反戦主義者なる事通告申上げます
- サブタイトル
- 反軍を唱えて消えた結核医・末永敏事
- 編著者名
- 森永 玲 著
- 出版者
- 花伝社
- 出版年月
- 2017年(平成29年)7月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 227p
- ISBN
- 9784763408259
- NDC(分類)
- 289
- 請求記号
- 289/Su18
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
序章
一章 米国へ
論文/日本人のパイオニア/異状の申告/友と誓った医師への道/内村鑑三と出会う/「戦争廃止論」/念願かなえるため帰郷/卒業アルバム/台湾へ/米国留学/「余は如何にして基督信徒となりし乎」/内村からの手紙/内村への手紙/研究、信仰の充実期/野口英世/排日強まり帰国
二章 帰郷
「基督信者の結婚」/まれな祝宴、内村の高揚/米国への失望と敬意/新婦静江/約束果たした藤浪鑑/自由学園に就職/呉建とも共同研究/故郷で突然の開業/いつも背広だった医者/「郡立療養所」提案?/不可解な離婚/敏事の米国観/満州事変で行動決意か
三章 暗転
拷問暴露の山宣を暗殺/読書会にまで警察の目/死者五一四人、検挙者六万八千人/特高月報/伝道者、藤沢武義/居場所失う無教会信者/戦争協力へ向かう宗教界/「山吹の花」/茨城で医院開業/突然サナトリウム医師に/弾圧され続けた賀川豊彦/敏事と賀川の接点は?/医療関係者職業能力申告令/逮捕/「日本が仕掛けた侵略」/造言飛語罪/当局は不敬罪を敬遠/収監/疑問
四章 思想弾圧
「生涯を背負い述懐する」/哀れな身なり、顔に傷/「官憲を恐れる父ではない」/歯科医と〝国賊〟の友情/敬意込めた手記「述懐」/新聞社へ/出版工クラブ/弾圧を語れる人はわずか/思想捜査/現代にも国民防諜の〝芽〟/「長崎地区諜報謀略演習」/共謀罪―「現代の治安維持法」/ある拷問死
五章 静江の軌跡
井村荒喜/「一心をもって万友に交わるべく」/旧「末永医院」/反骨の研究者/医学史に刻まれる三宅家/熊楠と滋太郎/静江の生い立ち/離婚後、決意の仏留学/女性の洋装を美しく/西洋文化の基本を生徒に/大きな家族
六章 謎
生涯を掘り起こしたい/敏事はどこで死んだか/八つの施設/病院の街・清瀬/異説/徹底した人
終章
師との出会いは/内村と敏事の「叔母」/メキシコ移住/松田英二/植物学で業績/茨城で敏事を探す/「内科診療 医師末永敏事」/やぎのおじさん/母と暮せば/資料館/埋もれた側の一員として
取材経緯
参考文献
あとがき
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