図書目録データ デ ミル タイヘイヨウ センソウ資料番号:000062730

データで見る太平洋戦争

サブタイトル
「日本の失敗」の真実
編著者名
高橋 昌紀 著
出版者
毎日新聞出版
出版年月
2017年(平成29年)8月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
206p:挿図
ISBN
9784620324623
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/Ta33
保管場所
開架一般
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

前書き
 
第1章 230万人はどのように戦死したのか?
餓死、戦病死が約6割 兵站軽視のツケ
戦線拡大の果て、戦没者は広大な地域に
地域・戦闘別の戦没者数
深刻な戦力不足で民間人「根こそぎ動員」
戦陣訓・・・降伏が許されなかった日本兵
戦略爆撃、民間人に大きな犠牲
半藤一利さんインタビュー
 
第2章 神風は吹いたのか?―4000人が死んだ「特攻」
特攻の命中率 終戦直前は9機に1機の11%
命中率は次第に低下、沖縄戦では7.9%
機材も命も、すべてを失う「十死零生」の消耗戦
「体当たりなんて・・・日本は終わり」特攻1号の関大尉
劣勢で次々失った熟練パイロットたち
練習機や偵察機など低性能の機体も苦し紛れ投入
零式艦上戦闘機
正規空母、戦艦、巡洋艦は一隻も撃沈できず
衝撃力弱く「無意味さ」認識していた大本営
特攻を否定していた最前線の搭乗員
保阪正康さんインタビュー
 
第3章 真珠湾攻撃は米国を砕いたのか?―国力4分の1、日本の大ばくち
1939年、資源求め中国大陸進出を強化
「鉄は国家なり」日本は米の9分の1
致命的だった「戦争継続能力」の欠如
日本経済の実態 生糸、綿織物頼み
「輸入原料に依存する貧弱な日本」米分析
戦前の貿易相手は仮想敵国の米英蘭
予想できた開戦による戦略物資途絶
「英米との衝突は悲劇的」経済学者の忠告
米の通商断交で石油がストップ
1940年、日独伊同盟で米さらに硬化
シーレーン破壊 底ついた備蓄石油
「総合戦力は10対1 勝てる見込みない」訴え無視
4カ月前 模擬内閣が分析「日米開戦は不可能」
底力見せる米国 追いつめられる日本
「目を覚ました巨大なボイラー」
チャーチル、真珠湾に興奮
五百旗頭真さんインタビュー
 
第4章 欲しがらずに勝てたのか?―国民生活圧迫、子供の平均身長が縮んだ
14歳男子の身長マイナス6センチ
平均体重もほとんどの年齢層で減少
戦争末期の食糧
食事抜きの児童、空腹を恐れ体操、遠足を欠席
コメ輸入国だった戦前日本 戦争激化で供給量先細り
シーレーン攻撃で南方のコメ輸送計画破綻
国内の農林水産物 生産効率の低下止まらず
モノ不足は全分野に 高騰する物価
目減りする実質賃金 増税の追い打ち
その日の稼ぎを全額貯金する「一日戦死の日」
経済統制をはかる政府 はびこる闇取引
足りない配給 出勤せず仕事しない人が増加
「国賊」経済事件が戦時中に激増
ものはなくとも、大和魂でのりきれ!
徴兵が拡大 働き手を失った工場、農村
女子勤労挺身隊 44年には強制加入に
学徒動員の主力は16歳以下の子供たち
白米はぜいたく品、日本中がイモ畑に
民家のごみ箱を調べた東条英機陸軍大将
ドナルド・キーンさんインタビュー
 
第5章 戦艦大和は不沈艦だったのか?―沖縄海上特攻、最後の戦果は撃墜3機
米軍編隊、効果的に大和を挟撃
情報戦で既に敗れていた日本艦隊
大和側死者3,721人、米軍は12人
鈴木貫太郎"終戦内閣"組閣 戦局逼迫に「一同唖然」
1933年、海軍軍縮派を一掃
大和1隻の建造費で何が買えたのか
「大和は昭和3大バカ査定の一つ」
世界最大の主砲口径46センチにこだわり
係留しているだけで燃料大食らい
すでに終わっていた戦艦の時代
日本海軍決戦の主力は戦艦
末期には、大和の廃艦も検討していたが・・・
目的地到達前に壊滅必至もメンツにこだわり
大和の真実「片道燃料」はうそだった
「バカ野郎」激怒した大井参謀
46センチ主砲が火を噴いたのはたったの1回
山折哲雄さんインタビュー
 
第6章 沖縄は「捨て石」だったのか?―本土決戦準備、近衛兵は芋を植えていた
本土決戦の準備の貧弱な実態
銃ににこめる弾がない、軍刀・銃剣さえ定数に達せず
市電のレールをはずして銃剣に 水筒は竹製
散らばる兵力、崩壊する皇軍
泥縄的な作戦指導、失われた沖縄の防衛戦力
制海・制空権を喪失、玉砕するしか道がなく
米に封鎖される日本本土
日本海にも米潜水艦が跋扈、17日間で27隻撃沈
米の高性能装備、化学線ではお手上げの日本
迫る米軍、1億総特攻へ
ナチス・ドイツは本土決戦の末に降伏
九州と関東に上陸、米国の「ダウンフォール作戦」
大本営「避難民を轢っ殺して迎撃せよ」
「竹やり、弓・・・」装備に絶句した鈴木貫太郎内閣
沖縄戦終結 県民の4人に1人が死亡
「鉄の暴風」にさらされた「鉄血勤皇隊」「ひめゆり学徒隊」
「軍隊は結局、住民を踏みにじる」大田元知事の告発
「沖縄戦の図」書き込まれた言葉
金子兜太さんインタビュー
 
第7章 アジアは一つだったのか?―帝国崩壊、死者は2000万人を超えた
大東亜会議は「理想」を宣言・・
大日本帝国のための傀儡政権
「真の友情」東条首相が語った慈愛
占領地を覆った破滅的なインフレ
アジアの民衆に残された「紙くず」
食糧危機を引き起こした日本軍政
輸送網の寸断で、需給のバランス崩壊
死亡数が出生数を上回ったインドネシア
「聖戦」のための労働力 肉体的に収奪
「戦場にかける橋」捕虜も犠牲に
人種、軍民の違いに関係なく支配下にある人々を虐待
アジアの一番長い日
戦犯裁判は征服者たちを裁いたが・・・
アジアを食い荒らした「蝗軍」
蛮行に拍車をかけた高齢の後備役ら
暴力的性向を強めた「占領軍」の構造的欠陥
心も病んだ兵士たち、急増する疾患者
益川敏英さんインタビュー
 
付録 ビジュアル年表1941~1945
参考文献
後書き

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