図書目録コミンテルン ノ ボウリャク ト ニホン ノ ハイセン資料番号:000062727

コミンテルンの謀略と日本の敗戦

サブタイトル
PHP新書;1108
編著者名
江崎 道朗 著
出版者
PHP研究所
出版年月
2017年(平成29年)8月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
414p
ISBN
9784569836546
NDC(分類)
210.7
請求記号
210.7/E95
保管場所
閉架一般
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

はじめに―コミンテルンの謀略をタブー視するな
 
第一章 ロシア革命とコミンテルンの謀略―戦前の日本もスパイ天国だった
コミンテルンのスパイ工作に振り回された戦前の日本
日本は、インテリジェンスにおいて敗北した
「労働者の天国」という人類最大の悲劇
ソ連を「第二次世界大戦の最大の勝者」にしたのは誰か
レーニン─テロリストの弟として
「反戦プロパガンダ」で一躍注目される
レーニンの説く「平和」とは革命と独裁
ウィルソンによる「ヨーロッパ」解体政策
ロシア帝国「敗勢」から「共産革命」へ
戦乱と民族紛争に苦しむ人々に「希望」を与えたレーニン
ウィルソン大統領こそコミンテルンの育ての親
「ヨーロッパの文明を守るために資本主義を滅ぼせ」
「アジア・アフリカの植民地解放闘争」を徹底して煽れ
言論の自由を認めない「全体主義」こそコミンテルンの本質
「共産党員以外は認めず、徹底して弾圧せよ」
敵の組織に入り込んで内部から支配する
秘密警察こそ共産党に不可欠の権力維持装置
対外情報戦のための組織はいかにつくられたか
ドイツ、ハンガリー、中国に対する革命工作
「平和」「正義」という美名の下に行なわれる殺戮
革命工作は現在も続いている
 
第二章 「二つに断裂した日本」と無用な敵を作り出した言論弾圧
独立を守るために「過去との断絶」を強いられた明治のエリート
「我々には歴史なんてありません」
明治天皇のご懸念
進歩主義と社会主義を学んだエリートたち
近代産業国家となって浮上した労働問題
貧困問題と皇室の役割
労働問題に関心が薄かった保守派
貧困問題の解決をめざした社会主義者たち
あまりに愚かだった「右翼全体主義者」による言論弾圧
皇室を擁護しつつ、言論圧迫を批判した吉野作造
五箇条の御誓文に基づく自由民権運動
皇室の伝統を否定した「天皇機関説」排撃事件
「教育勅語」暗記強制の問題点
コミンテルンの工作にしてやられる土壌を整えたのは誰か
日本のエリートはウィルソンを嫌いレーニンに共感した
中国共産党を育てたのは日本だった
日本共産党はコミンテルン・中国共産党の指導下で結成された
日本共産党に莫大な資金を渡していた中国共産党
 
第三章 日本の軍部に対するコミンテルンの浸透工作
徳川義親、橋本欣五郎、永田鉄山は社会主義者だった?
「昭和維新クーデター」の真相とは
コミンテルンが利用したのは「党員」だけではない
五・一五事件は、社会主義革命をめざしていたのか
「二七年テーゼ」と軍への宣伝工作
なぜ五・一五事件の檄文と共産党の宣伝が似ているのか
政府のデフレ政策で、不況がさらに悪化
高橋是清の英断で金融恐慌は落ち着いたのだが・・・・・・
リフレ政策の「真価」は理解されなかった
確信犯的に社会主義を鼓吹した陸軍省軍務局
陸軍統制派の目的は社会主義ではないのか
経済・金融政策を理解していなかった「昭和維新」
北一輝は皇室を嫌悪していた
皇道派という「対ソ警戒派」の没落
皇道派復活阻止に動いた法制局長官は野坂参三の親戚
支那事変拡大を煽り立てた尾崎秀実
政権の中枢に食い込んでいたスパイ
「二年以内に撤兵」というキーワードを削った謀略
あまりにも悪魔的なコミンテルンの手法
 
第四章 昭和の「国家革新」運動を背後から操ったコミンテルン
議会制民主主義を破壊するコミンテルン、共産党
議会はあくまで都合よく「使う」べきもの
政治家不信、政府不信を徹底して煽れ
共産党はスパイ工作と非合法活動を重要視する
「議会」不信を煽った戦前の日本共産党
「人民統一戦線戦術」へ方針転換
人民統一戦線としての「大政翼賛会」
大政翼賛会は「帝国憲法」違反─佐々木惣一の批判
コミンテルンの世界戦略に乗せられた『新体制早わかり』
議会制民主主義「否定」に加担した宮澤俊義
なぜ宮澤俊義は戦後、公職追放されなかったか?
偽装転向者の巣窟と化した「昭和研究会」
転向者はいかに国家機関に入り込んだか─河合徹調書
軍官僚の「政策丸投げ」に乗じた内部穿孔工作
支那事変解決のために資本主義を乗り越えよ
仕組まれた「社会主義革命」路線
東亜協同体という名の日中「共産主義」国家連合
恐るべき「戦勝革命論」
軍や近衛内閣を使って革命を起こすことが可能だ
「ファシズム」運動を担った左翼知識人の深謀遠慮
 
第五章 「保守自由主義」vs「右翼全体主義」「左翼全体主義」
戦前日本の構図をいかに見るべきか
天皇に政治責任を押し付けた「天皇主権説」の問題点
なぜ戦前日本の「保守の二分化」が見えづらいか
小田村寅二郎が見抜いた東大法学部の問題
国際法学者・横田喜三郎の暴言と堕落
大日本帝国憲法の「統治大権」を教えない宮澤俊義
小田村の無期停学処分とその全国的影響
「日本学生協会」の会員数は四千人を突破
戦争長期化を批判─『支那事変解決を阻害するもの』
「精研」を支援した政財界の人々
小田村たちは尾崎・ゾルゲ事件を予見していた
日本の国家戦略は「ソ連と結び、米英と対決」
日清・日露戦争と異なり、終戦を検討する機関がなかった
東條内閣批判運動と東條首相による弾圧
早期停戦への模索を「反軍」と批判する倒錯
「一部財閥が活動資金を供給するとは、容易ならぬ事実」
植民地解放を戦争目的にしたら、戦争は永久に終わらない
昭和天皇の詔書を恣意的に解釈する不遜
支那事変の本質とその背後の動きについての透徹した見方
南進論はマルキストの意図ではないか?
計画経済を批判した自由主義経済学者・山本勝市
資本主義への不信が統制経済という「鬼っ子」を生んだ
「自由経済のみが矛盾なく存続し得る唯一の経済秩序」
支那事変を口実に市場経済を壊してはいけない
計画経済を批判し、文部省をクビに
「無思想が国を誤る」─自滅の真因
聖徳太子以来の日本の伝統的政治思想に学ぶ
保守自由主義の立脚点は聖徳太子、五箇条の御誓文、帝国憲法
いかなる人間も不完全であるからこそ
われわれは「右翼全体主義」を断固批判せねばならない
 
第六章 尾崎・ゾルゲの対日工作と、政府への浸透
支那事変を英米資本主義国打倒にすり替えた尾崎秀実
コミンテルンの世界観そのままの企画院文書
満洲事変に対する、あまりに恣意的な見方
重臣殺害のクーデターを評価してみせる「政府文書」
日本は「世界無比の全体主義国家」?
まるで国民を隷従させるソ連型管理社会そのもの
明治以来の自由主義のみならず「権力分立」さえ否定
企画院は、共産主義者たちの拠点だった
『改造』編集部の「侵略戦争」宣伝
ゾルゲがソ連に独ソ戦勝利をもたらした
注目すべき、チャルマーズ・ジョンソン著『尾崎・ゾルゲ事件』
尾崎が共産主義者になった契機は森戸事件だった
行動の根底にある「自由の弾圧」への怒り
なぜ、これほどコミンテルンの工作を許してしまったのか
取り戻すべきは「保守自由主義」の伝統
 
おわりに―近衛文麿という謎

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