石橋湛山
はしがき
第一章 人間形成
誕生と二人の父―日蓮宗の薫習
大島正健校長との出会い―キリスト教とアメリカン・デモクラシーの衝撃
田中王堂の薫陶―プラグマティズム哲学への誘い
言論界への旅立ち―人生の重なる偶然
第二章 東洋経済新報社
東洋経済新報社入社―偶然から必然へ
『東洋時論』〈I〉―文芸・思想・社会批評
『東洋時論』〈II〉―政治・外交批評
『東洋経済新報』―経済学の独修と結婚
第三章 小日本主義の言論―一九一〇年代
小日本主義とは
小日本主義の対外的言論
小日本主義の対内的言論
早稲田大学騒動
第四章 植民地全廃論―一九二〇年代
満州放棄論
第一次世界大戦後の平和構想
ワシントン会議
中国ナショナリズム運動
満蒙問題の解決
第五章 転換期―一九三〇年代
第五代主幹就任
金解禁論争
ロンドン軍縮会議批判
満州事変批判
二・二六事件批判
日中戦争批判
第六章 言論統制―一九四〇年代前期
日独伊三国軍事同盟批判
大東亜共栄圏構想批判
日米開戦批判
東条内閣との論戦
言論弾圧下の新報社
第七章 日本再建構想と政界転身―一九四〇年代中期
戦後構想の始動
戦時経済特別調査室
横手疎開と終戦
敗戦後の再建構想とポツダム宣言肯定論
戦争責任論と民主化論
政界転身
第八章 石橋積極財政とGHQ・吉田との対立―一九四〇年代後期
大蔵大臣就任と石橋積極財政
戦時補償打ち切り問題をめぐるGHQとの対立
終戦処理費問題をめぐるGHQとの対立
石炭増産問題をめぐる吉田との対立
連立工作・人事問題をめぐる吉田との対立
公職追放の策謀
公職追放への反駁と挫折
第九章 通産大臣と日中貿易関係―一九五〇年代中期
朝鮮戦争
日本の安全保障論
政界復帰と吉田との権力闘争
鳩山・吉田間の権力闘争
冷戦下の日中貿易促進論
鳩山内閣の通産大臣就任
保守合同と日ソ国交回復
第十章 総理大臣と日中米ソ平和同盟―一九五〇年代後期~六〇年代
自民党総裁選勝利
石橋内閣総理大臣就任
早期退陣
第一次訪中
日中米ソ平和同盟の提唱
第二次訪中と訪ソ
晩年
終章 湛山イズム
湛山イズムの淵源
湛山イズムに基づく地球社会の平和構想
参考文献
あとがき
石橋湛山略年譜
人名・事項索引