負けてたまるか

はしがき
　
第一章　開戦前夜の少年時代
先祖は神職／母はお寺の娘／六人兄妹の三男として／病気と怪我の連続／医者の父は酒豪で多趣味／昔遊び／祝詞と読経の日曜日／火事見物で大目玉／グライダー作りの天才?／日米開戦、父は「戦争反対」／喧嘩は最強、相撲は学校代表／海で九死に一生を得る
　
第二章　戦争勃発
浜田中学校に入学／開戦直後から「敗戦」を公言／配属将校の軍事教練／中学二年で海水浴訓練／罪もないのに罰がある／軍隊の理不尽な悪習／大洪水に見舞われる／大水害の復旧作業／「備えあれば憂なし」の防空壕／真冬の軍事訓練／勤労動員中に倒れる／空襲警報が鳴り響く／
仮想戦争で「最優秀」／「おっさん」も先生になる／憲兵隊の立ち退き命令／級長代理でも「臆病ではない」／上級生の鉄拳制裁／目から火が出たサーベル叩き／銃剣道具「水浸し作戦」／戦況悪化を口には出来ない／機関区で本格的勤労動員／特攻隊員を見送る／射撃場の決闘／
数学教師への疑惑／日本は全面降伏へ／疎開先の来須先生
　
第三章　敗戦後の青春
家を取り戻す／中学復学と進駐軍侵入／操行三百人中三人の「可」／東京裁判始まる／去る教師、来る教師／成績が一番になる／偉大なる鑪迫勝久／キリスト教会に行く／仏教に魅せられる／喫煙でっち上げ事件／三浦とその父／級友の悲しみ／多彩な学友達／コペルニクスの勉強法／
担任の緒方先生が急逝／思い出の先生方／生徒会長にさせられる／「試験は通るか通らんか」を占う／ユニークな前列長／ソ連の暴虐／元前列長の先輩／受験一直線／父と兄の道を行く／京都への旅立ち／タタラ氏と三浦のその後／淡い恋のような思い出／結論の出ない自問／改めて
忸怩たる思い
　
あとがき