一郎)